庭の田んぼ池リポート2020年 秋

今年で3年目となる我が家の田んぼ池では、ミナミメダカが元気に泳いでいる。

前回は6月に田んぼ池のリポートを行なったが、その後の成長ぶりを簡単ではあるがお伝えしたいと思う。

5月初旬に種籾が発芽しておよそ80日経過した7月後半、分けつが5本ほどになった。日当たりがあまり良くない場所であるが、ここまではまずまずの成長であった。

ここには、メダカは11匹ほど元気に泳いでいる。10mm位の小さいサイズは、今年生まれだ。

発芽からおよそ150日経過した10月初旬、すでに稲穂がいい感じになっていた。分けつの方は、あまり進まず5-6本といったところだった。この田んぼ池では、例年の事であるのだが、本物の田んぼでの分けつ数が20本とか30本とかになることを考えると極端に少ない。この田んぼ池の土の暑さは10cmちょっとくらいしかないので、十分に根が張れていない事や日当たりが良くない事が原因の一つなんだと思う。プラ船の深さをもっと深くしたり、日当たりの良い場所に移動すれば、成長が良くなると思われるが、日当たりについては、水温上昇リスクとのトレードオフになる。日当たりが良すぎると夏場に水温がお湯のように上がり過ぎてしまい、メダカにとって過酷な環境になってしまうので注意が必要である。

一方、稲穂をよくよく見ると、思っていた品種と違うものが成長しているようであった。

カンニホ

緑米

そもそも紫黒米と思って種籾を撒いていたのだが、2種類の稲穂が確認できた。1つは赤米のカンニホ、そしてもう一つは、紫黒米ではなく、穂の見た目から緑米のようであった。

緑米とは、もち米の古代米の一種で、稲穂は黒っぽいのだが、殻を剥くと中身は翡翠のような緑色で、まるで宝石のようなお米だ。収穫時期遅れると、色素が抜けて白くなってしまうので収穫時期は重要だ。

正直なところ、昨年の種籾の確保に関して、紫黒米だけ自信がなかったのだが、やはり違うものを確保していたようだった。

ただ、昨年、カンニホは植えていたが、緑米は植えていないので、緑米はきっと前作のこぼれ種から成長したのだと思う。田んぼで育てられた稲ばかりを見ているので、初めは稲が自生するイメージがあまりなかったのだが、意外にも「ここに稲いるの?」というところに育っていたりするもののようだ。植物なので条件があえば自生するのはあたりまえの話なのだろうが。

いづれにしても、緑米が収穫できたのはラッキーであった。

念のため、登熟した頃に籾殻を剥いて確認したが、緑色であることから、やはり緑米であった。

白いお米もよいが、色のついた古代米を少し混ぜて食べるのも絶品であるので今年の収穫も楽しみである。

微生物燃料電池のDIYやってみた〜その21〜

微生物燃料電池で小型冷却ファンを回すマイプロジェクトを実行中である。

前回は、ワニクリップの錆が原因で測定がうまくいっていなかったところがあったため、全電池のIV特性の再測定を行った。さらに下位の結果の電池に対して、びん沼川の水を投入することで性能が向上することが改めて確かめられた。

全ての電池の性能が全体的によくなってきたので、今回は、全ての電池を使って再びファンを回す実験を行ってみようと思う。

電池2個直列x14組へ94Ω抵抗接続

ファンを接続する前に、100Ω程度の抵抗を接続して電圧や電力の状況を確認してみようと思う。

構成としては上図のように、電池2個を直列に接続したものを14組用意し、これらを並列接続して、94Ω抵抗を接続した。100Ω抵抗がちょうど手持ちになかったので、手持ちにあった47Ω抵抗を2つつないで94Ωとした。

電池の収納と配線は、こんな感じだ。電池が28個もあると置き場に困るので、軒下に手作りの棚を用意して、そこへ上手いこと収納・配線している。冷静にみると異様な光景にも映るが、決して怪しいものではないので。。。

