1年に2回仲間で琵琶湖に集まってタナゴ釣りを楽しむ集まりに参加させて頂いている。
当日は風もなく少し汗ばむような秋晴れの天気で最高の釣り日和となった。
訪れた場所では湖岸から下を覗くと、カネヒラの群れが泳いでいるのが見られた。コンクリートブロックについている藻を場所を変えてはひたすら食べている。食料が豊富なせいか、いづれも小さくはなく、10cm程度だ。
竿を出してみると、エサの赤虫に興味を示すも、なかなか食わない。エサを素通りする固体も多い。でもそんな中、まれに食いつく固体も。
30分程度楽しんで、7匹くらい釣れた。
自分が釣った固体は全てメスであったが、仲間は婚姻色がきれいなオスもわずかに釣り上げていた。秋産卵のカネヒラだが、オスはピンク色の婚姻色がとてもきれいだ。
一方で、優雅に過ごすカネヒラの群れの近くにはブラックバスと思われる魚影が数匹見られた。カネヒラの群れを狙っているのかのようだ。カネヒラ達(成魚)も近くにブラックバスがいても、慌てて逃げることはない。襲われても十分逃げられる間合いというものをわかっているのだろう。(稚仔魚は別の話だろうが)
「琵琶湖の保全及び再生に関する法律」というのが平成27年9月28日に公布され、同日から施行されている。
「国民的資産である琵琶湖を健全で恵み豊かな湖として保全及び再生を図り、もって近畿圏における住民の健康な生活環境の保持と近畿圏の健全な発展に寄与し、湖沼がもたらす恵沢を将来にわたって享受できる自然と共生する社会の実現に資すること」を目的としている。
その法律のもと、琵琶湖の保全及び再生に関する基本方針が定められ、さらにそれを受けて琵琶湖保全再生施策に関する計画(琵琶湖保全再生計画)が策定されている。
2017年度から2020年度の4年間の活動計画であり、琵琶湖と人とのより良い共生関係の形成を目指すものと記載されている。
その中で、外来動植物による被害防止の対策として、オオクチバスやブルーギルに関する対策が記されている。
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外来魚のオオクチバスやブルーギルの生息量は、これまでの対策により減少してきたが、気象条件の影響等による駆除量の低下などにより平成25年を境に増加に転じており、琵 琶湖における生態系や漁業への被害を防止するため、徹底的な防除や再放流禁止のための取組を実施する。 今後被害が懸念されるチャネルキャットフィッシュやコクチバスなど外来動物の生息状況 の把握や効果的で効率的な防除手法の確立を推進する。 |
「徹底的な防除」とあるが、広大な琵琶湖でバスやギルの完全駆除ができたらそれは凄い成果になる。
今回確認できたブラックバスもいなくなるのだろうか?
今後の動向を注視していこうと思う。
こんなのぼりが設置されていた。
外来魚を釣りまくって駆除に貢献しようという身近な取り組みだ。
とにかく我々が一般市民が守るべきものは、外来種被害予防三原則だ。(「入れない」、「捨てない」、「拡げない」)
そんな琵琶湖の水中映像はこちら。
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