ひらめきを得るには〇○しよう!

先日、NHKスペシャルで人体の「脳」についての放送を見た。その中で、「ひらめき」を生み出す仕組みが、少しずつ分かってきていてるということだった。

「ぼーっと」している時、私たちの脳は決して活動をやめているわけではなく、脳の広い領域が活性化している「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼ばれる不思議な状態にあるという。このネットワークが、無意識のうちに私たちの脳の中に散らばる「記憶の断片」をつなぎ合わせ、時に思わぬ「ひらめき」を生み出していくのではないか、と今大注目されているそうだ。

つまり、何も考えないで「ぼーっと」している状態は「ひらめき」が起きやすいのかもしれないということだ。

これは、座禅を組んでお釈迦様が悟りを得たことを考えると、とても納得がいく。

座禅では無心になるので、つまり「ぼーっと」何も考えない状態になる。

お釈迦様の脳で、「デフォルト・モード・ネットワーク」の状態が作られ、悟りというひらめきを得たのかもしれない。

意外な組み合わせのアイディアがひらめくのも、過去に経験した「記憶の断片」がつながることから起きるのだろうと思う。

何かいいアイディアを得たいときは「ぼーっと」無心になることが良さそうだ。

そして、ひらめいたのが「ぼーっと」したい時に、小川を眺めるのが良いのではということだ。

小川に行って眺めるもよし、あめんぼカメラ映像を眺めるのも良いだろう。

私の脳で「NHKスペシャルの話」と「小川を眺める」がつながったようだ。

空と雲と山を背景にした小川を「ぼーっと」眺めることで新しいひらめきを得て頂いたら幸いだ。

設定で「画質=1080p」を選ぶと最高画質でご覧いただけます。(BGMあります。)

 

 

風呂の水 再利用するなら 植木かな⁉︎

先日、養父志乃夫(やぶしのぶ) さんの著書『里山里海』を読んだ。

里山の暮らしでは、資源の循環がとても効率的に行われてきたというのがとっても良くわかる本だった。

その1つに水の効率的な利用の事が書かれていた。使い回し術がほんとうに凄すぎて感心する。

本書の一節を要約すると以下になる。

  • 沢からの水を上・中・下の3段の水槽へ導く。
  • 上段水槽では沢水から塵を池底に沈殿させて、うわ水を飲料水とする。
  • 余水は、中段水槽へ落ち、ここで食器や鍋釜を洗う
  • 余水は、下段水槽へ落ち、この水が洗濯に利用される。
  • この余水と母屋からの排水(風呂水など)が一緒になり池に集まり、含まれる飯粒や野菜屑などの有機物がコイのえさになる。
  • この池から出る余水は下方の水田に落とされ、イネに養分を吸収させて、浄化された(有機物がより除去された)残り水が里川(小川)へ流れる。

このように、水質浄化の機能を兼ね備えていたため、小川は清い水を保つ事ができていたのだ。

食器洗いや風呂の排水には、程よく有機物が含まれていて、イネの生育にプラスに働き、なおかつ、排水が浄化される。(もちろん当時の洗剤は合成洗剤はなく、米ぬかなどの自然物が洗剤として使用されていた事を断っておく。)

誰かが得をすると誰かが損をするという経済が身近にある一方で、得なことしか起きていないという点に注目したい。しかも、お金もいっさいかかっていないのだ。

生態系の物質循環のおかげである。

それに比べると現代の暮らしは、水をどれくらい使い回しているだろうか?

