タグ別アーカイブ: 環境保全

川にいるコイについて

こんばんは。

先日コイに関するお話を聞いたのでシェアしたいと思います。

コイを都市河川でよく見かける事があります。川に泳ぐコイを見ると「おっ、この川もコイが棲める良い環境になったか~」と感じている方が意外に多いようです。確かに池の錦鯉は昔から親しまれている観賞魚なので、その延長で川のコイもかわいがりたくなる気持ちは分かります。

何も知らなかった時の自分もそう思ってた時期がありました。それがいい事なのか悪いことかなんて、あんまり考えないし、教わる機会なんて滅多にないですもんね。

本来コイは大河川の下流域や大きな湖に生息すると言われ、河川にゴミを捨てさせない対策で都市の中小河川へ盛んに移入した例があり、実際に自治体がやっていたそうです。

しかしこのコイ、肉食に近い雑食性で、貝類や水生昆虫、他の魚の稚魚や卵、水草など、口に入るものは何でも食べてしまうので、その場所の生態系に少なからず悪い影響を与えるという事が後から認められるようになったのです。

悪影響を知ってか、さすがに最近ではコイの移入は無いそうですが、コイは長いと30年くらい生きるので、いまだに移入されたコイを見かける機会が多いのだとか。

コイだけがいる川がはたして良い河川環境と言えるでしょうか?少なくとも、いろんな生き物がいた方が良い河川環境と言えるような気がします。

よくコイにパン屑などの餌を与えている人を見かけますが、あまり宜しくないようです。コイの成長を促し、さらに根こそぎ食べることに繋がる可能性があるというのです。

そういえば以前、井の頭公園の池のコイに餌をあげるのが一種の名物になっていましたが、最近は、食べ残したパン屑が水質を悪くすることや、池の生態系を元に戻そうということで、コイへの餌やりは禁止されるようになってました。

コイに対する考え方は少しずつ見直しされているということを感じますね。。

今では希少種と呼ばれるような生き物や植物が、普通に見られるようになり、子どもたちが身近にあそべる小川が増えることを願っています。

 

 

特定外来生物 オオタナゴについて

こんばんは。

先日は、外来生物法における特定外来生物に追加指定されたオオタナゴの形態と取扱いに関する勉強会(主催:土浦の自然を守る会)に参加してきましたので、知らない人にも知ってもらいたいと思い記事にしてみました。

オオタナゴとは

皆さんは、オオタナゴという淡水魚をご存知でしょうか?

タナゴの仲間で、イシガイなどの二枚貝に卵を産み、産卵期のオスは体表が薄いピンク、腹部が薄い黒、尻ビレに白と黒の縞模様といった婚姻色を呈する魚(外来種)です。

2001年に霞ヶ浦で確認されて以来、爆発的に増えて、在来のタナゴ類(タナゴ、アカヒレタビラ)の生息が危ぶまれています。

これは、オオタナゴが大型になるため、産卵に使用する二枚貝争奪戦に在来のタナゴ類が負けてしまい、共存せずに、排他的にオオタナゴが増えているという事態が起きているからと考えられています。

そもそもなんで、オオタナゴが霞ヶ浦に侵入したのでしょうか?

いくつか説があるようですが、真珠養殖用として中国から輸入されたヒレイケチョウガイの卵や胚から浮出した説が有力のようです。

img_7512写真は今年生まれで体長約5cm。

特定外来生物へ指定

現在は霞ヶ浦だけでなく、千葉県、東京都、埼玉県、栃木県の利根川水系にも生息域が拡大しているということです。

そんなオオタナゴが、外来生物法における特定外来生物に追加指定され、2016年10月1日より、飼養、保管、運搬、放出、輸入等の規制が開始されました。

罰則には厳しく、例えば、
個人が「許可なく飼養等をした場合(愛がん(ペット)等の目的)
⇒「1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金」
個人が「許可なく野外に放った場合」
⇒「3年以下の懲役もしくは300万円以下の罰金」
一方、法人が「許可なく野外に放った場合」
⇒「1億円以下の罰金」