そして、上図が、この構成での電圧変化だ。約1時間で1.4V程度から0.6V程度へ電圧が下がってしまった。一般的なアルカリ単3電池(1.5V)では、こんなにすぐに電圧が下がってしまうことはなく、およそ1.5Vを保つのだが、やはり電池から取り出せる電力が全く不足しているということなのだろう。電池電圧の低下を抑えるには、まだ、電池セルの個数を増やしてやらないといけないようだ。

抵抗接続時の電力も計算で求めてみた。接続直後は約20mWであったが、それから1時間後には、約4mWという結果になった。

電池2個直列x14組へ小型冷却ファン接続

次はいよいよ本番。この電池へ、小型冷却ファンを接続してみようと思う。

構成としては前項と同じく、電池2個を直列に接続したものを14組用意し、これらを並列接続して、小型冷却ファンを接続した。使用した小型冷却ファンの仕様は、0.8Vで動作時の消費電流が13mAである。

接続後、ファンは見事回った!時間にして約28分であった。

上の図は、この構成での電圧変化を示す。ファンを接続する前には、電池電圧が1.495Vであったが、ファンを接続後は、電圧は一気に下がり始め、ファンが停止した約28分後には、電圧は0.494Vになっていた。

最初のファン接続実験では、約37秒間しか回転しなかったが、大幅に回転時間が伸びた結果となった。

まとめ

約28分間であったが、小型冷却ファンを微生物燃料電池で回すことができ、マイプロジェクトは目標を達成することができた。プロジェクトは、一旦これで終了したいと思う。

さて次は、よりサイズ大きい電極を使って、発電の規模を大きくしてみたいと思う。広いスペースが必要なので、田んぼでの発電に挑戦してみたいと思う。

微生物燃料電池のDIYやってみた〜その20〜

微生物燃料電池で小型冷却ファンを回すマイプロジェクトを実行中である。

前回は、測定で使用していたワニクリップの錆で、いくつかの測定が正しくなかったことがわかってしまった。なので今回は、気になる測定結果について、ワニクリップの錆がない状態で、再度測定することにした。

びん沼川の水投入実験 再測定

 

上のグラフは、びん沼川の水を投入したNo.28の電池のIV特性(再測定)である。比較のため、びん沼川の水を投入する前の値として、6月22日のデータを載せている。前回の測定では、水投入後に性能が上がる傾向を示していたので、錆の影響で大きく結果が損なわれているとは思っていないが、念のため再測定した。結果は、1ヶ月以上経過しても良い状態を保っていることがわかった。ちなみにグラフの見方であるが、折れ線が右上寄りな程、性能が高いことを意味する。

また、上のグラフは、同じ実験におけるもう一方の電池(No.35)のIV特性(再測定)である。比較のため、びん沼川の水を投入する前の値として、6月22日のデータを載せている。こっちは、前回の測定では、電池の性能向上の傾向がほとんど見られなかったのだが、今回の測定では、はっきりと性能の向上が見られた。

以上から、少なくとも、びん沼川の水の投入したことによって、電池性能が向上したと言えそうだ。

全電池のIV特性 再測定

測定に使ったワニクリップに錆があったことから、全電池のIV特性の測定結果も、もしかしたら怪しいかもしれないと感じたので、これも測定し直すことにした。

上のグラフは26個の電池のIV特性(再測定)である。数が多いので地味に労力がかかる作業なのだが数日かけて再測定が完了した。

電池No.7については、他と比べて性能が低めであったが、電池の蓋を開けてみると、大分しっとり感が無かったので、おそらく、泥の乾きが原因かと思う。

それと、電池No.9~No.11については、アノード電極に炙ったステンレス網を、カソード電極にステンレス網を使った電池で、以前のIV特性の測定結果から、性能が他に比べて極端に悪かったので、これらの測定は省いた事をお伝えしておく。

