大人になるとなぜ川が好きになるのか


先日、渋谷の昔の姿を知りたいと思ってYoutubeの動画(『街歴リサーチ!HISTRIP~時空船に乗ってアナタの街を再発見~』)を見ていた。

出演者の石原良純さんが渋谷川の事を解説したのを受けて、田中敦彦さんが「大人って川好きですよね」とコメントをしていた。

田中さんの印象だと「大人になると川が好きになる」ということらしい。

私もこの説について同意するところが大きいため、私なりの分析をしてみた。

大人になるとなぜ川(小川)が好きになるのか?

人間は水を求めているから

石原さんもコメントしていたが、人間は水を求めて生きている。

現代の生活では水は、水道の蛇口をひねれば水を簡単に得ることができる。しかし、当然のことであるが、昔の人々は、川の水や地下水を利用するしかなかった。だから、昔から、川の近くや地下水の得やすい場所に住みついた。また、水が得にく場所では、水路を掘って水が得られるようにした。昔の人にとって、川や地下水の事は、高い関心ごとであったのだ。

一方、蛇口から簡単に水が得られる現代の人にとって、川や地下水の事はあまり考えなくてもよい、低い関心ごとになってしまったのだ。

しかし、本能的な部分では、今も昔も変わりなく、水を求めているはずである。

若いうちは、世の中に溢れているさまざまな関心ごとに目が行き、水を求める本能的な部分は頭の隅っこに追いやられてしまっているのだと思う。

自分もそうであったが、学生時代に1年間通った渋谷にある大学キャンパスの裏には、いもり川という小川があったようなのだが、大学生活をエンジョイすることに頭が一杯で、川があったとは全く知らなかった。

だが大人になると、個人の差はあれ、ある程度の欲望を満たしてくる年齢となるそうすると、頭の隅に追いやられていた水を求めるという本能的な部分が再び現れてくるのだと思う。

だから、大人になると川が好きになってくるのではないだろうか。