詳しくは環境省のホームページ「罰則について」に記載されています。

具体的な取扱い方

この日は、環境省の職員の方が講師として招かれていて、具体的な取扱い方を解説してくれました。

※以下、解説頂いた内容を記載しておりますが、法律的解釈を保証するものではございませんので、ご留意ください。

オオタナゴを釣ってしまったら

【キャッチ&リリース】
釣ったその場所へ放すことは規制されていません。「殺すことしたくない」と思う方は、放すのがよろしいでしょう。しかし、本来は「居てはいけない魚」であり、在来タナゴ類の生息を脅かす存在なので、釣ったその場所へ放つよりは、死に至らしめた方が生物多様性を高めることに繋がるでしょう。それと、「釣ったその場所」というのも曖昧な表現ですが、釣った河川・湖沼の河岸・湖岸と同じ岸であっても、明らかに遠い場所で放つ場合は、アウトになるとのことですので注意が必要です。

【運搬】
釣ってしまったオオタナゴを、釣った河川・湖沼の河岸・湖岸に隣接する道路に至らない範囲で生きた個体運び移すことは出来ます。ですが、生きた個体を持って、釣った河川・湖沼の河岸・湖岸に隣接する道路へ出たらアウトになるとのことですので注意が必要です。

釣った河川・湖沼の河岸・湖岸に戻すか殺処分することが明らかな状況で、数時間生きた個体を取り扱うことは出来ます。(食べるためとか殺処分するための運び移しはセーフとのことでした。)

弱らせる方向にあるかどうかはポイントで、エアーポンプを使って生きた個体をキープしていると弱らせる方向とは言えないのでエアーポンプの使用は避けた方が良いでしょう。

随伴移入

タナゴ類に関しては産卵母貝である二枚貝を媒介して、非意図的な移入が起こって問題になっています。霞ヶ浦へ移入された経緯も、随伴移入が疑われていることは先に述べました。

最近では、観賞魚店のみならず、水質浄化対策を目的として、二枚貝が流通・放流されています。二枚貝の購入や移動には、体中のタナゴ類の卵や胚の存在に注意しないといけません。

最後に

オオタナゴは、定着段階が「侵入初期/限定分布」にあることから、今回の追加指定によって、これ以上の分布拡大は絶対に阻止するという強い意志があるとのことです。

広く周知されて、在来タナゴ類が守られることを期待します。

img_7515写真は、勉強会の参加者がこの日釣り上げたオオタナゴです。この後オオタナゴは、主催者によって殺処分されたとのことです。

参考文献
萩原富司『外来種の防除:初期コントロールを目指して-霞ヶ浦におけるオオタナゴに関する調査-』

葛島一美・熊谷正裕『日本タナゴ釣り紀行』 つり人社

メダカの泳ぐ美しすぎる小川

こんばんは。

img_7439先日は神奈川県小田原市の酒匂川(さかわがわ)左岸に位置する田んぼへ行ってきました。一般社団法人おだわら農人めだかの郷が主催する「めだか米」の収穫ボランティアに参加するためです。

残念ながらこの日の収穫作業は雨のため延期になってしまったのですが、事務局長の山田さんと村田さん(めだかサポーターの会 事務局長)に周辺を案内してもらいながらお話を聞くことができました。どうもありがとうございました。

この団体は、野生のメダカの生息地を守るために、耕作放棄地となっている田んぼを利用して、低農薬で環境に配慮した米作りを行っています。最近では、酒米も作り、地元の酒造店と一緒に日本酒も手掛けています。「丹沢山 桑原」「左岸」というブランドで販売しており、すぐに売り切れになるほど人気だそうです。

環境保全活動というとボランティア100%のイメージが強いですが、ここでは米作り、酒造りという経済活動と結びついた活動が行われているため、利益の一部が環境保全活動にフィードバックされ、活動が継続しやすい状況が巧みに創り出されています。

田んぼと小川を行き来するための出入口

img_7448メダカの泳ぐ田んぼには欠かすことができないのが、この溝です。写真の左側が田んぼで右側が小川(水路)になります。既に田んぼは落水状態でありましたが、田んぼと小川の高さが同じ程度なのがお判りでしょうか?田んぼに水が張られている間、この溝は、メダカが田んぼと小川を行き来するための出入口となります。

昔はこういう風景があたりまえのようにあったのだと思うのですが、今じゃあまり見かけません。この出入り口がメダカにとって重要なんですねσ^_^;

田んぼの中の湿地

img_7438

写真は、田んぼの中のある湿地です。ヨシやジュズダマ等の植物が生い茂っていて底が見えませんが、水が溜まっている湿地です。なぜこんなところに湿地があるのかというと、冬場におけるカエルやクモなどの生息地を残しているためだそうです。夏場にはカエルやクモは、この場所から田んぼへ移動して、稲の害虫を捕食してくれるのだそうです。なので有益な生き物のために、冬場の生息地を確保しておくことはとても重要なことです。大学の研究チームがこの湿地からどれくらいのカエルやクモが田んぼへ移動しているのかを調査しているとのことでした。

