微生物燃料電池で小型冷却ファンを回すマイプロジェクトを実行中である。
前回は、微生物燃料電池を8個(4個直列x2組)使って、ろうそく風のLEDランプを点灯することができた。しかし、数日経ってみると、電圧と電流は1.7V/0.1mAを切り、僅かな灯火となってしまった。やはり電流が不足しているようであった。そこで、現状ある電池全てを使って新たに実験をしたいと思う。
電池4個直列x8組にLEDランプをつなぐ
構成
結果
順調にLEDランプは点灯した。LEDランプに流れる電流
日数 | 電圧 [V] | 電流 [mA] |
---|---|---|
0 | 1.83 | 0.32 |
1 | 1.79 | 0.18 |
2 | 1.80 | 0.22 |
3 | 1.79 | 0.22 |
日数=0: 負荷接続直後
電池4個直列を並列に8組入れたので、電流不足はある程度改善されたようだ。過電圧(電池内部抵抗による電圧降下)が抑えられ、電流についても以前(4個直列x2
ゆらめき輝くLEDランプが、お好きなお庭のライトアップに一役買うことができるかもしれない。
電池2個直列x16組に抵抗(1kΩ)をつなぐ
次は本プロジェクトの目的でもある、小型冷却ファンを回すための
構成
結果
数日間の電圧と電流を測定結果を以下に示す。電圧で電流は少しづつ下がってきたが、3日目では、電圧0.826V、電流0.82mAとなった。
日数 | 電圧 [V] | 電流 [mA] |
---|---|---|
0 | 1.018 | 1.01 |
1 | 0.917 | 0.91 |
2 | 0.855 | 0.85 |
3 | 0.826 | 0.82 |
日数=0: 負荷接続直後
負荷接続直後の電流が1.01mAであったことから、10mAの電流を流すには、抵抗を1kΩから10Ωにしないといけない計算になるが、間違いなく電流が不足して、電圧が急激に下がると思われる。しかし、小型冷却ファンを接続して、最初の数秒間だけでも動く可能性もあるので、次回試してみたいと思う。
一方で、負荷に流れる電流だけでなく、それぞれの電池1組から出力される電流についても測定し、全体の状態を把握することもやってみたいと思う。