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野川公園の昔は〇〇、野川公園・飛地の池でかいぼり

明けましておめでとうございます。

今年も精一杯、小川に関するコラムを書いていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、12月末にも、東京都公園協会主催のかいぼりに参加してきたのでリポートしたいと思います。

今回の会場は、野川公園の飛地(とびち)にある名もなき池だ。普段は柵で囲われており、入れない場所なんで、珍しい生き物が出てくるかもしれないということであった。

野川について

野川は、東京都国分寺市にある日立製作所中央研究所内に水源をもつ多摩川の支流である。昔の多摩川の流れが武蔵野台地を削ってできた崖の連なりは国分寺崖線(こくぶんじがいせん)と呼ばれているが、野川は、この崖から湧き出る湧き水を集めながら、主にこの崖に沿って流れている。ほとんどが湧き水だというから水がキレイで、子どもが川に入って水遊びができる都内でも有数の小川だ。

崖から湧き出た水が小川となって野川へ流れ込んでいて、そんな数十メートルの小川の流れがたくさん見られるのも野川の特徴だろう。

開発の歴史

野川公園における野川沿いはその昔、湿地帯であったという。1947年に撮影された航空写真を見せてもらったが、川沿いに田んぼが広がっているのが確認できた。しかしその後、一帯にはゴルフ場が建設され、湿地のほとんどは埋め立てられてしまったという歴史がある。

野川公園の木と芝生の配置をみると、なんとなくゴルフ場の面影を感じられる。

そんな埋め立ての歴史があるにも拘らず、今回のかいぼりでは、希少種であるホトケドジョウが見つかった。

一体なぜ?

正確なところは分からないが、崖に近いところであり、湧き水が3箇所から絶える事なく流れていたため、奇跡的に開発の影響を逃れたのかもしれない。とは言え、かいぼりでは、大きな材木やらがたくさん出てきたので、開発はすぐそこ迄迫っていた事は容易に想像できる。

名もなき池なので、「奇跡の池」にふさわしい名前が今後つけられる事を期待したい。

捕獲した生き物

かいぼりで捕獲した生き物は以下。

  • カワリヌマエビ属
  • アメリカザリガニ
  • ミナミメダカ
  • ホトケドジョウ
  • モツゴ
  • シオカラトンボ (ヤゴ)など

まとめ

前回参加した、神代植物公園でのかいぼりと違い、捕獲した魚類の個体数は、圧倒的に少なかったが、この池で、繁殖を繰り返している可能性が伺えた。

カワリヌマエビ属は外来種であるが、ホトケドジョウの保全と言う意味では、カワリヌマエビ属が餌になるため、このまま共存状態が良さそうだ。

今回の作業で、当時あったであろう生態系へと戻っていくことを期待したいと思う。