小川の世界観を映し出すために開発してきたカメラ付きラジコンボート(通称「あめんぼボート」)の改造リポートをお伝えしている。
その1では、あめんぼボートの問題点から改善ポイントを5つ挙げてきた。今回のその2では、次の改善点の詳細を記載していく。
- カメラの変更(GoPro HERO4 session へ)
- モーターの変更
- フロートの変更(3Dプリンタで作成)
- 無線LAN中継器の追加
- スマホマウントの作成
改善点の詳細
1. カメラの変更(GoPro HERO4 sessionへ)
今回のカメラ選択の要件は、水の抵抗を受けにくい水中カメラである。つまり、カメラレンズ面の面積が小さいことだ。この要件に合致したのが、GoPro HERO4 sessionであった。サイズは、38.2(幅)×38.2(高さ)×36.4(奥行)で重さは74gとコンパクト。10mの防水性、WIFIとスマホの接続も可能で十分な基本性能を持っている。多数のユーザーに支持されているため、信頼性も高いことから、GoPro HERO4 sessionを選択した。(2019年現在、まだまだ現役であるが、次モデルであるHERO5 sessionが既に発売されている。手振れ補正機能などが新たに追加されていて気になってるいる。)
今思えば、カメラの選択では、随分遠回りをしてしまった気がする。今回、3台目にしてようやく素敵な子に出会えた気持ちだ。
1台目は、ELMO製QBiC MS-1というアクションカメラだ(写真右)。初めは水面ぎりぎりの映像が撮れれば良いと思っていたので、水中撮影なんてまったく頭になかった。なので軽い防水機能があれば十分。当時の私の調べて、とにかく小さいものを選択した結果だ。
しかし、その後、仲間から「水中も見たいよね」というリクエストが出たので、新たに水中カメラを購入することにしたのだ。この当時、「カメラは何使ってるの?GoPro?」という質問を数人にされていたが、GoProが注目されているということに当時は気づいていなかった。
そして2台目の水中カメラとして購入したのがものが、SONY製HDR-AS30Vだ(写真左)。このカメラの困ったところが、購入時に標準品として付属している「防水用のハウジング」で水中撮影すると、映像がぼやけて映ってしまうことだ。ネットでユーザーのコメントを調べると、オプションである平面レンズに変更すれば、ぼやけなくなるというのだ。泣く泣くその平面レンズ新たに購入をしたが、結果的に、平面レンズの面積が大きく、水の抵抗をもろに受ける結果になってしまったのだ。
いい加減もう気にしていないが、「水中カメラなのに水中映像がぼやけるなんて、なんでやねん!」そんなツッコミを入れたユーザーがきっとたくさんいたことだろう。
お買い物は、事前に評判をチェックすることも大事だね、ということを学ばせて頂いた一品であった。
2. モーターの変更
モーター選択での要件は、以前のモーターと置き換えができて、かつ性能もちょっと上がることだ。
寸法や重量、入力電圧等を考慮した結果、選択したのは、以前と同じメーカーのGraupner Speed 320。(以前はGraupner Speed 260)
無負荷時の回転数[rpm](rpmは1分あたりの回転数のこと)だけで比べると、12300から21000に上がるので、1.7倍になる。推進力の違いにどれ程現れるのかは不明だが、ちょっとパワーが増すことには違いないだろうと言う事でざっくり決めた。
実は、プロペラの直径を大きくして推進力を増やそうとも考えていた。モーターと一緒に直径40mmのプロペラも購入したのだが、残念ながら、商品説明に記載されていた仕様と異なり、使うことはできなかった。
一体、何が問題だったのか?
まず、プロペラを選択する際は、繋がるシャフトのネジ直径に合うものでなくてはいけない。シャフト側のオスネジの直径が2mmであれば、プロペラ側には直径2mmのネジ穴がないといけない。
プロペラの商品説明には、「シャフト穴 M2」という表現が記載されていたのだが、この「M2」とはネジ規格の表現なので、直径2mmのネジ(ネジ穴)を意味する事になる。だが実際は、ネジ穴ではなく、ただの穴になっていたのだ。なので、商品説明が間違っていたということになる。
せっかく購入したが残念ながら使うことができなかったのだ。
なお、購入先にこの状況を伝え、代金は返却してもらい、ホームページの商品説明もすぐに修正されていたので、とりあえず事なきを得た。
この一件で、時間は使ったが、ネジについて勉強できたので、良しとしよう!何事も前向きに捉える事は重要なので。
次回へ続く。