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無機質な護岸の中に小川の一面を感じる善福寺川

以前から気になっていた善福寺川を訪れてきた。

善福寺川は東京都杉並区を流れる河川で、善福寺池を起点に東へ流れ神田川へ合流する。流域案内板によると、水源である善福寺池は、かつては豊富に湧水が湧いていたが、昭和30年代に湧水が激減し、水源としての機能を十分に果たせない時期があったという。現在は地下水のポンプアップと千川上水からの導水で平常時の水量が確保されているそうだ。

起点となる善福寺池から川沿いを歩いてみたので、勝手に感じたものを紹介したいと思う。

まず、善福寺池からすぐ下流あたり。無機質なコンクリートの護岸が続いていた。緑が少なく、だいぶ虚しい景色だ。川底をよくみて見ると、川底もコンクリートのようす。だが、何やら一定間隔で川底に丸い穴が空いている。これは一体何なんだろうか?

疑問を抱きながらしばらく歩いていると、植物が生えいる箇所が点在するようになる。観察していると植物は円形の穴から生えている。どうやらこの穴に土砂が堆積することで植物が生えやすいようになっているようだ。近々詳細を調べようと思う。

さらに下流へ進むと、コンクリートの川床は消え、ミクリと思われる水草が目立つようになる。

水鳥が何かの餌を狙っている光景にも出会う。

スッポンにも。川の主なんだろうか⁉︎

上から見るとい水質はかなりクリアな感じだ。東久留米市の清流、落合川に匹敵する程だと思う。水草や水鳥が多く生息している点も類似している点だ。落合川と大きく異なる点は、やはり自然な護岸がほとんど無いことだろう。

ちなみに、生き物よりもよく見かけるのは壁面の穴だ。豪雨の時は、この穴から大量の雨水が川へ流れ出ることと思われる。勢いよく水が流れ落ちると川底が削られていってしまうため、それを防ぐために穴の下にはコンクリートが敷かれている。

都市の河川というと、あまり良いイメージを抱かないが、近づいて見てみると意外にも自然な小川の一面が見えてくる。

そんな都市河川にギリギリまで近づいてみた。この映像から、自然な小川の一面を感じてもらえたら嬉しいと思う。