多摩川のワンド

こんにちは。

日中は汗ばむくらいの初夏の陽気が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?

昨日は家族で横浜市金沢区の海の公園で潮干狩りをしてきました。GWの後なんで、あんまり獲れないかなと思ってましたが、予想外の大収穫でした。

あさり料理を堪能したいと思います^^

さて、そんなお出かけの帰りに、以前から気になっておりました多摩川(二子玉川のエリア)にふらっと寄ってみました。

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このエリアの多摩川ですが、この付近にお住いの方々の憩いの場になっていて、堤防の内側はとってもきれいに整備されていました。

川に面したおしゃれなカフェもあり、川で遊んでカフェで休憩なんて贅沢な休日を過ごせそうです。

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川へも近づきやすく、テトラポット付近には、魚の稚魚がたくさん確認できました。

こどもが水遊びできるような浅瀬もあって、子連れや散歩するカップルがそれぞれ自然を満喫しているようでした。

そして、私が気になったのは、水深20cmほどのワンドです。

水が澄んでいて、稚魚が成育するのに丁度よさそうな場所なので、あめんぼカメラで水中を撮影してみました。

たくさんの稚魚が遊び泳ぐ姿、藻からでる酸素の気泡、そして緑のじゅうたんがとっても幻想的に思えてきます。

緑のじゅうたんの正体は、水槽で発生すると嫌がられる糸状のアオミドロが絡まってまとまっているものですが、なぜか綺麗な緑のじゅうたんに見えてきました^^

水中映像はこちらをご覧ください!

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三宝寺池のヘドロを再利用してみる(その2)

こんばんは。

前回に引き続き、三宝寺池で採取したヘドロの再利用を研究中です。

ヘドロは確かにドブの臭いがしましたが、きっとリンや窒素を多く含んだ肥料になるのではと期待しています。

生活排水が流れている川底から採取したヘドロだと、有毒な化学物質が含まれている可能性がよく指摘されています。

しかし、この三宝寺池の水源付近では、生活排水が流れる様子は全くないので、有毒化学物質の含まれる可能性は低いのではと思っています。

三宝寺池のヘドロを取り除くことで、どんな効果が期待できるでしょうか?

水質が浄化される

  • 水中に溶けだすリンや窒素が減る⇒池のリンや窒素減る。
  • 池のリンや窒素減る⇒水中の植物プランクトンが減る。
  • 水中の植物プランクトンが減る⇒池の透明度が上がる。(きれいな水)

池の生物多様性が増す

  • 池の透明度が上がる⇒光が水中に良く届き水草が育つ
  • 水がきれいになる⇒昔いたきれいな水を好む生物が生息できるようになる。
  • ヘドロを取り除く⇒池底の酸欠状態が回復する。
  • 池底の酸欠状態が回復する⇒二枚貝などが生息しやすくなる。

肥料として利用できる

  • ヘドロを肥料として利用する⇒おいしい野菜が育つ

どうでしょう?とっても良いと思いませんか?

まずは、家庭菜園のゴーヤとキュウリに肥料として使用してみたいと思います。

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まずはブルーシートに広げて、2、3日天日干しします。

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天日干しの後、白っぽい色に変わってきました。

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枝や葉の大きいものはふるいにかけて取り除きます。

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これだけ見ると、もはやヘドロから作られたとは思えません。いい感じです。

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これををプランターの土に混ぜてゴーヤとキュウリを植えました。

野菜つくり素人の私が試行錯誤しながらやっておりますが、果たして良く育ってくれるのでしょうか。

 

三宝寺池のヘドロを再利用してみる(その1)

こんばんは。

先日、東京都練馬区の石神井公園内にある三宝寺池へ行って来ました。石神井川の水源になっている池です。

井の頭公園の井の頭池、善福寺公園の善福寺池と並び、かつて武蔵野三大湧水池と呼ばれていました。

しかし今は湧水は減少してしまい、深井戸から電動ポンプで地下水を汲み上げて池の水を維持しているんだそうです。

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三宝寺池には昭和40年前後まで多様な生き物がいたそうです。
(参照1)

ムサシトミヨ、タナゴ、ヤリタナゴ、ゼニタナゴ、オイカワ、キンブナ、ナマズ、ウナギ、メダカ、ムギツク★、タモロコ★
★:国内外来種

2012年の石神井公園再生フォーラムさんの調査によると、以下の魚類が確認され、外来種がたくさんいることが分かります。
(参照2)

モツゴ、コイ★、ギンブナ、ゲンゴロウブナ★、ウナギ、タウナギ★、トウヨシノボリ、カムルチー☆、オオクチバス☆、ブルーギル☆
★:国内外来種、☆国外外来種

さて、そんな三宝寺池に来た理由は、池底に溜まっているヘドロがとっても良い肥料になるんではないかと思い、ヘドロを採取しにきた訳でありす。

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ここは汲み上げた地下水が池に流入する付近です。

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さすがに水は濁っておらずクリアでした。

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で、池底を救う前に、このあたりの池の中を覗くと、なんと二枚貝の貝殻を発見(約12cm)。

正確に同定ができませんが、カワシンジュガイのようにも見えます。

意図的に誰かが移入した可能性もありますが、生きた個体が池に生息しているのか気になるところです。

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話は戻りまして、早速ヘドロを採取しました。やっぱり臭います。いわゆるドブの臭いです(笑)