これで一先ず、不審な要素は省いた結果になっていると思う。

下位の結果の電池へびん沼川の水を投入

その後、性能が低かったNo.7とNo.22の電池について、びん沼川の水を投入して結果を見ることにした。

水の投入方法については、微生物への環境ダメージが小さい、タピオカストローからの投入方法で統一したかったが、電池No.7については、泥のしっとり感を復活させるために、泥を一旦取り出してからの水の投入を行った。びん沼川の水の量は、いつものようにペットボトルキャップ一杯分だ。(7.5ml=大さじ半分の量)ここで注意したいのは、アノード電極とカソード電極間の泥をしっとりさせるのに使う水は、酸化鉄の含まれるびん沼川の水ではなく、ただの水が良さそうだ。これまで、カソード電極につなげたステンレス針金が錆びて折れることが2回ほどあったが、これを防ぐためには、カソード電極付近には酸化鉄成分が少ない方が良さそうと考えている。なので、アノード電極とカソード電極間の泥をしっとりさせるのに使う水は、ただの水が良さそうと思う。

で、上のグラフは、電池No.7とNo.22のIV特性の日ごとの変化である。どちらも、びん沼川の水投入で、性能向上している結果が得られた。ついでに改めて分かったが、泥を一旦取り出してからの水の投入を行った電池No.7は、やはり、性能が上がるのがゆっくりである。これは微生物環境が一度乱されてしまうため回復に時間がかかることからなのだと思う。

さて、次は、その他の下位の電池についても、同様に水を加えてみようと思う。およそ性能がいい感じになったら、再度冷却ファンを回す実験を行いたいと思う。

 

 

 

微生物燃料電池のDIYやってみた〜その19〜

微生物燃料電池で小型冷却ファンを回すマイプロジェクトを実行中である。

前回は、25個の電池性能を測定し、それらに随分差が出ていることが分かった。上位の結果の電池(No.30、No.20)と下位の結果の電池(No.28, No.35)に何か違いあるのか探ってみたいと思う。

びん沼川の水投入

以前、性能アップに効果を示した、酸化鉄が入っていると思われるびん沼川の水を、下位の結果の電池に投入する事で、性能が上がるかを試してみた。

 

上のグラフは、電池No.28へ、ペットボトルキャップ一杯分(大さじ半分)のびん沼川の水を電池の四隅から投入した場合のIV特性である。6月20日のデータは、びん沼川の水の投入前のデータであり、21日に投入後1週間程度をみると、日によって下がることがあったが、徐々に性能が上がっている結果が得られた。

一方で電池No.35 についても同じように測定したが、性能向上する傾向が見られなかった。

 

測定方法の不備が発覚

その後も定期的に測定を継続してみたが、7月1日、7月4日のデータが飛びぬけて良くなってしまった。こんなに急に性能が上がるはずがないので、何か測定方法に問題があるに違いない。調べてみると、測定に使用していたワニクリップがなんと錆ついていた。

おそらく、上記現象は、以下のように説明できる。

電池へ抵抗を接続するワニクリップが錆によって、接触抵抗が増えた。接触抵抗が増えたことで、合計の負荷抵抗が増え、電圧がいつもより高めに測定された。電流値は、測定電圧÷抵抗値で計算しているので、計算で使用した抵抗値は一定なので、電流値も高めに計算された。

んっ、そうすると、電池No.35で性能がほとんど上がらなかったのもワニクリップの錆が原因かもしれない。電池の出力電圧の測定に使用したワニクリップの方も錆ており、錆によって接触抵抗が増えたと仮定すると、接触抵抗分の電圧降下が発生する。そうすると、本来性能向上していたはずの電圧上昇は、電圧降下でキャンセルされていたという可能性がある。これについては、再測定したいと思う。

ここに来て、測定方法の不備が露呈してしまった。これは痛い。。。軒下に電池を置いていたとはいえ、ワニクリップを雨ざらしにしてしまったのは反省すべき点である。しかし、問題が生じるポイントがわかったので次に生かせる経験だと思う。

測定が怪しいと思われる結果については、錆がない状態で再測定し着実な結果を積み上げていこうと思う。

今回は本来の目的からそれてしまったが、次回、錆がない状態で再測定した結果をお伝えしたいと思う。

微生物燃料電池のDIYやってみた〜その18〜

微生物燃料電池で小型冷却ファンを回すマイプロジェクトを実行中である。

前回は、お酢やピルクルの投入以外が要因で性能向上している訳ではないことを確かめるために、お酢もピルクルも投入しない状態でIV特性を測定した。その結果、お酢やピルクルの投入以外が要因で性能向上している訳ではないことを確かめることができた。今回は、その電池に対して、お酢を投入する実験を再度行って、性能向上が再現するのかを確かめようと思う。

