「専門家コラム」カテゴリーアーカイブ

雰囲気がとっても素敵な霞ヶ浦周辺

 

こんばんは。

先日訪れた、霞ヶ浦ですが、周辺の自然の雰囲気がとっても素敵でした。

IMG_5571

絵に描いたような青い空と白い雲、そしてたんぼの稲刈り後に生えた緑。なんとも素敵なコントラストです。

IMG_5580 - コピー

周辺を探索していると、理想的な「小川」のような「水路」を発見。

都心にいては滅多にお目にかからない逸品です。

どんな生き物がいるのかな~と水面をのぞくと、私の気配を察して逃げてゆく、メダカたちがいるではないですか。

「メダカの学校」状態です。

マツモやホソバノウナギツカミと思われる水草が密集している中をメダカたちが泳いでいました。

準絶滅危惧種となったメダカですが生息環境の破壊が個体数を減らしている一因です。このような素晴らしい環境は、いつ破壊されるかわかりません。大切に守っていきたいですね。

 

IMG_5581

そして、メダカの亡骸(上写真の中央にある白いもの)に群れるゲンゴロウ類もいました。

ひと昔前と言われる時代には、田園風景にあたりまえに生息したこれら生き物に会えてなんだかとってもいい気持ちになりました。

「小川って素晴らしい」

子どもと一緒に来たら絶対喜ぶ場所だと思います。

ちなみに、この小川の深さってどれくらいだと思います?

30cmくらいって思いませんか?

いえいえ、もっと深いです。

長いタモ網の柄を挿したら1.5m程の水深でした。

見た目とは裏腹に、うっかり足を滑らせたら大変なことになりますので、遊ぶときは必ず深いかどうかを確かめましょうね。

淡水二枚貝の調査体験

こんばんは。

文化の日の今日いかがお過ごしでしたでしょうか?子供に文化の日ってなぁにと聞かれて、うまく答えられませんでした(汗)。「1946年(昭和21年)に日本国憲法が公布された日」ですって。反省…

今日は、茨城県の霞ケ浦周辺の水路で淡水二枚貝の調査に参加してきました。近年、霞ケ浦では水質汚染などにより生態系の破壊が危ぶまれており、「土浦の自然を守る会」では、霞ヶ浦を救済するために定期的に魚類調査や二枚貝の調査をしています。

【なんで二枚貝の調査をするの?】

みなさん、タナゴって魚をご存知でしょうか?二枚貝の中に卵を産むという特徴を持った淡水魚です。水草や石の表面に卵を産む魚もいますが、卵が他の魚に食べられてしまいす。ですがタナゴは、ある程度大きくなるまで二枚貝に守られて成長するので、大人になる確率が上がるのです。しかしその産卵母貝である二枚貝がいないと、子孫を残せないので、二枚貝が少なくなると、タナゴも少なくなってしまいます。なので、タナゴの調査とセットで二枚貝の調査もしているのです。

この日は、とある水路で調査をしました。調査した面積にどれくらいの二枚貝が生息しているのかの調査です。

IMG_5561

水路は水深20cm程で、川底には二枚貝が潜れるような細かい砂がありました。胴長を履いて、川底に膝をつきながら手さぐりで二枚貝を探し当てます。まさに宝探しです。

IMG_5562

そして、私も見つけました~ドブガイ類です。殻長(かくちょう)は10cm程ありました。見つけられるとやっぱり嬉しいですね。

IMG_5564

10名ほどでドブガイ類とイシガイがこれだけ獲れました。

とは言え、やっぱり数が減ってきていて、10年後にこの場所で捕れるかどうかは保証できないそうです。

淡水二枚貝は水質汚染に敏感だそうです。

絶滅はさけねばなりません。

川や水路を汚さないようにしましょう!

 

 

和泉川でお魚獲り

DSC00129こんばんは。

今日は1月並みの寒さでしたが、お風邪など引いてないでしょうか?