脱線ばかりで長くなってしまったので、次回に続きますね。

参照1:有識者による千鳥ヶ淵の水域生態系再生への助言と都内淡水域の生物分布変遷について
http://www.env.go.jp/garden/kokyogaien/topics/data/110311_5.pdf

参照2:石神井公園再生フォーラム
http://shakujii-koen-iinkai.blogspot.jp/2013/09/blog-post_23.html

庭にビオトープ池を作ってみよう!その2

こんばんは。

前回のコラムからだいぶ時間が経ってしまいましたが、昨年の11月に始めたビオトープ池のその後です。

タフブネのプラスチックが見えないように土を被せて見えなくしていたのですが、やはり雨で土がはがれ落ちてきてしまったので、土を被せるのはやめて、シンプルに川砂だけを底に敷くようにしました。

また、タフブネを埋める深さも、完全に埋めることはせず、タフブネの深さの半分くらいまで埋めることにしました。

これは、「猫除け」によしずをタフブネの周りに立て掛けるのに都合がよいからです。

私の家の近くには野良猫がいて、池があると水を飲みに来るついでにいたづらをして帰ります。過去には、水鉢の金魚が被害にあったり、池に排泄されたこともありました。(これはショックでした!)

なのでこのよしず柵は猫除けにとても効果的です。

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川砂は写真の左奥の隅が少し高くなるようにして、右下にいくほど低くなるように傾斜をつけています。

そして、河原で採取した石を左隅を囲うように配置して、この中に、水草を植えました。

使用したのは、以前購入・採取して手持ちのあった水草を植えました。

  • ミズオオトクサ
  • ヤナギモ
  • マツモ
  • ホソバノウナギツカミ

この後、水を入れますが、すぐに魚などの生き物を入れずに、水道水を注ぎ、1か月程度放置して、池の水を作っていきました。

「えっ、1か月も」と言われてしまいそうですが、水中に微生物やプランクトン、藻を発生させ、自然に近い状態の池にしてあげることを狙っています。この間に水道水に含まれるカルキも抜けます。、

そして、約1か月後、小川で採取した淡水魚のカワムツとタモロコ、そして二枚貝のドブガイを棲まわせました。

お魚を棲まわせてから3か月以上経過していますが、餌はあげなくとも元気に泳いでます。

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底砂を調べると、赤虫のような生き物が見つかります。恐らく、こんなものを食べているのだと思います。

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ビオトープ池の完成です。

 

 

 

 

 

水が青く透き通って見える荒川上流

こんばんは。

GW、いかがお過ごしでしょうか?

GWの初めは、家族で埼玉県秩父市大滝にあるキャンプ場へ行って来ました。

夏じゃないので川遊びには少し早かったのですが、水と緑に囲まれながらおいしいごはんを作って、食べるのは格別です。

さて、荒川の上流にある渓谷は、民家も少ないので水がとってもきれいでした。

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キャンプ場の方曰く、「子供が水遊びしていてすこしぐらい水を飲んじゃっても問題ないよ。周りに民家がほとんどないからね。」というくらい水がきれいです。(健康を保証するものではないでしょうけどね。)

そういえば、車で走っているときに、渓谷にかかる橋の上から数十m下を流れる川をみると、川底の石がよく見えました。

水のきれいさを物語っていると思います。

また、少し水深のあるところは水が青くみえるんですね。

これは、以前のコラムでも書かせて頂きましたが、水の分子が太陽光の赤色の光を吸収するため、川底で反射した光は赤色が弱まって、青く(より正確には水色に)見えます。

これは、赤、緑、青の光の三原色のうち青と緑を混ぜると水色(シアン)に見えることからも理解できるのではと思います。

そんなきれいな水の中はどうなっているのか?

そんな好奇心に答えるのがあめんぼカメラです。

水上と水中のきもちのよい映像をお楽しみください。

設定で「画質=1080p」を選ぶと最高画質でご覧いただけます。

都市部の小川もこんなこんな色になって欲しいですね!

 

 

オランダの水路

こんばんは。

いかがお過ごしでしょうか?

私は、先月4月下旬に1週間ほど、オランダのロッテルダムに出張してきました。

東京の春の陽気とは違い、少し肌寒かったです。

宿泊したホテル周辺を散策すると、いたるところに水辺がありました。

水辺が多いのはオランダの特徴ですね。

いくつかオランダの水辺を写真に収めてきました。

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張り巡らされた水路の側の小さなかわいいお家です。

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水路だけでなく、池もたくさんあります。水が透明できれいってほどではありませんが。

 

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こちらはマース川のほとりで羊が放牧されていました。(車で移動中に撮影したので画像が不鮮明ですいません。)

川の反対側に牧場があり、川沿いの草地にネットを張って羊が逃げないようにしてありました。

川沿いの草地を上手く利用しているいい例ですね。

1週間、毎朝見かけましたが、ネットの範囲が毎日少しずつ移動しておりました。

食べつくす前にちょっとづつ移動しているみたいですね。

 

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そして、こちらは風車で有名な観光スポット「キンデルダイク」の風車です。(お天気が曇りだったのが残念)

しっかり回っていました。

 

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風車も良いですが、どうしても、水路の方に目が行ってしまいます。

まだ、気温が低いせいか水の中を覗いても魚の姿は確認できませんでしたが、もう少し暖かくなるときっと多くの生き物でにぎわうことでしょう。