問い
メダカの元々の生息地ともいえる場所はどこでしょうか?次の4つのなかから1つを選んでください。
- 水がきれいで流れが急な渓流
- 田んぼや田んぼとつながっている小川
- 大河川の下流
- ペットショップ
ヒント
メダカの属名はOriziasと言って稲に由来しています。
日本人にとって最も馴染みのある淡水魚といへばメダカではないでしょうか。
アクアリウムショップや最近ではフラワーショップでも売っているのをみかけることもあります。
お店で販売しているメダカは養殖で、ヒメダカなど品種改良されたものが多いようです。
しかし、都会に住んでいる人が、自然の中に生息しているメダカを見かける機会はとても少ないように思えます。
これは、メダカの生息地が、開発や田んぼのほ場整備、河川改修などによって減少したことや、農薬の影響などにより個体数が減少した事が理由として考えられています。
なのでかつて身近にいたメダカが生息しているところを見たことがないという子どもも多いのではないでしょうか?
正解
2. 田んぼや田んぼとつながっている小川
解説
メダカの属名が稲に由来している通り、メダカは田んぼや田んぼにつながっている小川に多く生息しています。
メダカは遊泳力が小さいので、流れの緩い小川を好みます。なので流れの急な渓流にはいません。
大河川の下流にも生息していることは否定できませんが、「本来の生息地という点」で不正解です。
ペットショップが本来の生息地だとしたら、店員さんがメダカを作ったのかな?いえいえ、店員さんも初めは田んぼや小川で採取したはずです。不正解ですね。
補足
メダカといっても日本のメダカは2種類に分けられています。キタノメダカとミナミメダカです。キタノメダカはさらに3グループ、ミナミメダカは9グループの亜種に分けられています。そして、地域ごとに遺伝的な違いが認められる場合があり、その地域個体群を他の地域へ持って行ってしまうと、雑種が生まれ、長い間かけて生じたその地域特有の遺伝的特徴が失われていくことに繋がります。
地域個体群については以前のコラムにも書いてますのでこちらも参照ください。