年末の体験であるが、大掃除でよくある風景について書きたいと思う。
写真は、誰もがよく目にするであろう、側溝だ。雨水を排水する目的があり、大抵は川へ繋がっている。
この写真の側溝も、写真奥にある右から左へ流れる川(暗渠になっている)へ繋がっている。通常は雨水が流れるが、年末の大掃除の時期ということもあり、泡を含んだ汚水が流れたのだろう。流し残した泡が側溝に溜まっていた。
私も側溝に汚水を流してきた経験があるが、最近は、注意していることがある。
中性洗剤などを含む汚水はできるだけ側溝に流さないようにしている。
側溝から流れる汚水が、最終的に川に繋がっている可能性が高いため、川を汚さないための配慮からだ。
こういった汚水は、キッチンや洗面所など、下水と繋がったところに流すよう心がけている。
昨今の都市部では、下水道普及率の高まりが良く、川の汚染が激しかった頃に比べると水質はだいぶ良い。汚染源の一つである家庭排水が川へ直接流れ込む事はほとんど無くなってきた。
しかし、一方で、掃除などで使用した雑排水が、雨水排水路を経由して川へ流れているケースがけっこうある気がしている。どれくらいの影響があるのかはわからないが、とても気になっている。
写真の川は3面コンクリートの小川であるが、上流の台地に降った雨が少しずつ湧水となって集まった流れで、見た目とは裏腹に、意外に水が綺麗だ。そんな水が汚れる原因が、すぐ側にあることを知ると、ちょっと考えさせられる。
自分の経験から想像すると、やはり、悪影響についての認識が無い事に尽きると思う。
掃除で使った汚水をを、側溝に捨てても、川を汚している意識はきっと無いんだろうと思う。下水処理場に繋がっているんでしょ!くらいの勢いだ。
でも実際にこの側溝は、下水処理場ではなく、川に繋がっている。汚いものを何でも吸い込んでくれる魔法の穴では無いことを少なくとも認識しておきたいところだ。
年末の掃除の時に、この事を思い出してもらえたら幸いだ。