お酢の投入実験

No.31およびNo.32の電池に対して、お酢を投入後のIV特性の変化を以下に示す。お酢の投入方法は、タピオカストローによって、小さじ一杯程度を電池の四隅から投入した。

電池No.31、No.32について、5月31日から、毎朝同じ時刻で1週間測定した。お酢を投入して2日目までは、一時的に性能が向上したが、その後は、性能が低下した。さらに1週間後にも計測したが、お酢投入前の結果を上回ることは無かった。結局、お酢の投入の効果がほとんど見えず、本当に効果があるのかよくわからなくなってきた。

味噌や醤油を作るときに発酵菌をコントロールするのが難しいのと同じように、発電に関わる菌をコントロールするのも難しいということなんだろうか。

全ての電池のIV特性を測定

お酢の投入実験が思った結果にならなかったので、一旦この実験からは離れ、自動電圧測定システムも作ったことなので、これまで作った電池のIV特性を全て測定することにした。

上のグラフは電池No.5~No.30及びNo.33~No.36の計30個の電池について、6月7日から6月16日にかけて測定した電池のIV特性である。

分かったポイントは3つだ。

まず1つ目。折れ線が左下寄りにある性能が低いグループ(No.9~No.11)は、アノード電極に炙ったステンレス網を、カソード電極にステンレス網を使った電池だ。以前の記事で、電極の違いによるIV特性の違いを書いたが、以前と同様に、性能が低い結果になっていることが再確認できた。

2つ目。No.19の折れ線(中央付近)が不自然であることだ。後から分かったのだが、カソード電極に挿していたステンレス針金が腐食により折れかかっていた。後日、ステンレス針金を新替えしたら、良好な結果が得られたので、接触不良により正しい測定ができていなかったことが原因であったようだ。

そして3つ目。残り25個の電池の性能に随分差が出ていることが分かった。折れ線の右端の点(680Ω接続時)の電流を見ると、372μA~615μAの開きがあり、全体の底上げをすることが課題に思えた。

上位の結果の電池(No.30、No.20)と下位の結果の電池(No.28, No.35)の違いが分かれば何か手を打つことができるかもしれないので、次回調べてみたいと思う。

水鉢で稲を育てる〜作り方とボウフラ駆除の方法~

今年でバケツ稲栽培歴は5年目。正確には、バケツというよりもむしろ不要になった鍋を栽培に多用してきたところはある。ただ古びた鍋が多く並ぶよりは、水鉢の方が見た目が良いので、今年はしばらく放置していた水鉢を使って稲を育てることにした。

準備するもの

  • 水鉢
  • 稲の苗

作り方

      1. まずは、水鉢に土を入れる。どれくらい土を入れるかはお好みで調整すればよいが、私の場合、田んぼと小川がコンセプトであるので、田んぼエリアと小川エリアの2区画をイメージし、2/3程度(田んぼエリア)に土を入れ、1/3程度(小川エリア)には水深が深い場所を用意した。なお後日、メダカを入れることも想定している。
      2. 1/3程度の小川エリアの底には、薄く砂を敷く。
      3. 盛った土の境界には、土が崩れないように、石垣のように石を積む。
      4. その後、苗を植える。植える苗は購入してもよいが、事前に育てておくことをお勧めする。4月中旬から下旬にかけて籾を撒いておけば、比較的簡単に育てることができる。今回、ここへ植えたのは、香り米の一種であるシフク。香りがとても良く、比較的たくさん穂をつける種類だ。

5. 最後に水を入れれば完成

ちょうど以前育てていたヒメホタルイがあったので、小さめの鉢に植えて、これも水鉢の中へ入れた。

3週間後、ボウフラが発生

稲は生長を続け、分けつは3本になっていた。まずまずの生長かと思う。

そして、この日、水の中をよく見るとボウフラがたくさんいた。そう蚊の幼虫であるボウフラだ。目視でざっと数えると30匹以上はいそうだった。これら全部を成虫にさせるわけにはいかない。

