武蔵野市の地下水の割合は減らせないの?


こんばんは。

前回の記事では、井の頭池の湧水復活に期待がもてる方法として、守田優さんの著書を紹介し、武蔵野市の地下水の汲み上げを適切に削減できるかが大きな課題であるとしました。で、武蔵野市の水道における地下水利用が約80%と大きいので、割合を減らせないのか武蔵野市に問い合わせてみました。

どうして地下水の割合が高いの?

武蔵野市水道部工務課からの回答を一部補足して要約します。

?という感じなので、私なりの解釈で簡潔にまとめてみます。

どうして地下水の割合が高いの?

「もともと地下水100%で水道を始めたけど、人口が増えて水道が不足したので、河川水を東京都から購入して不足を補うようにした。一方、他市のように、水道事業の一元化がまだ進んでいないから、他市に比べて、地下水の割合が高い。」

と言ったところでしょう。

武蔵野市は現在、都営一元化を進めるための準備を進めているようですが、何が問題で一元化が進んでいないのか、回答からはいまいち分かりませんでした。しかし、平成12年には次のような意向が示されていたようです。

 

地下水の割合は減らせるの?

一元化がいつ実施されるのか分かりませんが、実施されればいづれ武蔵野市の河川水使用の割合が増え、地下水の割合は減ることと思われます。地下水の汲み上げを減らすことで、井の頭池の湧水が復活するはずだという立場をとると、「早く一元化してください!」ということになります。

一方、一元化しないで地下水くみ上げを減らす場合、東京都からの河川水の購入を増やす必要が生じます。その場合、経費を増やせる程、予算に余裕はないとのことでした。

決められた予算のなかで水道事業が行われているのだから、これはもっともな回答だと思います。

まとめ

武蔵野市の水道の地下水割合を減らすには、水道事業の都営一元化の問題だったり、水道事業の予算の問題だったり、難しい政治の課題があることがわかりました。一元化を待つことが、一番現実的な気がしますが、いづれにしても地下水汲み上げ量が減る方策が早くなされることを切望します。

井の頭池の湧水復活により、東京に小川が増えるきっかけになると信じています。

参考
・武蔵野市水道部工務課からの回答
多摩地域水道の都営一元化における広域化の意味
多摩地区の水道