私の家で実践できている事と言えば、せいぜい次の2つくらいだ。

  • 毎日の洗濯に風呂の残り水を利用する。
  • 植木の水やりに米のとぎ汁を使う。(気付いた時)

雨水を貯めて利用するケースは増えてきているが、我が家では未だだ。

まとめ

里山での水利用方法について学んだが、今の生活スタイルに合わせた、より効率的な水の使い回し術は、考えればもっとありそうだと思う。

程よく有機物が含まれている風呂の残り水が植物の生育にちょうどいいのであれば、もっと積極的に再利用を考えてみたいものだ。

そのまま下水にいけば、下水処理のコストがかかるが下水に流さなければ、その分のコストは浮くわけだ。

雨水タンクをうまく利用して、風呂の残り水を、雨水タンクへ移せたら、再利用もしやすいかもしれない。

お風呂メーカの方にぜひ開発してほしい!

 

石神井川の清掃活動で拾ったゴミの量 〇○ヶ月分!

西東京市の石神井川でゴミ拾いのボランティアをしているMeC西東京さんの清掃活動に参加させて頂いた。

MeC西東京さんは、石神井川にホタルを呼び戻そうと活動をされていて、3年前から、ホタルの幼虫とカワニナの放流にも取り組んでいるとのことだ。

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で、本日回収したごみがこれ。

5人で、約2時間、早稲田大学東伏見総合グラウンド付近の弥生橋を中心に約500mの区間であったが、この量。

月一回の清掃活動を実施しており、たまたま1月が天候の都合で中止であったため、2ヶ月ぶりということであるが、2か月でこの量とは驚かされた。

この日、私が目にしたゴミのうち印象に残っているものを記してみよう。

  • ビニールゴミ
  • あめ玉の小包装
  • コンビニのビニール袋に縛られた弁当ゴミ(中は弁当のトレー、空き缶、空き瓶、ペットボトル)
  • 梅酒とか作る大きめのガラス瓶
  • プラスチックの製保存容器
  • 壊れたビニール傘
  • ステンレス鍋
  • コーヒーメーカー(小型家電)
  • オイルヒーター

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圧倒的に多いのは上から3つのビニールゴミと弁当ゴミだ。

オイルヒーターなんて高さ80cm程の大物だ。

「不要なもの」だから「川へ捨てる」という発想へどうして展開されるのだろうか。川はゴミ捨て場でないことくらいわかるはずだ。

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さらにひどい話も聞かせてくれた。

MeC西東京さんが、市のごみ減量推進課と連携して、拾ったゴミをある集積場所に集め、後日そのゴミを回収してくれるようなシステムになっているそうだが、そこに便乗して、集積場所へ勝手にゴミを捨てていく人がいると。

さすがに酷い行為なので警察に通報したが、犯人特定には至っていないそうだ。

市と協力して防犯カメラ設置も検討しているとのことだが、本当にひどい話だ。

ごみを捨てる人が後を絶たない現状を目の当たりにした。

何か対策ができないものなのだろうか。

先日「オイコノミア」というTV番組で、「ナッジ」の事を紹介していた。

ナッジ(nudge)とは、科学的分析に基づいて人間の行動を変える戦略で、2017年ノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラー教授が生み出したそうだ。

その一例だが、小便器にハエのシールを貼るだけで、これまでの小便の清掃費が8割も減少したという話が有名だ。ハエを狙い撃ちするため、小便の飛散が減るというのだ。

きっと私も狙っちゃうであろう。

恐るべき、「ナッジ」!

ナッジを使って、ゴミを捨てる行動を抑制できないだろうか?

その昔、東久留米の清流・落合川もゴミの問題があったと聞いた。今でこそ、夏場は子ども達が川に入って遊べる小川であるが、私は、子ども達が遊ぶ姿やきれいな小川の風景そのものが「ナッジ」になっていたのではないかと思う。

石神井川のゴミ抑制のための「ナッジ」をみんなで考えてみてはどうだろうか?

石神井川・上流の中を歩いてわかったこと、○○の高さ!