常に水のある小川

img_7445

一般的な乾田では、刈り入れ前に田んぼの水を抜きます。これを落水と言います。落水後は、田んぼには水が必要ないので、水路へ流す水を止めてしまうそうです。しかしここでは、冬でも水路に水があります。この地域の水路は湧水が豊富で比較的水温が高いので、メダカの冬越しに適しているそうです。

 

これまで小川を探していくつもの田んぼへも足を運びましたが、水路が3面コンクリート&冬場は水がないといった水路をたくさん目にしてきました。なので、昔ながらの素掘りの水路&冬場でも清らかな水が流れているこの場所を見て、とても感動しました!

このような田んぼと小川がもっと増えていって欲しいと思います。

そして小川を増やすには、農業のあり方を変えていかないといけないんだと思います。

最後に、あめんぼ目線動画を撮りましたので宜しければご覧ください^^

お魚がピョンピョン跳ねてます!

設定で「画質=1080p」を選ぶと最高画質でご覧いただけます。

発見!さいたま市の芝川で見たものは?

こんばんは。

先日、実家があるさいたま市の芝川に行って来ました。

img_7310

見沼たんぼの自然が多く残るこの場所は、川沿いをのんびりと歩くのがとてもおススメです。

私は大宮第二公園付近の川沿いは馴染みが深く、ひょうたん池と呼ばれる調節池に小学生の頃、よく釣りに行きました。クチボソやフナを釣った記憶がとても懐かしく思います。

ただ、当時の芝川はドブ川と呼ばれており、汚れた川の印象しかありません。

さいたま市のデータ(芝川 八丁橋のデータ)をみると

下水道普及率/河川水質(BOD値)
昭和45年:約6%/約40mg/L
平成26年:91.5%/3.5mg/L

とあり、下水道普及率とともに、BOD値は改善されているのが分かります。

BOD(生物化学的酸素要求量)とは、最も一般的な水質指標のひとつで、水中の有機物が微生物の働きで分解される時に消費される酸素の量を表したものです。BODの値が高いと、水中の有機物が多く、水質が悪いことになります。5mg/L以下だと、コイ・フナが生息できる環境だと言われています。

一般的にBODが10mg/Lを超えると、ドブ臭を感じると言われていますので、今こうして考えると、ドブ川と呼ばれる所以が理解できました。

下水道普及率100%に近づき、さらなる水質向上をして欲しいなと思います。

そんな芝川は私がよく訪れる場所ではありましたが、実際に川に入ったことがなかったので、今回初めて、胴長を着て芝川に入ってみました。

えっ、こんなにあるの?粗大ごみ

img_7311

川に入ってみると、水深30cm程の川底がはっきり見えるほど透明度があるのに驚きました。

img_7314

だけど、それ以上に驚いたのが、川に不法投棄された粗大ごみの数々です。

バイク、お店のレジ、車のバッテリー、毛布、丼ぶりの器...

とても残念な状態でした。

不法投棄はぜったいにやめましょう!

今度ゴミ拾いをしないといけないなと強く感じました。

えっ、川底のこの穴は?

img_7324

川岸に近い川底をみるとなにやら直径10cm程の穴がいくつも空いているのが見られました。

ザリガニの巣穴か?なども考えましたが、これは甌穴(おうけつ)かと思われます。

【甌穴(おうけつ)】
 川の浸食によって生じた円形の穴。河床の軟弱部に水流の浸食が働いて浅いくぼみができ,この中に礫が入ると渦流によって回転して円形の穴が拡大し,礫も摩滅して丸く縮小する。
 出典:ブリタニカ国際大百科事典

長瀞の甌穴は日本一大きいということで有名だそうですが、そんな自然現象がさいたま市の芝川で見られたので、ちょっとびっくりしました。(^^;;

写真では水面が揺れていて分かりづらいですが、穴の中に小さな球形のものが見えます。この球形のものが渦流によって回転し穴が拡がっていると思われます。河床は粘土質であったので削られ易いでしょうね。