そこで、庭にあるプラ船の田んぼ池にいるメダカにボウフラ駆除のご協力をお願いすることにした。

始め4匹を投入。彼らは勢いよくボウフラを食べていたが、しばらくして、お腹一杯になったのか、あまり食べていないように思えたので、選手交代。さらに別の10匹を投入した。1時間もしないうちにあんなにたくさんいたボウフラが、ほとんど見えなくなったのだ。

思った以上の活躍をしてくれた。これからメダカの産卵の時期になるので、たくさん栄養をとってくれたのではないかと思う。

では、メダカはどんな様子でボウフラを食べるのだろうか?その様子は動画でご覧いただきたい。

この時期は、水があるとどうしてもボウフラが発生しやすいが、メダカがいればボウフラの発生を抑えてくれるはずだ。だから水鉢田んぼにもメダカがいて欲しい存在である。ただ注意したいのは、水鉢田んぼを作ってから直ぐにメダカをいれないことだ。十分に微生物とか藻が増え、自然に近い環境が整ってから投入したい。水鉢田んぼを作って3週間経過するが、もう少し、微生物や藻が増えてきてから、メダカも一緒に育てたいと思う。

籾の直播をやってみた

昨年より田んぼを借りて、自然農でのお米づくりを行なっている。自然農では、苗床で稲の苗を作り、耕していない田んぼに苗を一本づつ手で植えていく。栽培できる範囲は限られるかもしれないが、身一つあればすぐに始められるやり方だ。

私が借りている田んぼの広さは1畝より小さいが、それでも、手で植えていくには2日程度かかってしまう。そこで、この労力がもし減らせるものなら減らしてみたいと思っており、今年は、籾の直播を一部で試しているところだ。

播いた籾の種類

今年は、香り米(シフク)、黒米(チベット黒)、赤米(カンニホ)3種類の栽培に挑戦している。それぞれの種類について、3条づつ直播し、それ以外は苗を植えることにした。

籾の播き方

籾を播いた時期は、苗床を作った時と同じく4月11日であったが、気温が低い日が多かったため、発芽は遅く、5月初めであった。播くのが少し早かったかもしれない。

既に区画の周囲の溝には用水からの水が入っており田面は程よく湿っている状態になっていた。籾を播く場所は、雑草のとの競合を避けるために、15cm程クワで表土を薄く削った。こうする事で、生えている雑草と雑草の種を取り除く効果を期待できる。そこに株間20cmで籾を一粒ずつ播き、軽く土をかけ、最後に藁を薄く被せて、表土を保湿した。

その後の苗(シフク)の様子

5月17日、発芽して約2週間、敷き藁の隙間から稲の幼苗がツンと伸びているのをいくつか確認した。敷き藁のお陰で、稲の周辺の雑草が抑えられているようだ。

5月31日、葉が2枚に成長していた。雑草に紛れているため、発芽率がどのくらいなのかこの時点では不明であったが、籾を播いた箇所全てから芽が出ていないようだった。

6月20日、稲の苗と雑草を見分けながら、注意深く雑草を刈った。この作業は、とても神経を使う難しい作業であるが敷き藁のエリアから生えているかどうかで、ある程度稲と雑草を見分ける事はできる。しかし、敷き藁エリアに生えている稲によく似た雑草(ヒエ)もある訳で、これらは、触った時の硬さ、ヒゲの有無などを頼りに見分けることになる。分かっているつもりでも、時々迷う時もあり、雑草を愛情たっぷりに育てているケースが今後あるかもしれない。

雑草が無くなり見通しが良くなったところでようやく苗の生存率が見えてきた。約5割といったところだ。予想以上に低かった。今思う反省点であるが、5割の生存率であれば、1箇所に2-3粒播いておけば、全ての場所で苗が残ることになる。来年の話になってしまうが、次はそうしたいと思う。やってみないとなかなか気付けなかった課題であった。

直播エリアは発芽しなかった場所が半分くらいあるので、カモが着水するのに絶好の場所となってしまう可能性がある。着水しやすい水面を減らすために補植しておきたいところだったが、直播苗と移植苗の区別しておく管理が煩雑になりそうだったので、補植はせずに替わりにカモ着水除けの棒を挿しておいた。カモられないことを祈るばかりだ。