昨日は横浜にある妻の実家に帰っておりましたが、この日も、早朝小川調査へ出かけました。行ったのは横浜市を流れる和泉川です。

和泉川は2級河川である境川の支流で、その境川は、江の島の近くに流れつきます。瀬谷区内の二ツ橋~宮沢の約2.8km区間で6つの水辺が整備されており、その中の、東山の水辺と関ヶ原の水辺が2005年の土木学会デザイン賞を受賞したことでも有名です。

 

sDSC00135

ただ、その日訪れたのは、有名どころではなく、いづみ中央駅付近の公園です。なぜ有名どころを紹介しないんだ~と突っ込まれそうですが、たまたま妻の実家から行きやすかったという理由でここへ来ました。

ヨシが生い茂る中を小川がすり抜けていくような雰囲気がとってもGoodでした。

DSC00129

そして、川岸を網でガサガサしてみると、カワムツ、ヨシノボリが獲れました。

水は比較的澄んでいて、上から川を覗くと、お魚が泳ぐ姿がよく見えました。

今回はあめんぼカメラではないのですが、水中映像はこちらです。(設定で画質を高めると鮮明な映像が観られます。)

少し暖かい日・時間を狙えば、そこまで寒くはないので、まだまだ遊べます。

週末に親子でお出かけしてはいかがでしょうか?

 

あめんぼの目線で小川をみてみよう!あめんぼカメラ制作の道のり~その8

こんばんは。

「あめんぼカメラ制作の道のり」7回目の今回は、川での走行実験の様子です。

IMG_5502

まず、流れのない水面として、自宅の風呂で実験しました。水中カメラと水上カメラを装備した状態でも特に問題なく操作できました。

課題であった、

  1. 後進がうまくできない。
  2. 水漏れが少しあった。

はクリアできたようです。

ただし、高速で走航すると、船首が水中に潜ってしまう現象が見られました。

この現象は実際の川でも見られました。流れに逆らって進もうとすると船首が水中に潜ってしまう現象が顕著にみられました。

今までは、小川を下りながら、小川の映像を撮影していましたので、流れに逆らって船を走らせることは想定していませんでしたが、この問題は乗り越える必要があると決意しました。

木造フレームは、単純な板ではなく、流線形に変更することにしました。

イメージしたのは双胴船です。カヌーを2つ並べて固定するイメージとしました。

しかし、木でカヌーのような形状を作るにはなかなか大変なので、発砲ポリエチレンをカッターで加工して作りました。発砲ポリエチレンっていわゆる水泳のビート板ですね。浮力もあるので一石二鳥です。

IMG_5520IMG_5519

そして発砲ポリエチレンによるカヌー型の浮力2つを木造フレームに結束バンドで固定したものがこれです。

そして再度川で実験し、流れの強さにもよりますが、なんとか遡航できました^^
船はやっぱり船の形をしていないとちゃんと走らないということを改めて学びました。

【落合川での遡航実験の様子はこちらです。】
https://youtu.be/UGIplKqzSz0

CIMG2567

これからは新しいあめんぼカメラで小川の映像を皆様にお届けしていきます!

今後ともよろしくお願いします。

あめんぼの目線で小川をみてみよう!あめんぼカメラ制作の道のり~その7

こんばんは。

「あめんぼカメラ制作の道のり」7回目の今回は、3Dプリンターで作成したユニットボックの組み立てです。

IMG_5488

まずはモーター、プロペラ・シャフト、ラダーの組み込みです。

ユニットボックスはこれらの部品に合うように設計されています。部品はばっちり納まりました。

IMG_5489

そして、シャフトとやラダーのユニットボックスへの固定は、プラスチックパテを使用しました。すぐに固まるタイプのパテを使用しましたが、2つのパテをよく混ぜてから3分以内に使用しないといけないので1箇所を固めるのに必要な分量だけ練るのがコツです。私は最初2箇所分練りましたが、1箇所作業している際に案の定、残りのパテはカチカチになり使えなくなりました(≧∇≦)

IMG_5503

中層にはアルミプレートを固定しています。これはサーボ固定用のアルミプレートになります。そして電池ボックス、スピードコントローラー、受信機を搭載するとこんな状態になります