先日、石神井川上流の中を歩いて、わかったことがある。

水の流れの始まり

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この日の水の流れは、雑排水から始まっていた。南町貯水池の東側(れんげ橋)からすぐ下流あたりにある排水口だ。写真には「55 流入有(雑排?)」とチョークで記載されていた。

排水口の周りには汚水が広がり白いものが浮いいて気持ちがわるい。雨水以外に生活排水が流されている可能性がある。

なんとも残念な結果だった。

だが、この汚水エリアは、下流までずっと続いている訳ではなかった。

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50m程下流へ行くと、白い気持ち悪いものは消えていた。水中の微生物が有機物を分解しているのだろう。自然の浄化能力は本当にすごいと思う。

では、雑排水が石神井川の水の全てなんだろうか?

私が歩いた「れんげ橋」から「坂下橋」(田無警察署 坂下交番付近)までは1km程あるが、この間に雑排水の流入が確認できた排水口は、5箇所あったが、どれもチョロチョロの流れであった。

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青梅街道と交差する橋(柳沢橋)付近では、上の写真のように、水量はそこそこあるように思えるので、雑排水のチョロチョロな水量とは収支が合わない気がしている。

それに、この付近の淵に溜まった水の透明度もとても良い。

これらのことから、この付近にも湧き水があることが予想される。

歩いている最中にも、川底から空気泡が出てくるのを見かけたので、そこから湧き水が出ている可能性もある。今後、湧き水の場所を明らかにしたいと思う。

お魚はいるの?

石神井川上流は、垂直のコンクリートの護岸に加え、川底には小さなテトラポットのようなブロックが敷き詰めれらていて、生き物の棲みかに適した場所に乏しい。

また、雑排水の流入もしており、水中の酸素量が心配な場所も多い。

しかし、それでも、小川の世界があった。

お魚達は、ちゃんと自分達の居場所を見つけ、たくましく生きていた。

まだここは、ドブ川に成り下がった訳ではない。少ない湧き水を集めて、本来の小川の姿を維持し、お魚達の居場所を提供していた。

小川としてのポテンシャルの高さを感じることができた。

石神井川の中を歩いてみると、〇〇が味わえる

石神井川の川の中を歩いてみた。

IMG_9425自分の素直な感想ではあるが、これは、間違いなくおもろい

非日常が味わえる。

人の生活空間とは分断された場所だからだ。

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その訳は2つある。

1つは、構造上の理由だ。石神井川上流域は、垂直に切り立った護岸が続く。親水性の川とは真逆である。川底に降りるためには、いくつか設置されている梯子を使って降りる必要がある。もちろんその梯子は、基本的に河川の関係者が使用するものだろう。

もし一般の人がここへ降りようとするなら相当な労力が要るはずだ。一般の人を寄せ付けない構造になっている。

もう1つは、見た目の理由だ。一部個所からは、雑排水が流れていて、汚水が溜まっているのが見える。間違ってもそんなところには入りたくないと考えるのが人の心情だ。その気持ち悪さが人を遠ざけている。

このように、石神井川上流域の中は、人の生活空間と分断された、人が近寄らない場所なのである。

だが、人が近寄らない場所だからこそ、逆に行ってみたくなることもある。何が出てくるのかわからないというドキドキ感だ。

実際に、川底に降り立つと普段は感じない緊張感を感じる。何が起こるか予想がつかないことからか、危険を察知しようとする感覚が研ぎ澄まされているように思えた。人間が本来持っている、身を守るための能力なのだろう。

川底には、小さいテトラポットのようなブロックが敷き詰められていて歩きにくいため、転倒するかもしれないリスクがある。

さらに、急に側面の配管から汚水が吹き出してくるかもしれないリスクもある。

石神井川の中は、常にリスクが隣り合わせだ。その意味では、前人未到のジャングルのようなものかもしれない。前人未到のジャングルを進めば、きっと、いつ敵に襲われるかもしれないというリスクと隣り合わせになるだろうから。

石神井川の中を歩く目的

では、そもそもなぜ石神井川の中を歩きたいと思ったのか?