生き物

img_7331

橋の上から覗くと10cm程度の小魚の群れが、お食事中のようで、藻類を食べている様子が伺えました。

丼ぶりの器の近くに集まっているのは単なる偶然です。

なんの魚なのか同定を試みようと釣りをしていた私に、散歩中の男性が声をかけてくれました。男性の話によると、普段はあまり小魚の群れを見かけないのですが、先日の大雨のときに、貯水池と川が水量調整のためつながった際に、池から小魚が移動したのではないかと言っていました。

なるほど、貴重なお話ありがとうございました!

img_7328

それから、草に覆われているような場所に隠れていました。スジエビでしょうね。

img_7313

増水時の流れで横たわってしまったと思われるのですが、マコモだと思います。

周辺を探してもマコモらしき群落が見当たらなかったので、この周辺では減少傾向にあるのかもしれません。

まとめ

今回、初めて芝川に入って、さまざまな発見ができました。

やっぱり上から眺めるだけでなく、川と同じ目線で見ないと見えてこないものもあるのだな~と改めて感じました。

私のふるさとの唯一の里川を「あそべる小川」にできないかと強く思うようになりました。

大宮第二公園の周辺の芝川には、親水性のある緩斜面の護岸がないので、この周辺に是非ともあそべる場所を作ってみてはどうかなと思いました。

 

三宝寺池のヘドロを再利用してみる(その2)

こんばんは。

前回に引き続き、三宝寺池で採取したヘドロの再利用を研究中です。

ヘドロは確かにドブの臭いがしましたが、きっとリンや窒素を多く含んだ肥料になるのではと期待しています。

生活排水が流れている川底から採取したヘドロだと、有毒な化学物質が含まれている可能性がよく指摘されています。

しかし、この三宝寺池の水源付近では、生活排水が流れる様子は全くないので、有毒化学物質の含まれる可能性は低いのではと思っています。

三宝寺池のヘドロを取り除くことで、どんな効果が期待できるでしょうか?

水質が浄化される

  • 水中に溶けだすリンや窒素が減る⇒池のリンや窒素減る。
  • 池のリンや窒素減る⇒水中の植物プランクトンが減る。
  • 水中の植物プランクトンが減る⇒池の透明度が上がる。(きれいな水)

池の生物多様性が増す

  • 池の透明度が上がる⇒光が水中に良く届き水草が育つ
  • 水がきれいになる⇒昔いたきれいな水を好む生物が生息できるようになる。
  • ヘドロを取り除く⇒池底の酸欠状態が回復する。
  • 池底の酸欠状態が回復する⇒二枚貝などが生息しやすくなる。

肥料として利用できる

  • ヘドロを肥料として利用する⇒おいしい野菜が育つ

どうでしょう?とっても良いと思いませんか?

まずは、家庭菜園のゴーヤとキュウリに肥料として使用してみたいと思います。

IMG_6333

まずはブルーシートに広げて、2、3日天日干しします。

IMG_6334

天日干しの後、白っぽい色に変わってきました。

IMG_6341

枝や葉の大きいものはふるいにかけて取り除きます。

IMG_6342

これだけ見ると、もはやヘドロから作られたとは思えません。いい感じです。

IMG_6347

これををプランターの土に混ぜてゴーヤとキュウリを植えました。

野菜つくり素人の私が試行錯誤しながらやっておりますが、果たして良く育ってくれるのでしょうか。

 

三宝寺池のヘドロを再利用してみる(その1)

こんばんは。

先日、東京都練馬区の石神井公園内にある三宝寺池へ行って来ました。石神井川の水源になっている池です。

井の頭公園の井の頭池、善福寺公園の善福寺池と並び、かつて武蔵野三大湧水池と呼ばれていました。

しかし今は湧水は減少してしまい、深井戸から電動ポンプで地下水を汲み上げて池の水を維持しているんだそうです。

IMG_6329

三宝寺池には昭和40年前後まで多様な生き物がいたそうです。
(参照1)

ムサシトミヨ、タナゴ、ヤリタナゴ、ゼニタナゴ、オイカワ、キンブナ、ナマズ、ウナギ、メダカ、ムギツク★、タモロコ★
★:国内外来種

2012年の石神井公園再生フォーラムさんの調査によると、以下の魚類が確認され、外来種がたくさんいることが分かります。
(参照2)

