川にいるコイについて

こんばんは。

先日コイに関するお話を聞いたのでシェアしたいと思います。

コイを都市河川でよく見かける事があります。川に泳ぐコイを見ると「おっ、この川もコイが棲める良い環境になったか~」と感じている方が意外に多いようです。確かに池の錦鯉は昔から親しまれている観賞魚なので、その延長で川のコイもかわいがりたくなる気持ちは分かります。

何も知らなかった時の自分もそう思ってた時期がありました。それがいい事なのか悪いことかなんて、あんまり考えないし、教わる機会なんて滅多にないですもんね。

本来コイは大河川の下流域や大きな湖に生息すると言われ、河川にゴミを捨てさせない対策で都市の中小河川へ盛んに移入した例があり、実際に自治体がやっていたそうです。

しかしこのコイ、肉食に近い雑食性で、貝類や水生昆虫、他の魚の稚魚や卵、水草など、口に入るものは何でも食べてしまうので、その場所の生態系に少なからず悪い影響を与えるという事が後から認められるようになったのです。

悪影響を知ってか、さすがに最近ではコイの移入は無いそうですが、コイは長いと30年くらい生きるので、いまだに移入されたコイを見かける機会が多いのだとか。

コイだけがいる川がはたして良い河川環境と言えるでしょうか?少なくとも、いろんな生き物がいた方が良い河川環境と言えるような気がします。

よくコイにパン屑などの餌を与えている人を見かけますが、あまり宜しくないようです。コイの成長を促し、さらに根こそぎ食べることに繋がる可能性があるというのです。

そういえば以前、井の頭公園の池のコイに餌をあげるのが一種の名物になっていましたが、最近は、食べ残したパン屑が水質を悪くすることや、池の生態系を元に戻そうということで、コイへの餌やりは禁止されるようになってました。

コイに対する考え方は少しずつ見直しされているということを感じますね。。

今では希少種と呼ばれるような生き物や植物が、普通に見られるようになり、子どもたちが身近にあそべる小川が増えることを願っています。

 

 

すてき過ぎる酒匂川水系のとある小川

こんばんは。

先日、酒匂川(さかわがわ)水系のとある水路を訪れてきました。

酒匂川が流れる足柄(あしがら)平野は、水が豊富であると言われており、この日に降り立った小田急線 富水(とみず)駅も、「水が富むところ」に由来しているそうです。夏は冷たく、冬は暖かい清水(せいすい)がたくさん湧き出るため、昭和の頃までには多くの家に掘り抜き井戸があったそうです。

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実際に周辺を散策してみると、小川(水路)がたくさん発見できます。

そして、水が豊富なためか、水中の水草や水底がはっきり見えるくらい水がとてもクリアです。私が大好きな本当にすばらしい光景です。小川自体が貴重な財産だということを強く感じてしまいます。

img_7675ちなみに、水草はオオカナダモと思われます個体が繁生してました。

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で、とある水路を眺めながら歩いていると、ちょっとした深場に魚群を発見しました。魚種の確認はできなかったのですが、その数軽くⅠ100匹は超える数でした。こういった深場で越冬するのでしょうか。

余談ですが、TV番組で誰かを密着取材するように、ある1匹を1年間追い続け密着取材できたら面白いのにな~と思います。

そんな魚群をもう少し水中から見てみたと思う方は、ぜひこちらをご覧ください。

設定で「画質=1080p」を選ぶと最高画質でご覧いただけます。

水鉢ビオトープのその後

こんばんは。

今年も残すところ1か月を切ってしまいました。やり残したことは今年のうちにやっておきたいですね。

さて、以前記事に書きました水鉢ビオトープのその後についてリポートしたいと思います。

お掃除をしたのが2016年1月でした。その後、約11か月間、水の濁りや、夏場のアオミドロの大発生といった問題は、特に発生せずなんとかやってこられました。

もちろん、管理作業として、減った分の水を足すことと、増えたアオミドロを割り箸で絡め取ることは適宜やりました。適宜と言っても月1回とかいうレベルですね。

それ以外は餌を与えることもなく、自然に任せて何もしてません^^

で、この日は、水鉢ビオトープの水草や生き物がどうしているか確認してみました。

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カワニナの繁殖!

驚いたポイントその1、カワニナが繁殖してくれました。

img_7633数えたら、5㎜程のものから25㎜程のものまで、なんと全部で48匹もいました!

カワニナが生息・繁殖に適した水質条件がうまく揃ったんでしょうね。

必要な水質条件については、今度改めて調査してみようかと思います。

シジミの長期飼育!

驚いたポイントその2、シジミが生きていてくれました!

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まず、このシジミが、マシジミなのかタイワンシジミなのか同定が非常に難しいところです。というのも、殻の表面の黄色度がマシジミよりタイワンシジミの方が強いと言われていますが、環境による個体差も大きく、殻表面の色だけでは判断できない場合もあるそうです。一方、殻の内側の色での区別もあるようですが、それを見るには殻を開く必要があり、生きたまま、殻の内側を見るのは不可能となっています。

なのでここでは、殻の表面の黄色度が少ないことからマシジミということにしておきます。

で、マシジミの飼育なんですが、水質の条件や餌となる微生物やプランクトンが十分でないと長期の飼育が難しいと言われています。

そんな中、1年近く生育してくれたのは嬉しい限りです。

どこまで成長するか楽しみです。

カワリヌマエビ

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以前、ヌマエビと称して記事を書いておりましたが、正確にはカワリヌマエビ属の一種だったようです。

【カワリヌマエビ属の特徴】
目が少し斜め前に飛び出ている。(上から見ないとわかりません。)
腰は比較的真っ直ぐ伸びている。

ヌカエビとカワリヌマエビ属の違いについてはこちらに記事を書いております。

いづれにせよ、1匹だけ元気にしております。

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オオトクサ(長いヤツ)やマツモも1月の時と比べてだいぶ増えました。

これらの水草が水中のリンや窒素を吸収して成長し、水中の富栄養状態を抑える働きを担っているのでしょう。

そう言えば、ホトケドジョウの姿を見ませんでした。どこかに隠れてじっとしているのでしょうか。。。

またしばらく様子をみようと思います。

小川の生き物たちとの再会は春かな。