さて、ちゃんとお米ができるかは収穫時期まで待たなければならないが、籾の直播でもある程度いけるんではないかという感触が少し得られた気がする。今後の成長を見守りたいと思う。

庭の田んぼ池リポート2020年

今年で3年目となる我が家の田んぼ池では、ミナミメダカが元気に泳いでいる。

田んぼ池と勝手に呼んでいるが、プラ舟で作った池の半分を田んぼにしているから、そう呼んでいる。元々は、田んぼと小川の生態系の再現がコンセプトで始めたものだ。実際には小川のように水の流れがある訳ではないが、田んぼと小川の世界観というか日本の原風景を自宅で楽しんでいる。

この田んぼ池では、メダカが卵を産み、稚魚が成長し、また卵を産むといった自然の営み、そして稲穂を収穫し、種籾から作った苗を植え、また収穫したお米を頂くといった米作りの営みが、同時に体験できる。これが、この田んぼ池の最大の特長だ。

稲の種まきから今の状況

1年目、2年目ともに苗床で育てた苗を田んぼ池へ植えていたが、今年は、やり方を変えて、種籾を直接田んぼ池に播いた。この田んぼ池のサイズでは、どっちのやり方でも、大して手間は変わらないが、育てた苗を植える場合は、根が活着するまでに一週間くらいかかるので、活着するための余計なエネルギーがかからない直播の方が成長に有利な気がしている。

播いた種籾は、昨年、実際の田んぼで収穫した古代米(紫黒米)だ。古代米の方が、雑草的な強さを持っていると聞いたことがあるので、古代米を選択した。植えたつもりない場所で、以前の収穫時にこぼれた種籾が、ふさふさと実をつけていた事も、雑草のような強さを持つことを裏付ける。

種籾を播いたのは、4/12。昨年より10日程早く播いた。昨年、早く種まきした人が、良い収量を得たというのを聞いて、今年は自分も早く播こうと思った訳だが、今年は雨が多く気温がなかなか上がらなかったせいか、発芽も生育も遅かった。同じ話を仲間内からも聞いたので、全般的な状況のようであった。そして、5月初旬にようやく芽が出て、今はだいぶ育っている。

ちなみに、冬場に田んぼに水を張る(冬期湛水)ことによって、翌年も古株から稲が発生するという現象のことを昨年知り、とても気になっていたので、古株を田んぼ池の中にそのままにしていたが、さすがに新しい芽が出てくる気配はなかった。必要な条件を今後調べてみたいと思う。

メダカと池の状況

この田んぼ池のメダカはおよそ10匹程度が育っている。1年目も2年目も10匹程度であったが、増えすぎたりすることもなく、このサイズの環境に適した個体数が自然に調整されているような気もする。

池の中にはマツモを入れているが、勝手に増殖してきたのが正体不明の藻だ。池の作った初期の頃は、池の水が緑色になったり、アオミドロのような糸状の藻が優先し、マツモに絡まり、取り除くのも面倒であったが、今は、水も透明で、糸状の藻よりこの薄く面状に広がる藻が優先している。この薄く面状に広がる藻の方が、除去するのも簡単であるので、個人的には、こっちが優先してもらった方が都合が良い。見た目は悪いが、藻なので、池に酸素を提供し、そして、水に溶けた栄養分を吸収してくれる存在だ。見た目重視ですぐに除去するよりは、ある程度成長した後にこの藻を池の外に除去した方が、池の水の富栄養化防止にも繋がると思う。池の富栄養化防止の意味では、稲もその機能を担っている。池の藻や稲は池の水の浄化システムの一部になっているのだ。

今後の成長もまたリポートしたいと思う。

微生物燃料電池のDIYやってみた〜その17〜

微生物燃料電池で小型冷却ファンを回すマイプロジェクトを実行中である。

前回は、作成した自動電圧測定システムを活用し、条件を一定にした状態で、お酢やピルクルを投入した場合の性能を測定した。お酢の投入では、性能向上の傾向がみられたが、時間の経過で元の性能に戻ってしまうことが確認された。一方、ピルクルの投入では、少量であれば一定の性能向上が見られたが、量によっては、逆に性能が低下してしまう事象も発生した。この性質が再現性のあるものなのかは、いづれまた見ていきたいと思う。

