小川から得られる価値

先日、会社でCanvasというものを初めて知った。

組織や個人のビジネスモデルを分析し描くためのカギとなるツールだそうだ。

顧客、与える価値、チャネル、顧客との関係、収入、キーリソース、キーアクティビティ、キーパートナー、コストという9つの要素を分析する。

その使い方の資料を見ていたら、個人的にとても響いたフレーズがあった。

与える価値とキーアクティビティを混同してはいけないキーアクティビティー(われわれの作業内容)からもららされるのが与える価値である。顧客が組織を選ぶときは、業務そのものよりも「価値」を選ぶ。

そんなのそうだよ、と思われる方も多いかもしれないが、少なくとも私は今まで、与える価値というものへの向き合い方が足りていなかったようだ。

例えば、小川を再生するという活動が仮にあったとする。

これは活動の組織にとってのキーアクティビティであり、与える価値ではない。

では、価値ってなんだ?

  • 一生の思い出をつくることができる(親子が川遊びすると)
  • 気持ちが晴れる(仕事で疲れたサラリーマンが小川沿いを散歩すると)
  • 健康の増進につながる(シルバーが組織で活動すると)

いろいろな人達にとっての価値がたくさん挙げられる。

自分にとっての小川での一生の思い出はいくつかあるが、一つは母にせがんで連れて行ってもらった綾瀬川へ釣りだ。

東武野田線の電車から見つけた小川にどうしても行ってみたかったのだ。

当時、小学3年の頃だ。釣りの経験も浅く、餌を付けないという斬新な釣り真似をしていたのでもちろん全く釣れなかった。

だけど自分で見つけた場所に行って、もしかしたらの期待感を味わっただけでも嬉しかった。おぼろげながら当時の光景や母との会話も覚えている。

小川は、きっと一生の思い出が作られる場所だと思う。

 

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【ホビープロジェクト】 ネコから庭の畑を守るシステム

はじめに

実は、1年程前から、庭に小さい畑を作って家庭菜園を楽しんでいる。

しかし、しばしばとある問題が発生して困っているのだ。

その問題とは、ネコが畑で用を足すことだ。

半年くらいの間に2回もやられた。しかも、用を足した後、糞に土をかけるため、畑の小さい苗が荒らされたりもした。

これは、黙ってはおれん、ということでネコから庭の畑を守るシステムを作ることにした。

実は、タラ船によるビオトープ池も庭にあるのだが、こっちの被害が先であった。こっちでもネコが池の中に用を足すわ、小魚を狙うわで困っていたのだが、畑を守るシステムを先ず作成してみることにした。

システムの目標

ネコが近づいてきたら、水を出して驚かし、退散させる。

いたってシンプルな目標だ。

システムの構成

  • Raspberry pi 3
  • 電源
  • Raspberry pi用赤外線カメラ: 3 Fisheye Lens 160 Degree Night Version Noir Camera 1080p 5mp
  • 水中ウォーターポンプ: DC 3.5V-9V 3W USB
  • 鉛筆のキャップ: 先端に穴が開いているもの
  • トランジスタ: s8050
  • 抵抗: 1kΩ
  • ブレッドボード
  • ジャンパーワイヤー
  • ショーケース: 百円ショップで売っているもの

システム構成図4

作り方のポイント

動体検知には、Motion-MMALというフリーのライブラリーを使用した。動体を検知をしたらRaspberry piのGPIO13ピンをHighにしてトランジスタのスイッチ回路をOnにする。On期間は0.5秒とした。

水中ウォーターポンプの水の出し口には、小学生の娘からもらった鉛筆キャップ(先端に穴が開いているもの)を差し込んだ。これがうまい具合にサイズが合って、いい感じに水がピューっとでるのである。

そしてこの水中ウォーターポンプを、水の入った瓶に設置し、お好みの方向に向ければ完成である。

設置の様子

IMG_8619 IMG_8620

テスト結果

下の図のように庭の端に本システムを設置した。

設置図面2本シ本システムは、動体を検出するとMotion-MMALライブラリによって動画を記録することができる。実験では、動画の記録が終了すると、動画を添付ファイルとしてgmailで自分の携帯へ送るようにした。検出した動画を確認すれば、ネコがどういう経路で、何回畑に近づいているのかがわかる。

もちろん、ネコ以外にも反応してしまう。、畑の作物が揺れることでも検出してしまうので、gmailの嵐になってしまうことがある。gmailへの通知は実験の時だけとするのが賢明である。

1回目の実験は2017/6/18の18時から約1日。

この日、近づいたネコの通過経路は

↑方向:3回

↓方向:1回

←方向:4回

であった。

3匹ほどいることも分かった。黒、黒ブチ、茶縞だ。

結果として、畑に座り込んで用を足すことはなかった。また、水に驚いて逃げるシーンも捉えることができた。

その後も稼働を続けること約一か月。

2017/07/17 18:30から2017/07/19 18:30までのの二日間についても動画からネコの姿を捉えた。

この二日間で、近づいた回数は10回。

すべて通過するだけで、畑に座り込んで用を足すことはなかった

まとめ

上で述べた結果から、本システムが一定の効果があることが確認できた。約一か月、畑を見てきたが、ネコの糞による被害は受けていないようだ。

思った以上の効果に満足している。

今回のリポートで、本システムの稼働は一旦停止し、次は、ビオトープ池の監視へ切り替えたいと思う。

もし、同じようなケースでお困りの方がいれば、お役に立てるかもしれないのでお声掛け頂きたい。

井の頭池のかいぼりで外来魚は消えたのか?

