先日、小川を撮影するためのカメラ付きラジコンボート(通称「あめんぼカメラ」)の部品を3Dプリンタで作ろうとした。部品にはフロート(浮き)を含むため、3Dプリントしたものが防水性能を持っているのか、実際どうなの?というところがとても気になっていた。
しかし、ネットで調べても、実際のところがよく分からなかったので、自ら実験してみることにした。
実験したのは、DMM.comの3Dプリントサービスを使った、ナイロン素材の防水性能についてだ。
DMM.comが提供するナイロン素材に関する仕様には、防水ではないと謳われていた。
しかし、価格の安いナイロン素材をできれば使いたいところだ。
実験には、直径3cmのお椀をナイロン素材で作り、水に浮かべて、水漏れがあるかを確認した。
お椀の厚みは、1.5mmと2.0mmの2種類を準備した。写真奥が1.5mmの厚みのお椀である。料金は送料無料で、2つで700円程度だ。
水に浮かべて一晩(8時間程度)放置したが、どちらも水漏れは、見た目では確認できなかった。
あめんぼカメラは、通常長くても15分程度しか水上に浮かべないので、8時間は十分な時間である。
厚み1.5mmでも水漏れは大丈夫だろうと判断し、その後、あめんぼカメラ部品の3Dプリントに踏み出すことができた。
そしてDMM.comから届いた部品は、これだ。2つのフロート(浮き)の厚みは、実験で確かめた1.5mmである。
以前作成したユニットボックス(緑色の部分)と一緒に組み立てると、こんな感じになる。
お風呂場を使って、実際にあめんぼカメラを水に浮かせみたが、水漏れすることなく、上手く浮かせる事ができた。
価格の安いナイロン素材のでも、ある程度の防水能力は持っている事がわかった。
DMM.comの仕様では、あくまでも防水でないと謳っているので、今回は試した以外の厚みや形状、使い方ではどうなるか分からないところはあるので、今回の実験結果は、あくまでも参考として捉えて頂きたいと思う。