私の掲げるビジョンとして、あそべる小川を増やす活動をするというのがある。3年以上続けているが、良さげな小川で遊んでばかりで、小川を増やす具体的な活動ができていない事に気がついた。

ちょうど新年を迎えたばかりなので、基本に立ち返り、小川のゴミ拾いからでも始めようと思ったのだ。

そこで、思ったのは、「池の水を全部抜く」というテレビ番組の異常な人気ぶりだ。胴長を履いて、水の中に入って、何が見つかるかのドキドキを楽しんでいるように思えた。恐らく、テレビで観ているだけでなく、実際に胴長を履いて水に入る経験をしたいという人が多いのではないかと思っている。

それならば、胴長を履いて、石神井川の中に入って、ゴミを拾うことをみんなでやったらおもろいのではと思ったのだ。お宝が出てくるかはわからないが、何が出てくるかわからないドキドキを味わえる点は人気の番組と共通していると思う。

なので、まず自分が、石神井川を歩いてみようと思った訳だ。

そして、歩き始めると、さまざまな疑問が湧いてきた。

水の流れがどこから始まっているの?
どんな生き物がいるの?
どんだけゴミがあるの?

この疑問については次回にしたいと思う。

その側溝が繋がっている先は?

年末の体験であるが、大掃除でよくある風景について書きたいと思う。

IMG_9378写真は、誰もがよく目にするであろう、側溝だ。雨水を排水する目的があり、大抵は川へ繋がっている。

この写真の側溝も、写真奥にある右から左へ流れる川(暗渠になっている)へ繋がっている。通常は雨水が流れるが、年末の大掃除の時期ということもあり、泡を含んだ汚水が流れたのだろう。流し残した泡が側溝に溜まっていた。

私も側溝に汚水を流してきた経験があるが、最近は、注意していることがある。

中性洗剤などを含む汚水はできるだけ側溝に流さないようにしている。

側溝から流れる汚水が、最終的に川に繋がっている可能性が高いため、川を汚さないための配慮からだ。

こういった汚水は、キッチンや洗面所など、下水と繋がったところに流すよう心がけている。

昨今の都市部では、下水道普及率の高まりが良く、川の汚染が激しかった頃に比べると水質はだいぶ良い。汚染源の一つである家庭排水が川へ直接流れ込む事はほとんど無くなってきた。

しかし、一方で、掃除などで使用した雑排水が、雨水排水路を経由して川へ流れているケースがけっこうある気がしている。どれくらいの影響があるのかはわからないが、とても気になっている。

写真の川は3面コンクリートの小川であるが、上流の台地に降った雨が少しずつ湧水となって集まった流れで、見た目とは裏腹に、意外に水が綺麗だ。そんな水が汚れる原因が、すぐ側にあることを知ると、ちょっと考えさせられる。

自分の経験から想像すると、やはり、悪影響についての認識が無い事に尽きると思う。

掃除で使った汚水をを、側溝に捨てても、川を汚している意識はきっと無いんだろうと思う。下水処理場に繋がっているんでしょ!くらいの勢いだ。

でも実際にこの側溝は、下水処理場ではなく、川に繋がっている。汚いものを何でも吸い込んでくれる魔法の穴では無いことを少なくとも認識しておきたいところだ。

年末の掃除の時に、この事を思い出してもらえたら幸いだ。

 

 

マイナス6度の千曲川で遊ぶ

年末年始の休み入り、長野県の小梅スキー場へ遊びに行ってきた。ママ友つながりの別荘に宿泊させてもらい、スキーに行くのが、ここ最近の年末恒例行事になりつつある。ありがたいことだ。

