こんばんは。
長雨が続いておりますが、皆様におかれましてはお変わりございませんでしょうか。
里山では田植えのシーズンということで、東京都の「横沢入里山保全地域」にて、田植え体験に行って来ました。
この田植え体験ですが、東京都による無料のイベントです。都の保全地域で里山体験ができ、同時に保全地域の良好な自然環境を守るお手伝いができます。
詳しくは「里山へGO!」をご覧ください。
横沢入(よこさわいり)の保全地域とは
横沢入の里山は、五日市丘陵に囲まれた谷戸です。この谷戸ではかつて、地域の人によって稲作が行われ、里山の自然環境がバランスよく保たれていました。しかし、近年棚田は耕作されず荒廃が進んでいたそうです。
そんななか、東京都は、ボランティア団体やあきる野市とともに里山の復元を行い、貴重な動植物の生息生育環境を回復し、保全する活動を続けています。
田植え体験
個人的には初めての田植え体験でした!
NPO法人横沢入タンボの会の方々に田植えのやり方を丁寧にレクチャーして頂きました。
たんぼの中央から、20人ほどが横一列になって、写真の手前に、さらにもう20人ほどが写真奥へ向かって、田植えをしながら進んでいきます。苗を植えながらバックで下がっていくのが関東式だということでした。
1枚植え終わるまで30分以上かかったでしょうか。中腰姿勢が疲れますが、初めての体験ということであっという間の楽しい時間でした。
午後は生き物観察
谷戸の上流の湧水から小さな小川が流れておりますが、個人的には、この小川の雰囲気がとて気に入ってます。
この小川には、ホトケドジョウ、サワガニ、ザリガニ、カワニナが生息しているそうです。
この日の午後はザリガニ釣りを行いました。ザリガニは、田んぼの畔に穴をあけてしまうそうです。そうすると、田んぼの水が流れてしまうという問題がおきます。なのでザリガニ釣りは、ザリガニを駆除する目的を兼ねているとのことでした。
横沢入里山の問題点
横沢入タンボの会の方にお話しを伺いました。
- 湧水の量が少なく、田んぼへ引く水が枯れてしまうことがある。そのため下からポンプで上流の田んぼへ水を供給している。
- 辛うじて湧いている湧水の水は冷たすぎて稲作には適していない。
- 保全のボランティアの年齢が高齢化しており、若い世代があまり入って来ない。
- 春の野草を採りに来る方が田んぼの畔を壊すときがある。
せめて、田んぼの畔を壊さないよう、心がけたいものですね。