こんばんは。
最近の寒さですこし喉の調子が悪くなってきました。皆さんはお風邪などひかれていないでしょうか?
本日は、とある川沿いを歩いているときに作業をされていた男性のお話をします。
その方は、川沿いを歩きながら、先端にかぎ爪が付いた棒を使用して何やら川底から緑色のものを採っていました。声をかけてその緑色のものをみせてもらうと、アオミドロ(緑色をした糸状の藻類)のようでした。
「川が汚れているからアオミドロがすぐ増えてしまうんだよね~」とのことでした。汚れているとは、窒素やリンなどの栄養塩が多い状態(つまり富栄養化した状態)を指していると思いますが、確かに、富栄養化状態では、アオミドロが増えやすい状態ではあります。
さらにその方は、アオミドロ以外にも川底に生える水草も除去していました。水草は、その川に広く生えているナガエミクリのようです。「えっ」と思いながら理由を聞くと、「これ(水草)が増えちゃうと川の流れを悪くしちゃうんだよね~」と。
環境省のレッドリストによるとナガエミクリは準絶滅危惧種にランクされています。
川を良くするという思いでは皆さん一緒だと思うのですが、人によって良い川のイメージが異なるのだな~と考えさせられました。
恐らく、その方のイメージは、川底に水草もアオミドロもない、清流を目指しているのかもしれません。
私の良い川のイメージは、水草も川の構成要素の1つと考えます。水草が、水中の栄養塩を吸収して、水を浄化する働きがあるからです。なので、水草をむやみに除去する必要はないと思いますね。水草を増やせば逆にアオミドロの増加は抑えられるのではと思います。
流れを悪くするといっても、水草を完全除去しなくても、ある程度の流れは確保できると思うのですが。
あなたにとって良い川って、どんなイメージですか?