IMG_9374で、朝一番に、近所の小川散歩に行くのも恒例で、徒歩10分にある、千曲川へ。

朝7時前、佐久市の気温をiPhoneで見るとマイナス6度。

こんな日に誰が胴長を履いて川に入るのだろうか?探究心というものは、人の行動を促すようだ。

IMG_9375真冬の中、生き物はどこで冬を越しているんだろうか?私は、寒いのが苦手なんで、この寒さの中、冬を越す生き物には尊敬に値する。

さっそく、大きい岩の下をガサガサしてみた。運のいいことに2回目にして、7cm程の細長いのが、入った。

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砂の中で冬を越しているヤツメウナギ目の幼生だ。

エラ穴が7つあり、目が8個あるような見た目から、ヤツメ(八目)という名がついているそうだ。

図鑑で調べてみた。ヤツメウナギ属の幼生は、アンモシーテスと呼ばれていて、幼生期は、目が未発達で、口は漏斗状で、泥底にある有機物を濾しとって栄養をとっているそうだ。

成魚になると変態して、目が発達し、口が吸盤状になるという。

IMG_9369捕まえたアンモシーテスを逃すと、砂の中に潜っていった。目が無くても、隠れる場所はちゃんと分かっているのがすごい。

そして、手網を水から出すと、とてつもない状況になった。

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数秒で凍る(笑)。エンジンオイルのCMでバナナが凍るのを思い出す。

こんな体験ができる冬の千曲川、良いものです^ ^

 

 

蛇行が凄過ぎる武庫川の上流部

先日兵庫県の武庫川(むこがわ) 上流部を訪れた。

神戸に行く用事があったため、兵庫県の小川を探していた際、上流部の一部が多自然型工法で河川改修がされている武庫川にいきついた。

事前に、川筋を把握するため地図とにらめっこしていると、面白いことに気ついた。あまり見たことのない川の蛇行だ。

「話が横道に逸れる」という表現があるが、この表現がぴったりに思えた。

川が、山から海へ向かって蛇行を繰り返して流れるように、面白い物語は、話がいろんな方へ流れつつ、おわりに向かうものだ。決して、一直線の単調な流れではつまらないはずだ。

統合武庫川の流れも、くねくねと向きを変え流れているが、およそ南から東南への流れが、大きく北東へ蛇行する場所がある。まるで話が横道に逸れてなかなか戻って来ない状態のようだ。

具体的には上図の矢印に注目してほしい。前に約3km進む間に、約4km横道に逸れて帰ってくる感じだ。

周辺の川(千種川、加古川、淀川)と比較しても、武庫川のようにカーブのきつい蛇行は見られない。

武庫川拡大しかも、拡大してよく見ると、横道に逸れる前は180度向きを変えるヘアピンカーブにもなっている。

マリオカートのコースにぴったりかもしれない。

ちょっと特別な場所だと思う。

では、なぜこんな蛇行をしているのだろうか?

地図を航空写真にしてみたら答えがわかった。

武庫川-航空写真武庫川の流れに立ちはだかる山があるではないか。

この山を避けるように東回りの谷筋を流下しているようだ。川の気持ちになってみると、180度向きを変えずに西回りで前に進みたくなりそうだが、西回りの谷筋は、川にとって進めないルートだったのだろう。

都市部に住んでいると、河川改修によって直線化する川が多いので、ヘアピンカーブのような蛇行や、横道に逸れてなかなか戻ってこない話のような蛇行を見られるのはとっても貴重だ。

参考:川の名前を調べる地図

石神井川と武蔵関公園の池の水を比べてみた

田無駅から西武線新宿線を使って都内に通勤していると、東伏見駅と武蔵関駅の間に、池のある公園が見える。
東京都練馬区にある武蔵関公園だ。

IMG_9276この公園には富士見池というひょうたん型の池がある。その昔、「関の溜池」という湧水池あり、石神井川の水源の一つになっていたという。
現在は、北側はボート池になっていて、3月から11月の間、手漕ぎボートを楽しめる。

