西東京市の石神井川でゴミ拾いのボランティアをしているMeC西東京さんの清掃活動に参加させて頂いた。
MeC西東京さんは、石神井川にホタルを呼び戻そうと活動をされていて、3年前から、ホタルの幼虫とカワニナの放流にも取り組んでいるとのことだ。
で、本日回収したごみがこれ。
5人で、約2時間、早稲田大学東伏見総合グラウンド付近の弥生橋を中心に約500mの区間であったが、この量。
月一回の清掃活動を実施しており、たまたま1月が天候の都合で中止であったため、2ヶ月ぶりということであるが、2か月でこの量とは驚かされた。
この日、私が目にしたゴミのうち印象に残っているものを記してみよう。
- ビニールゴミ
- あめ玉の小包装
- コンビニのビニール袋に縛られた弁当ゴミ(中は弁当のトレー、空き缶、空き瓶、ペットボトル)
- 梅酒とか作る大きめのガラス瓶
- プラスチックの製保存容器
- 壊れたビニール傘
- ステンレス鍋
- コーヒーメーカー(小型家電)
- オイルヒーター
圧倒的に多いのは上から3つのビニールゴミと弁当ゴミだ。
オイルヒーターなんて高さ80cm程の大物だ。
「不要なもの」だから「川へ捨てる」という発想へどうして展開されるのだろうか。川はゴミ捨て場でないことくらいわかるはずだ。
さらにひどい話も聞かせてくれた。
MeC西東京さんが、市のごみ減量推進課と連携して、拾ったゴミをある集積場所に集め、後日そのゴミを回収してくれるようなシステムになっているそうだが、そこに便乗して、集積場所へ勝手にゴミを捨てていく人がいると。
さすがに酷い行為なので警察に通報したが、犯人特定には至っていないそうだ。
市と協力して防犯カメラ設置も検討しているとのことだが、本当にひどい話だ。
ごみを捨てる人が後を絶たない現状を目の当たりにした。
何か対策ができないものなのだろうか。
先日「オイコノミア」というTV番組で、「ナッジ」の事を紹介していた。
ナッジ(nudge)とは、科学的分析に基づいて人間の行動を変える戦略で、2017年ノーベル経済学賞を受賞したリチャード・セイラー教授が生み出したそうだ。
その一例だが、小便器にハエのシールを貼るだけで、これまでの小便の清掃費が8割も減少したという話が有名だ。ハエを狙い撃ちするため、小便の飛散が減るというのだ。
きっと私も狙っちゃうであろう。
恐るべき、「ナッジ」!
ナッジを使って、ゴミを捨てる行動を抑制できないだろうか?
その昔、東久留米の清流・落合川もゴミの問題があったと聞いた。今でこそ、夏場は子ども達が川に入って遊べる小川であるが、私は、子ども達が遊ぶ姿やきれいな小川の風景そのものが「ナッジ」になっていたのではないかと思う。
石神井川のゴミ抑制のための「ナッジ」をみんなで考えてみてはどうだろうか?