小川の傍にも生えるシロツメグサなどマメ科の植物がもつ特徴とは?


問い

小川の傍にも生えるシロツメグサなどマメ科の植物がもつ特徴とは?次の4つのなかから1つを選んでください。

  1. 根粒菌と共生し、根粒菌が作る窒素化合物を得て生育する
  2. 根粒菌と共生し、根粒菌が作るリン化合物を得て生育する
  3. 根粒菌と競争する
  4. 毎日恋人を気にかけメールする

ヒント

根粒菌は大気の約80%を占める○○を使います。

 

 

 

 

正解

1.根粒菌と共生し、根粒菌が作る窒素化合物を得て生育する

解説

小川の傍にはマメ科の雑草が生えていますが、よく知られているマメ科の雑草といえば、シロツメグサではないでしょうか。四つ葉を探すのに夢中になった経験は誰にでもありそうですね。

そんなマメ科の植物は、根に根粒という器官をもち、その中に根粒菌というバクテリアの一種が棲んでいます。根粒菌は、大気中の窒素をアンモニアに変換し(窒素固定という)、植物の生育に必要な窒素を提供する機能を持っています。一方で根粒菌は、植物から光合成で得た栄養をもらいます。マメ科植物と根粒菌はお互いにメリットを享受している「共生」の関係にあるといいます。

なのでマメ科の植物はやせた土地でも育ちやすいようです。

自然栽培というのをご存知でしょうか?農薬も肥料も使用しない栽培方法です。肥料が無かったら畑はやせる一方ではないかという疑問がでますが、マメ科植物の窒素固定の働きが自然栽培のプロセスに一役買っているといということです。

さて解説です。

根粒菌が作るのはリン化合物ではなく窒素化合物(アンモニア)ですので2は不正解となります。マメ科植物は、根粒菌と競争している訳ではなく、「共生」の関係にあります。3も不正解となります。4のように「マメ」な性格な人はきっと異性にモテるに違いありません。

参考

「奇跡のリンゴ」石川拓治 幻冬舎

「すごい畑のすごい土」杉山修一 幻冬舎