はじめに
実は、1年程前から、庭に小さい畑を作って家庭菜園を楽しんでいる。
しかし、しばしばとある問題が発生して困っているのだ。
その問題とは、ネコが畑で用を足すことだ。
半年くらいの間に2回もやられた。しかも、用を足した後、糞に土をかけるため、畑の小さい苗が荒らされたりもした。
これは、黙ってはおれん、ということでネコから庭の畑を守るシステムを作ることにした。
実は、タラ船によるビオトープ池も庭にあるのだが、こっちの被害が先であった。こっちでもネコが池の中に用を足すわ、小魚を狙うわで困っていたのだが、畑を守るシステムを先ず作成してみることにした。
システムの目標
ネコが近づいてきたら、水を出して驚かし、退散させる。
いたってシンプルな目標だ。
システムの構成
- Raspberry pi 3
- 電源
- Raspberry pi用赤外線カメラ: 3 Fisheye Lens 160 Degree Night Version Noir Camera 1080p 5mp
- 水中ウォーターポンプ: DC 3.5V-9V 3W USB
- 鉛筆のキャップ: 先端に穴が開いているもの
- トランジスタ: s8050
- 抵抗: 1kΩ
- ブレッドボード
- ジャンパーワイヤー
- ショーケース: 百円ショップで売っているもの
作り方のポイント
動体検知には、Motion-MMALというフリーのライブラリーを使用した。動体を検知をしたらRaspberry piのGPIO13ピンをHighにしてトランジスタのスイッチ回路をOnにする。On期間は0.5秒とした。
水中ウォーターポンプの水の出し口には、小学生の娘からもらった鉛筆キャップ(先端に穴が開いているもの)を差し込んだ。これがうまい具合にサイズが合って、いい感じに水がピューっとでるのである。
そしてこの水中ウォーターポンプを、水の入った瓶に設置し、お好みの方向に向ければ完成である。
設置の様子
テスト結果
下の図のように庭の端に本システムを設置した。
本シ本システムは、動体を検出するとMotion-MMALライブラリによって動画を記録することができる。実験では、動画の記録が終了すると、動画を添付ファイルとしてgmailで自分の携帯へ送るようにした。検出した動画を確認すれば、ネコがどういう経路で、何回畑に近づいているのかがわかる。
もちろん、ネコ以外にも反応してしまう。、畑の作物が揺れることでも検出してしまうので、gmailの嵐になってしまうことがある。gmailへの通知は実験の時だけとするのが賢明である。
1回目の実験は2017/6/18の18時から約1日。
この日、近づいたネコの通過経路は
↑方向:3回
↓方向:1回
←方向:4回
であった。
3匹ほどいることも分かった。黒、黒ブチ、茶縞だ。
結果として、畑に座り込んで用を足すことはなかった。また、水に驚いて逃げるシーンも捉えることができた。
その後も稼働を続けること約一か月。
2017/07/17 18:30から2017/07/19 18:30までのの二日間についても動画からネコの姿を捉えた。
この二日間で、近づいた回数は10回。
すべて通過するだけで、畑に座り込んで用を足すことはなかった。
まとめ
上で述べた結果から、本システムが一定の効果があることが確認できた。約一か月、畑を見てきたが、ネコの糞による被害は受けていないようだ。
思った以上の効果に満足している。
今回のリポートで、本システムの稼働は一旦停止し、次は、ビオトープ池の監視へ切り替えたいと思う。
もし、同じようなケースでお困りの方がいれば、お役に立てるかもしれないのでお声掛け頂きたい。