湧水豊かだった頃にいた井の頭池の生き物


こんばんは。
東京都井の頭自然文化園の水生物館に行ってきました。

井の頭公園にある井之頭池は現在は濁っていて池の底が見えませんが、昭和30年代までは池の底が透き通って見えるほど美しい池だったそうです。
ところが、戦後、市街化が進むにつれて地下水位が低下し、湧水が枯渇するようになりました。それに伴い池の水質も悪化し、生き物が消えていったようです。

消えてしまった生き物は、
オイカワ、アブラハヤ、ヒガイ、ウグイ、ムサシトミヨ、ミヤコタナゴ、水草類
です。

水生物館では、消えてしまった生き物の一部が飼育されており、観察できます。

今回は、ムサシトミヨについてお伝えします。

ムサシトミヨは、背に8~9本のトゲをもつ体長が3~6cmの小さな魚で、小鳥のように巣をつくり、オスが子育てをする珍しい魚です。寿命は1年程度で、子育てが終わると力尽きたかのように寿命がきます。なんとも儚いですね。

我が家の金魚は、産んだ卵を親がパクパク食べていましたが、子どもへの愛情たっぷりなお魚ですね。

井の頭池は、2017年までに水質を浄化し池の底が見えるようにすることを目標とし、、行政・市民・団体が努力をされています。消えてしまった生き物が再びこの池で会える日を楽しみにしています。

ムサシトミヨが生息している場所は、埼玉県熊谷市にある元荒川の源流部のみで、源流部の400mが、県指定の天然記念物に指定されています。

元荒川の源流部は、水草がゆらめく清流で、ぜひ行ってみたい小川です。
さすがに、保護区域は無理かもしれませんが、あめんぼ目線カメラで撮影をしてみたいものです。


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