夏場、電車の窓から見える池は、緑色に見えたが、12月のこの日、緑色ではなかったが、茶色く透明感はなかった。湧水の激減で水の循環が少なく水質はよろしくないようだ。
IMG_9277一方で石神井川を覗くと、水の透明度がとっても良いのに驚いた。垂直の鉄の護岸の見た目から、ドブ川のイメージをついつい持ってしまいがちだが、上から覗くと40cm程の水深の川底がはっきりと見える。クリアな水があるだけに、鉄の護岸が本当に残念な感じだ。

IMG_9280すぐ上流にある早稲田大学グラウンド横は鉄の護岸と正反対で、多自然型工法で整備されている。

IMG_9279瀬や淵といった要素に加え、岸辺の植物が、自然な川を形作っている。川を眺めていると、川底の深みに小魚の姿や、カワセミがビューンと通り過ぎるのも観察できた。ここはいい感じの小川となっている区間だ。

IMG_9281護岸の隙間からは湧水がいくつか確認できた。この湧水が水質向上に貢献していると思われる。

そんな石神井川の水をポンプで揚水(参考資料には1日540立方メートという記載も)して池へ導水しているらしいが、効果は出ていないようだ。

平常時の貯水量が不明だが、満水時貯水量(33800立方メートル)の半分としても、全部の水が入れ替わるのに約1ヶ月かかる計算になる。井の頭池の湧水が豊富だった時は、1週間で池の水が全部入れ替わる湧水量であったというから、導水量は池の水質維持には十分とは言えないだろう。

気になったは、池の水質悪化を防ぐためと捨てた釣り糸が野鳥にからまるのを防ぐためという理由で、つり禁止という看板があることだ。一見するとよくある看板の禁止事項にも思えるが、少し違和感を感じた。

撒き餌を含む釣り餌が池の富栄養化の原因の一つになり得ることは理解している。しかし、どれほど影響しているのか、ちゃんと把握した上で記載しているんだろうか。釣り禁止の現在、水質改善ができていない状況を考慮すると、釣り禁止が水質改善の効果をもたらしていないと言える。

IMG_9273おそらく落ち葉といった有機物が池に入る量の方が圧倒的に多いだろうから、落ち葉に由来する池の富栄養化の方が大きいと思う。池への導水量が増やせない事情があるとするなら、池に入る有機物量を減らすとい手もある。池の水質改善を本気で考えているなら、釣り餌の流入を止めるだけではまず足りない。池から落ち葉やヘドロを出すことも必要だろう。流行りのかいぼりの計画はないのだろうか。

私は釣り禁止を止めろと言いたい訳ではない。池の水質改善に効果が高くないのに、看板の最初に書くのはどうなんだろうという疑問があるだけだ。捨てた釣り糸が野鳥にからまるから釣り禁止だとシンプルに書いていただいた方が、良いのではないかと。

池の水質改善気になるのは、そばを流れる石神井川の川底が池の底より低いことだ。昭和の河川改修で川底を深くしたからだ。
このことから池の水が地下を通って石神井川へ流れているとの指摘もある。

参考
https://www.env.go.jp/water/junkan/case2/pdf/11.pdf

あなたの組織で始める環境活動のはじめの一歩

今の世の中、「生物多様性の保全や持続可能な利用」というものが求められている。生物多様性条約という国際条約に日本も締結しているからだ。

有名企業が里山を再生し、そこに生息する希少な生き物を保全するなんていう活動は、この配慮からだ。

でも、このような活動をやっているのは一部の企業だけだ。「職場で、省エネやってます」という程度のエコ活動に留まる企業も少なくないのではないか。

組織に合った、もう一歩進んだ環境活動をするのであれば、組織の中で、少人数のグループを作り、環境向上をテーマに話し合うことをおすすめしたい。

先日、勤務先の会社でこれを実践してみたので、この活動の一部を紹介したい。

少人数のグループ活動

活動のはじめ

先ずは活動の開始だ。会社がこのような活動を立ち上げるか、社員がこのような活動をしようと会社に提案してもよいだろう。

ポイントは、この活動をすることが会社にとって次のメリットがあることを理解してもらうことだ。

  • 企業が持つ技術やサービスを使って「生物多様性の保全や持続可能な利用」への貢献をすることで、企業の社会的責任を果たす新たな取り組みとなる。
  • 社員が一つのテーマに沿って話し合うことで、社内のコミュニケーションが良くなる。
  • チーム内で協力し合いながら特定の問題解決を行うプロセスを学ぶことができる。