今回は、お酢もピルクルも投入しない状態を自動電圧測定システムを使って確認しておきたいと思う。お酢やピルクルの投入以外の要因で性能向上したのではないことを改めて確認しておきたいからだ。また、システムを少し改造し、1分毎に、24時間連続で電圧を測定する機能も持たせるようにして、電圧変化の様子も把握してみようと思う。

お酢もピルクルも投入しない状態

使用したのは、電池No.31とNo.32の2つ。

上の折れ線は、電池No.31の7日間のIV特性である。測定1日目のデータは少し低めではあるが、およそ、変化がない結果が得られた。

一方、上のフラフは、電池No.32の7日間のIV特性である。こちらは、1kΩや680Ω接続時の性能が、理由は不明だが、時間の経過とともにやや低下した。

どちらのグラフでも、性能の向上はみられず、やはり前回の結果では、お酢やピルクルの投入が要因で性能向上したと言えると思う。

24時間連続電圧監視

自動電圧システムを少し改造し、1分毎に、24時間連続で電圧を測定する機能も追加した。2つの電池を同時に測定できるように、これまで1チャンネルだけであったが、2チャンネル分の電圧が測定できるようにプログラムを変更した。

上のグラフは、電池No.31、No.32における、5月28日の0時から24時間電圧変化を示す。6時と7時には、それぞれ電池No.31とNo.32に対して、負荷抵抗を繋ぐ機能が同時に動いているため、その時の電圧変化の様子も視覚的に捉えることができた。

この結果を分析すると、負荷抵抗を繋ぎ終えた後、およそ10~11時間で負荷抵抗を繋ぐ前の開放電圧の状態に回復することがわかった。また、1時間で、負荷抵抗を繋ぐ前の平均値の90%以上回復し、2時間では、95%以上回復することも分かった。

No.31の電池に負荷抵抗を繋ぐ6時から3時間をクローズアップしてみよう。

グラフの不連続点は、負荷抵抗(2kΩ、1kΩ、680Ω)を繋ぐタイミングと負荷を開放するタイミングである。このグラフを眺めていて、今更ながら気づいてしまったが、抵抗を繋いで電圧が安定したときの電圧を測定するつもりであったが、全く安定していない状態でどうやら測定をしていたようだ。例えば2kΩの抵抗を繋いで10分の時点ではグラフは平衡状態(横ばい)にはなっておらず、描く曲線を予想すると、おそらく30~40分程の待ち時間が必要なのかもしれない。実は、なんとなく10分では安定していないかもと感じていたが、データでみるとハッキリと分かってしまった。自動電圧測定システムを作った甲斐があったということだろう。

まぁ、今更仕方ないというのもあるが、同じ条件で測定さえできていれば、相対的な変化は分かる訳なので、とりあえずこのままの条件でやってみようと思う。

さて、次は、この電池に対して、お酢を投入する実験を再度行ってみたいと思う。

微生物燃料電池のDIYやってみた〜その16〜

微生物燃料電池で小型冷却ファンを回すマイプロジェクトを実行中である。

前回は、電圧の測定条件を一定にすること、そして測定の手間を大幅に減らすことを目的として、自動で電圧を測定し、測定結果をスマホのLineへ送信するシステムを構築した。次のステップとして、このシステムを使い、お酢や乳酸菌飲料の投入で電池性能がアップするかを再度確認していきたいと思う。

お酢・ピルクル投入実験(続き)

測定する電池は、以前の実験で使用したNo.33(写真左)とNo.34(写真右)。No.33にはお酢を、No.34にはピルクルを、小さじ一杯程度、電池の左上1ヶ所から投入したものだ。

この電池に対して、自動電圧測定システムによって電圧を測定した。結果を次に示す。

I-V特性 No.33 お酢投入(1ヶ所から)