モツゴ、コイ★、ギンブナ、ゲンゴロウブナ★、ウナギ、タウナギ★、トウヨシノボリ、カムルチー☆、オオクチバス☆、ブルーギル☆
★:国内外来種、☆国外外来種

さて、そんな三宝寺池に来た理由は、池底に溜まっているヘドロがとっても良い肥料になるんではないかと思い、ヘドロを採取しにきた訳でありす。

IMG_6324

ここは汲み上げた地下水が池に流入する付近です。

IMG_6325

さすがに水は濁っておらずクリアでした。

IMG_6326 IMG_6327

で、池底を救う前に、このあたりの池の中を覗くと、なんと二枚貝の貝殻を発見(約12cm)。

正確に同定ができませんが、カワシンジュガイのようにも見えます。

意図的に誰かが移入した可能性もありますが、生きた個体が池に生息しているのか気になるところです。

IMG_6328

話は戻りまして、早速ヘドロを採取しました。やっぱり臭います。いわゆるドブの臭いです(笑)

脱線ばかりで長くなってしまったので、次回に続きますね。

参照1:有識者による千鳥ヶ淵の水域生態系再生への助言と都内淡水域の生物分布変遷について
http://www.env.go.jp/garden/kokyogaien/topics/data/110311_5.pdf

参照2:石神井公園再生フォーラム
http://shakujii-koen-iinkai.blogspot.jp/2013/09/blog-post_23.html

東京に小川を!(その2)

こんばんは。

前回は、古老による白子川の昔の様子を少しご紹介させて頂きました。

前回書き足らなかった分も合わせて白子川の昔の様子を再度整理してみます。

  • 水草が良く茂っていた。
  • マコモやヨシがたくさん生えていた。
  • フナ、メダカ、ドジョウ、砂もぐり、タナゴ(ミヤコタナゴ含む)、エビもずいぶんいた。
  • ヤツメウナギ、ゲバチ、カワニナ、タニシ、イモリなんかもいた。
  • かいぼりでウナギやナマズも捕れた。

ほんとたくさんの生き物がいたことがうかがい知れます。

白子川がこんな小川に再生されたらどうでしょう?

ワクワクわくしてきます^^

私なら毎週末遊びに出かけたいです。

さて、再生に向けてはどういった手法で取り組むのが良いのでしょうか?

ボランティア活動したい人をたくさん集める。

それもきっと良いでしょう。

でも、やっぱり経済活動に結びつけて、再生活動ができたら一番良いでしょう。

例えば、以前自生していたマコモは、水質浄化作用があることが知られています。霞ヶ浦や琵琶湖などでマコモを使用した水質浄化事業が行われているそうです。

また、マコモの茎が肥大化してできるマコモダケは中華料理の高級食材として扱われるそうです。

葉はお茶にすると血液の浄化と細胞の活性化になるとか。

小川にマコモを植えて、水質浄化を図りつつ、マコモダケを収穫しておいしく頂いてしまう。

そして、マコモのまわりは水生生物が集まる場所になり、生物多様性が増す方向にもなる。

楽しみながら小川再生ができるんではないかと思ってきませんか?

IMG_3326

参考:
「白子川を知っていますか-水辺再生に向けて-」白子川汚濁対策協議会
菰野の真菰(http://www.komono.org/makomo/useful.html)

東京に小川を!(その1)

こんばんは。

かねてから気になっていた本を図書館で見つけることができました。

IMG_6080

「白子川を知っていますか-水辺再生に向けて-」白子川汚濁対策協議会によって平成6年に発行されています。

この本から、水循環のこと、水害との戦いの歴史、水質汚濁がひどかった苦難の時代からの脱出の歴史が学べます。

お勧めの1冊ですね。

特に私が興味を持ったのは、昔の白子川の様子です。

小川がきれいだったと言われる昭和30代のようすを知るには、古老のが語りはとっても貴重です。

その古老の語りの一部を紹介させてください。

『水はきれいで、流れはゆるやかでした。魚も、えらくいました。フナ、メダカ、ドジョウ、砂もぐり、タナゴ、エビもずいぶんいました。ドジョウはずいぶん捕りました。6月ごろ、夜真っ暗な中をカンテラをつけて、えさをつけた流し針で、ナマズやウナギも捕りました。マコモやヨシもずいぶん生えていました。(中略)子どもたちは、いぬかきをして泳いだり川遊びをよくしていました。』

※砂もぐり=カマツカのことと思われる
※カンテラ=携帯用の石油灯

『白子川の西武池袋線の鉄橋の南側ではよく魚とりをして遊んだものです。ここは水の中に草が茂っていたので、ビンドウを仕掛けるのに適していました。(中略)この中に糠(ぬか)の炒ったものや残りごはんを入れて、流されないようにヨシの茎などに紐をつないで夕方仕掛けておきます。翌朝行くと、ドジョウ、フナ、ミヤコタナゴなどが入っていました。』

水草が良く茂り、魚や二枚貝がたくさんいて、子どもが泳いで遊べるくらい水がきれいだったことが伺えます。

IMG_6081

現在の都市地域にこんな場所があるでしょうか?