先日、三鷹への出張の際に、久しぶりに井の頭池に立ち寄ってみた。

2014年から実施してきた池の水を抜く「かいぼり」によって、池底が見られるまでではないが、水は以前よりはずいぶんきれいになった気がする。

2017年3月のかいぼりニュースによると、在来の魚やエビ類、水草が大幅に回復してきたということだ。

その日、池を覗いていたら魚影が確認できた。

遠目からでは、ひらべったく、体高が高いようにみえた。

これは一体なんだ???

井の頭池は釣り禁止ですので、釣って確かめる訳にはいかない。

そんな時は、カメラ付きラジコンボートである「あめんぼカメラ」で確認するのが一番。

ということで、後日撮影してきた。

結果、あの「ひらべったく、体高が高い」魚はブルーギルであることがわかった。

カメラに興味をもち、近寄ってくるブルーギル達が、わりとはっきり写っていた。中には、カメラを突く個体も。

ブルーギルには警戒心というものがあまりないのだろうか。

これまであめんぼカメラを40回以上撮影してきたが、このシステムへこんなに興味を示してくれる魚には出会っていなかったのでとても新鮮であった。

なので、映像にはたくさんのブルーギル達が泳ぐ姿が撮影できた。

ある意味面白い映像にはなったが、逆に言うと、こんなに残っていると、再び在来魚にとっては生存の脅威にさらされるということだ。

井の頭池の「かいぼり」で多くの外来魚が駆除されたと聞いていたが、完全な駆除はには至っていなかったと言える。どういう経路で生き延びたのかは不明であるが、外来魚駆除の難しさを感じる。

2017年以降もかいぼりは続くようなので、今後の活動でどのように変わっていくか注目したい。

それではあめんぼカメラの映像です。


設定で「画質=1080p」を選ぶと最高画質でご覧いただけます。

 

お風呂のお湯を暖かいまま流してないですか?

先日、西東京市(エコプラザ西東京)が主催する講演会を聴講してきた。

「知られざる環境変化-都市河川の温暖化-というタイトルで、東京工業大学 環境・社会理工学院 木内教授のお話しを聴かせて頂いた。

温暖化の問題は、気温の事がよく取り上げられるが、都市河川の温暖化という現象が発生しているとは知らなかった。

河川の温暖化のスピード

地球の平均気温は、100年で0.72℃上昇しているそうだが、都市河川の温暖化のスピードは、それ以上だという。多摩川の過去20年間の水温変化でみると3℃以上上昇している地点があるのだ。

原因

で、その原因が下水処理水だという。

下水処理水が河川へ放流されているのだが、その下水処理水の温度が過去に比べて上昇しているからだという。

これは生活様式の変化のためで、お風呂や厨房で使用された、暖かい排水が下水へながれていることに起因している。

蛇口をひねったときの水温も、ヒートアイランド現象によって、以前より上昇しているが、それを差し引いても、風呂や厨房からの排水に起因する部分が大きいのだ。

夏場は、河川水より処理水の温度が平均的に低いので、影響はあまりないが、冬場は、処理水の温度が河川水より高いので、河川水の水温を上げているのだ。

そういえば、同じようなことを聞いた事がある。東久留米市に黒目川という湧水の小川がある。川沿いの清涼飲料水工場からの処理水が黒目川に放流されているが、そのせいで冬場でも水温が比較的高く、魚がよく確認できるそうだ。

影響

河川の温暖化がこのまま続いた場合、河川の生態系への影響が懸念されている。個々の魚が繁殖や生息に最適な水温があるが、高水温が苦手な生き物にとっては好ましい状況でない

すぐ直接的な影響がでる現象ではないそうだが、影響については注意を払う必要がありそうだ。

簡単にできる対策

最近流行りの「冷めにくいお風呂」は次の日でも暖かいというのが売りであるが、暖かいお湯をそのまま下水へ流すと、河川の温暖化に手を貸すことになるので、注意をされたいところだ。排水する前に、風呂蓋を外し、水温を少しでも下げてから排水を心がけたいところである。

また、厨房では必要以上に暖かいお湯を使わないという心がけも良いだろう。

下水処理水のエネルギー利用という点では、ヒートポンプ技術を使ったシステムが実用化されているということだが、広がりはこれからのようだ。今後の下水処理水エネルギーの利用拡大に期待したい。

ちなみに自宅の風呂はすぐ冷めるタイプである。よしよし!