IMG_5502

最後にカバーがつきます。ユニットボックスとカバーには隙間があるので隙間をゴムパッキンなどで埋めてあげると水漏れを防ぐことができます。ゴムパッキンを付けるまでの間は、応急処置としてラップを巻いて輪ゴムで止めて内部への水漏れを防ぐことにしました。

【今回使用した部品】
モーター:Graupner SPEED 260
プロペラ・シャフト:Robbe 1-1452(シャフト/スタンチューブ/スクリューセット)
ラダー:Robbe 1-1591(小型ラダーセット)
スピードコントローラ:Mtroniks Micro Viper Marine15
サーボ:S3003
受信機:Turnigy XR500 (5チャンネル)
送信機:Turnigy 4X 2.4Ghz FHSS (4チャンネル)

次回は川での走行実験の様子をお送りします。

あめんぼの目線で小川をみてみよう!あめんぼカメラ制作の道のり~その6

こんにちは。

「あめんぼカメラ制作の道のり」として全5回シリーズでレポートしましたが、その後、これまでに挙がった以下の課題について改善を図っていますので現状をレポートします。

【課題】

  1. 後進がうまくできない。
  2. 水漏れが少しあった。

今回もこの課題解決に向けてご協力頂いたのは、

ANOTHER PRODUCTの関口氏

です。(関口さんいつもありがとうございます!)

後進がうまくできなかったのは、プロペラが逆回転することによる水流がユニットによって阻害されていたためでした。

また、水漏れに関しては、板が水を吸い込むことにより、板が膨張し、板の結合部にその膨張による力がかかり、結合部に隙間ができてしまったためでした。

これら原因を取り除く方法として、3Dプリンターによってユニットボックス(ラジコン部品を納める部分)を作る方針を決めました。

前回は予算の関係で3Dプリンターによる制作を諦めたのですが、水漏れを防止するには結合部が無い状態が望ましいので3Dプリンターによる制作に踏み切りました。

ただ、前回の設計だと、後進の問題が解決できないかもしれないので、後進の問題が解決できるようにユニットボックスの形状を見直し、プロペラの水流がうまく流れるようにユニットボックスの形状をできるだけ流線型になるように設計してもらいました。

unit_assy2

これがユニットボックスの外観図です。

3Dデータは、3D CADソフトでユニットボックスの本体と上カバーの2つを設計してもらいました。

このデータを、3Dプリンターのサービスを提供しているところで制作してもらいました。DMM.makeを使用しました。

依頼から4日後にはモノが届きました。

IMG_5481 IMG_5482

3Dプリンターで初めて作ったものというのもありますが、めっちゃテンションあがりました!

よ~し、次は組み立て~、ですがまた次回とさせて頂きます。

お楽しみに!

大阪の千里川まで散歩

こんばんは。

先日のシルバーウィークでは、大阪の姉夫婦のお家へ遊びに行ったのですが、こんなときでも早起きして近所の川へお散歩です。

向かったのは大阪府豊中市を流れる千里川。淀川水系の猪名川の支流です。

 

IMG_5423

奥の階段から降りて、飛び石を渡ると遊歩道(リバーウォーク)がありました。

 

IMG_5424

遊歩道が続いていて、散歩にちょうど良い感じです。

IMG_5420

川を覗くと、水がクリアなので河床のコンクリートブロックとその付近を泳ぐ小魚の姿が良く見えます。

あめんぼカメラの撮影ににちょうど良い場所だったのですが、今回はおあずけです。

このブロックの深みの空間が、小魚たちの生息空間になっていると思われます。

IMG_5426

で気になるのが、『亀』の形をした川を渡るための飛び石です。

なんで『亀』なんでしょうかね?

子ども達が水遊びをしていましたが、「亀の背中に水かけておいて~」と亀ありきの遊びが出来上がっていました。

気持のよい朝の散歩ができました^^

 

川底にあるこのブロックはなんのためにあるの?