上のグラフは、電池セルの右上1ヶ所からお酢を投入した場合のI-V特性である。グラフの見方であるが、折れ線が右上にいくほど性能が良いという意味となる。4月22日の折れ線は、お酢を投入する前のデータであり、比較のためグラフに載せた。測定システムを定時起動させる連続運転状態にまだなっていなかったため、測定日と測定時刻が揃っていないのだが、参考程度に結果を見ていきたい。

お酢投入後、およそ性能が向上したことが認められたが、単純にお酢投入の効果なのかは断定することはできない。電流を流すことによって、少しづつ性能が上がることもあるので、今後の実験で切り分けていきたいと思う。

I-V特性 No.34 ピルクル投入(1ヶ所から)

一方、上のグラフは、電池セルの右上1ヶ所からピルクルを投入した場合のI-V特性である。お酢の場合と同様に、ピルクルを投入する前のデータとして4月22日のデータを載せている。4月22日のデータは、性能が低い状態からのスタートになっていたが、ピルクル投入後、およそ性能が向上したことが認められた。しかし、5月13日のデータは、これまでの上昇トレンドから急に低めの性能を示した。測定した時間が他と違い5月13日は夕方(17時)であったという違いがあるのだが、原因を探るにはやはり、条件を揃えて不安要素を取り除いてやらないといけないだろう。

お酢・ピルクル投入実験(3ヶ所から追加)

さて今度は、お酢とピルクルを再度投入して、測定システムを毎朝定時に起動する実験を行った。使用する電池は、前回と同じ電池。

No.33にはお酢を、No.34にはピルクルを、小さじ一杯程度投入するが、投入する箇所は、電池の四隅のうち、別の3ヶ所から投入した。(投入量は1ヶ所で小さじ1/3程度)泥の中のアノード電極に、なるべく均一に投入する液が届くようにする狙いからだ。

I-V特性 No.33 お酢投入(3ヶ所から追加)

上のグラフにおける、5月14日以降の折れ線が、電池セルの四隅のうち別の3ヶ所からお酢を投入した場合のI-V特性である。4月22日の折れ線は、お酢を1か所から投入する前のデータであり、5月13日の折れ線は、お酢を3か所から投入する前のデータであり、比較のためグラフに載せた。測定システムは、毎朝6時に起動させているので、測定条件がより揃った状態にすることができた。結果、お酢を1ヶ所から投入した時(5月13日の折れ線)よりも、さらに性能の向上が認められた。

しかしながら、上のグラフのように、5月19日をピークに性能は徐々に下がり、お酢を3ヶ所から投入する前の状態(5月13日の折れ線)に戻っていった。このことから、お酢投入後による性能向上は、電流を流すことによる性能向上だけの話ではなく、やはりお酢の効果によるものもあると思われる。そして、その効果は、6日程度でピークに達し、10日程度で効果は消えてしまうようである。この考察が正しいとするなら、効果の持続はとても儚い。

I-V特性 No.34 ピルクル投入(3ヶ所から追加)

一方、上のグラフにおける、5月14日以降の折れ線が、電池セルの四隅のうち別の3ヶ所からピルクルを投入した場合のI-V特性である。4月22日の折れ線は、ピルクルを1か所から投入する前のデータであり、5月13日の折れ線は、ピルクルを3か所から投入する前のデータであり、比較のためグラフに載せた。測定システムは、毎朝7時に定時起動させている。

結果であるが、思ったようにならず、性能が徐々に低下してしまった。これは、米ぬかを投入したときの結果と同様な状態に陥ってしまったようだ。米ぬかは、乳酸菌といった有用微生物の餌になるので、畑に撒いて使用されるのだが、電池に関しては、乳酸菌が電池の性能向上には良い影響を与えていないような気がする。ただし、1回目のピルクルの投入では、特に性能低下は認められなかったので、乳酸菌は全くダメということにはならないが、投入量が多めになると、乳酸菌が優先し始め、電流発生菌達が劣勢になったということも考えられるだろう。

今回、お酢投入で性能向上の傾向がみられたので、お酢の成分である酢酸を餌とするGeobacter属の電流発生菌がそもそも優先していたという考え方もできる。この考えが正しいとすれば、どんな電流発生菌が優先しているかを調べる一つの指標として使えるのかもしれない。

続く。