ほとんど見かけないですよね。

こういう場所で、子どもが遊べば、子どもは、自然からたくさんのことを自ら学びます。川のどこが危ないとかも学びます。

そして、毎日残業でがんばっている大人は、日々のストレスをここで忘れることができます。また明日がんばろうという気持ちが持てるようになります。

さらに親子で一緒に遊ぶことで、親子の絆も深まります。

小川で遊べば、現代社会の問題が解決できてしまうのです。

都市地域には、今こそ、こういったあそべる小川が必要なのです。

最近は、これまでの垂直のコンクリート護岸から、緩やかな傾斜で水辺にに近づけるような場所も少しづつ目にするようになってきましたが、まだまだごくわずかです。

今以上にあそべる小川が増えていくように、活動していくことが求められます。

『東京に小川を!』

昔のような小川が、もし復活したら、遊びたくないですか?

里山の雑木林の利用は滑川町のミヤコタナゴを救う(その2)

こんばんは。

昨日のつづきです。

ミヤコタナゴがため池の自然環境に根付くようになるにはどうしたらよいでしょうか?

まず、産卵母貝であるマツカサガイなどの二枚貝が育ちやすい環境が保たれることが必要です。

沼の周辺の雑木林から落ち葉が沼に入り、底に溜まると最終的にヘドロになります。ヘドロがたまると二枚貝は窒息状態になり生きられません。なので落ち葉が沼に入らないようにすることが重要です。

IMG_5961

昔の人は里山の雑木林をよく管理していたとよく言われています。枝や落ち葉を拾って、燃料や堆肥にしていたのです。なので里山の雑木林はきれいだったそうです。そのおかげで、沼に枝や落ち葉が入りにくかったようです。

また、年に1回沼の水を抜いて沼干しをしていたため、ヘドロも定期的に排出され二枚貝が生息しやすい環境が保たれていたそうです。

しかし、現在は生活様式が変化してしまったので、枝や落ち葉を拾うこともなく、沼干しも行われなくなりました。ヘドロが溜まり、二枚貝にとっては生息しにくい環境になっているのです。

 

つまり、二枚貝が育ちやすい環境を作るには、昔のように沼を管理することがとっても重要なんですね。人の経済活動に結びついて雑木林の枝や落ち葉が利用されることが今とっても求められます。

対策が分かっていても簡単には上手くいかないんですね。そういった管理をしてくれる人が集まらないのが現状の問題のようです。

とは言え、里山の雑木林の上手な利用で経済活動にうまく結びき、結果的にミヤコタナゴが自然環境に根付くという将来は必ず来ると思います。

滑川町が本当の意味でミヤコタナゴの住む町になるように応援したいと思います。

IMG_5952

里山の雑木林の利用は滑川町のミヤコタナゴを救う(その1)

こんばんは。

日曜日は久しぶりに小川調査に出かけました。

IMG_5902

まず訪れたのは、埼玉県比企郡滑川町(ひきぐんなめがわまち)にある「滑川町エコミュージアムセンター」です。

IMG_5943

ここでは、国指定天然記念物ミヤコタナゴ(日本固有の淡水魚)を見ることができます。

関東地方に生息するミヤコタナゴは以前はどこにでも見られた魚だったのですが1960年ごろを境に急激に姿を消し、絶滅危惧種に指定されています。現在は千葉や栃木でわずかに生息するのみです。

埼玉県でも絶滅したと考えられていたのですが、1985年に滑川町のため池で偶然発見されて、さいたま水族館で人工繁殖が行われます。その後、1992年に水族館から譲り受けられてエコミュージアムセンターで飼育されています。

IMG_5963

2002年には町内のため池に稚魚200匹を試験放流したそうです。

同施設の担当の方にその後の経過について伺いました。

何回か生息の調査をしたそうですが、うまく自然環境に根付いていないかもしれないとのことでした。

自然を回復するということは簡単でないということを改めて感じさせられます。

では、自然環境に根付くようになるにはどうしたらよいでしょうか?

つづきは、次回のコラムに書きますね。