 

こんばんは。

今日は、ビオトープ管理士という資格試験を受けてきました。こんなに真剣に勉強したのも何十年ぶりでしょうか。普段使わない頭を使うっていうのもたまには良いかもしれません。

さて、先日東久留米市を流れる落合川沿いを歩いているときに面白い話を聞いたので紹介します。

IMG_5469

ここは、夏場には、小学生が飛び込んで遊ぶような場所で、川の深さはけっこう深い場所です。

落合川に限りませんが、川に段差があると、時間が経過すると段差の下の部分がどんどん深くなっていくそうです。

滝壺を考えると、この現象はなんとなく理解できます。

で、段差の下の砂や泥が削られていくと、それはどこに行くでしょうか?

少し下流の箇所に溜まっていきます。

IMG_5471

そうすると溜まった砂や泥の上に水草が茂るようになってきます。

水草が茂るようになるとさらに、その付近に砂や泥が溜まってきます。

上の写真の川の中の緑は、以前は存在していなかったそうです。

そして、川の中が上の写真のようになってくると、いざ大雨が降った時に、川の流れに支障をきたすおそれがでてくるそうです。

IMG_5468

 

この治水上の問題を解決するために、川の段差の下に、コンクリートのブロックを置いて、段差による水が底を削る作用を抑えているとのことです。

水が綺麗な黒目川の水中はどんな感じ?

こんばんは。

連休でたくさん遊んだ人は、今日の仕事は大変だったのではないでしょうか?私もその一人でした^^

昨日は、黒目川にて、埼玉南部漁業協同組合の方に、あんま釣りを見せて頂きました。

あんま釣りとは、適当な長さの細竹に釣り糸と釣り針をつけ、川底の石の裏に棲んでいる川虫を餌にした釣りです。川の中に入って竹竿の先を水中に入れ、川虫が川底を動いているように竿先を動かすのがポイントです。その場に立って、竿を揺らすでも良いし、下流に向かってゆっくり歩きながら揺らすでも良いです。通常の釣りはある程度の難しさを楽しむ側面がありますが、あんま釣りは単純な仕掛けで子供でも簡単に釣れるという楽しさがあるとのことです。

また、あめんぼカメラ(カメラ付きのラジコン船)を楊柳川と黒目川の合流地点付近で浮かせて、水中映像を撮影しました。

この付近、透明度はかなり高く、水中を泳ぐオイカワ、カワムツの姿が良く見えました。

水中動画は、水面が鏡になって映るのでとても神秘的でしたよ!親子でぜひご覧ください。

 

設定で「画質=1080p」を選ぶと最高画質でご覧いただけます。

小川の風景がいい感じ 中沢川

こんばんは。

シルバーウィークで5連休だった方も多いかと思いますが、連休はいかがでしたか?

私は、家族と大阪のユニバーサルスタジオに初めて遊びに行きました^^夜のパークに現れるゾンビが怖かったな~

その感想はさておき、大阪の帰りに寄った静岡県のとある小川リポートです。

IMG_5452

訪れたのは二級河川である太田川水系の中沢川です。敷地川の支流で、磐田市の笠梅地区で敷地川に合流する小河川です。

小川探しの際に偶然出会えました!

 

IMG_5455

水深は50cm程度で、泥質の川底がかろうじて見える位の透明度はありました。

上から覗くとカワムツと思われる魚が稚魚も含めてたくさんいるのが確認できました。

IMG_5457

この日はまず、釣りに挑戦。黄身練りを餌に10分くらいの間に大小のカワムツが7匹ほど釣れました。入れ食いに近い状態でとっても楽しめましたよ!竿を引くタイミングさえ合えば、子供でも簡単に釣れると思います。川に近づきやすい場所がありますので、子連れでお出かけに良いと思います。

そして、小川のようすについては、はあめんぼカメラ映像をご覧ください。

透明度が実際はあまり良くなかったので、水中映像は少し残念でしたが、水上映像は、アシの中の小川をくぐりぬけていく感じです。

設定で「画質=1080p」を選ぶと最高画質でご覧いただけます。