庭の田んぼ池リポート2020年 秋


今年で3年目となる我が家の田んぼ池では、ミナミメダカが元気に泳いでいる。

前回は6月に田んぼ池のリポートを行なったが、その後の成長ぶりを簡単ではあるがお伝えしたいと思う。

5月初旬に種籾が発芽しておよそ80日経過した7月後半、分けつが5本ほどになった。日当たりがあまり良くない場所であるが、ここまではまずまずの成長であった。

ここには、メダカは11匹ほど元気に泳いでいる。10mm位の小さいサイズは、今年生まれだ。

発芽からおよそ150日経過した10月初旬、すでに稲穂がいい感じになっていた。分けつの方は、あまり進まず5-6本といったところだった。この田んぼ池では、例年の事であるのだが、本物の田んぼでの分けつ数が20本とか30本とかになることを考えると極端に少ない。この田んぼ池の土の暑さは10cmちょっとくらいしかないので、十分に根が張れていない事や日当たりが良くない事が原因の一つなんだと思う。プラ船の深さをもっと深くしたり、日当たりの良い場所に移動すれば、成長が良くなると思われるが、日当たりについては、水温上昇リスクとのトレードオフになる。日当たりが良すぎると夏場に水温がお湯のように上がり過ぎてしまい、メダカにとって過酷な環境になってしまうので注意が必要である。

一方、稲穂をよくよく見ると、思っていた品種と違うものが成長しているようであった。

カンニホ

緑米

そもそも紫黒米と思って種籾を撒いていたのだが、2種類の稲穂が確認できた。1つは赤米のカンニホ、そしてもう一つは、紫黒米ではなく、穂の見た目から緑米のようであった。

緑米とは、もち米の古代米の一種で、稲穂は黒っぽいのだが、殻を剥くと中身は翡翠のような緑色で、まるで宝石のようなお米だ。収穫時期遅れると、色素が抜けて白くなってしまうので収穫時期は重要だ。

正直なところ、昨年の種籾の確保に関して、紫黒米だけ自信がなかったのだが、やはり違うものを確保していたようだった。

ただ、昨年、カンニホは植えていたが、緑米は植えていないので、緑米はきっと前作のこぼれ種から成長したのだと思う。田んぼで育てられた稲ばかりを見ているので、初めは稲が自生するイメージがあまりなかったのだが、意外にも「ここに稲いるの?」というところに育っていたりするもののようだ。植物なので条件があえば自生するのはあたりまえの話なのだろうが。

いづれにしても、緑米が収穫できたのはラッキーであった。

念のため、登熟した頃に籾殻を剥いて確認したが、緑色であることから、やはり緑米であった。

白いお米もよいが、色のついた古代米を少し混ぜて食べるのも絶品であるので今年の収穫も楽しみである。