あと、この活動をとりまとめる事務局のような存在があるとより良いだろう。

テーマ募集

活動が開始したら、テーマの募集だ。環境向上に関するテーマを募集する。応募した人がテーマリーダーになる。

私の場合、社員のスキルアッププロジェクトとして、少人数のグループ活動のテーマ募集が既に立ち上がっていたので、自分がそのテーマ募集へ応募した。テーマは「小川・ため池の自然環境向上」だ。

メンバー募集

メンバーは理想的には5人程度がベストだ。意見を出しやすい人数にすることが重要だ。会議で人がたくさんいると意見を言いにくいのと同じだ。

私の場合は、3人で活動を開始した。3人は最低限の人数だと思う。

活動期間

活動期間は、100日が良い。私の場合も100日であったが、理由は100日かけて話がまとまらないものはどれだけ時間をかけてもまとまらないとうことだ。

目的・目標

テーマリーダーは、事前に目的と目標を決めておく必要がある。

目的は、「何のためにこの活動をするのか」であって、目標は、「その目的を果たすためにどこまでやるか」だ。目的や目標をしっかり決めておけば、議論が発散しそうになった時に、立ち返る拠り所になる。

会合の進め方

1回の会合時間は100分がちょうど良いのでおすすめする。また、会合の開催ペースは、メンバーそれぞれの仕事の事情があると思うのでメンバー間で話し合って決めるのが良いだろう。

私の場合は週1回のペースで全15回の会合を持つことができた。

進め方にルールがある訳ではないが、環境向上がテーマになるので、私が行った以下のような流れが参考になれば嬉しい。

  1. 問題点の分析
  2. 解決案のブレスト
  3. 解決案の絞り込み
  4. 絞った解決案の詳細検討
  5. 今後の課題整理

会合を始める前には、司会や板書担当・議事録担当を決めておくことも必要だ。

また、時間通りにスムーズな会合を行うには、リーダーが事前にアジェンダ(議題)を用意しておくことは必須だ。その会合で得たい結果が得られるように議題と議論する時間の目安を決めておくと良い。

議論が発散しそになったら、司会役が間に入り、議論を元の軌道へ戻すことも必要になるだろう。

もしかしたら、会合中、メンバー間で意見の食い違いがおきるかもしれない。複数の人間がいるので、自分と同じ意見を持つ人もいれば、異なる意見を持つ人もいる。当たり前のことだ。だが、大事なのは違う意見の人と話し合うことで、自分の案でもない、相手の案でもない、第三の案を導いていくことだ。自分の意見を通すため、相手とかけひきをすることは不要である。こういう考えで良い議論を導いていって欲しい。

成果発表会

最後には成果発表会は欠かせないだろう。メンバー全員が一所懸命考えた結論について、社内へ発表をして欲しい。その結論は小さな一歩かもしれないが、環境向上へきっとつながるだろう。

また結論だけでなく、活動の中で起きた紆余曲折もぜひシェアしてほしいと思う。物語があると共感を得やすいからだ。

キーパーソンの共感を得られれば、その成果が具体化するチャンスかもしれない。

まとめ

あなたの組織で始める環境活動のはじめの一歩について、私の経験を交えて紹介した。

企業が持つ技術やサービスを使って「生物多様性の保全や持続可能な利用」への貢献についてぜひ話し合って欲しいと思う。この活動が広がりを見せることで、生物多様性の危機が少しでも小さくなってくれたら嬉しい。

できれば、小川の自然環境向上をテーマにしてもらえたら個人的にさらに嬉しい!