綾瀬はるかさん主演のTBS系ドラマ『義母と娘のブルース』を毎回楽しみに見ている。
その綾瀬さんの名前だが、名字由来netさんのランキングによると全国におよそ60人程度しかいないレアな名前だ。
名字以外では、綾瀬は川の名前や地名としても使われている。
埼玉県、東京都を流れる綾瀬川(あやせがわ)は利根川水系中川の支流である。帰省した時にたまに釣りに行く小川であり、個人的には馴染みがある好きな川だ。最近では水質も向上し、アユの遡上も確認される程だ。
綾瀬川に隣接する場所には、綾瀬という地名が2つ残っている。
上流域には、埼玉県蓮田市綾瀬があり、かつての埼玉県南埼玉群綾瀬村にちなむという。
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1889年(明治22年)4月1日 - 蓮田村・貝塚村・閏戸村が<b>合併</b>し、南埼玉郡綾瀬村が成立。(Wikipedia) |
一方、下流域には東京都足立区綾瀬があり、かつての東京府南足立郡綾瀬村にちなむという。
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1889年(明治22年)5月1日 - 五兵衛新田・弥五郎新田・次郎左衛門新田・伊藤谷村と保木間村字二ツ家などの多村の飛地が<b>合併</b>し、東京府南足立郡綾瀬村が成立。(Wikipedia) |
市制・町村制が施行された年ということもあるが、偶然にも、ほぼ同じ時期に綾瀬川の上流と下流に同じ名前の村ができたというのは面白い。南埼玉群の方がひと月年上だが、「名前がカブってる」的な話は出なかったのだろうか。少しきになってしまう。
上流の綾瀬村も下流の綾瀬村も綾瀬川沿いにあり、その川の名に由来する。では、綾瀬川の由来はどうだろう?
江戸時代以前の綾瀬川は、ひと雨降る度にすぐ流れが変わってしまうほど、川筋が定まらない川だったという。そのため、多くの「瀬」が乱流して、その様子が「綾」に似ていたとする説と、流路を度々変えることから「あやしの川」と呼ばれるようになり、それが転化したという説がある。
綾という字のとても上品なイメージとは異なり、自然の脅威が影響していたとは、ちょっと意外である。
また、神奈川県にも綾瀬市が存在するが、かつての高座郡綾瀬村にちなむ。
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1889年(明治22年)4月1日 : 小園村・早川村・吉岡村・寺尾村・深谷村・蓼川村・本蓼川村・上土棚村の8村が<b>合併</b>し、高座郡綾瀬村が成立。(Wikipedia) |
こちらもなんと、明治22年に成立している。
明治22年は「綾瀬村」の誕生ラッシュだったのだ。
ちなみに神奈川県の綾瀬村の名前の由来は、3つの説があるそうだ。当時、市内を流れる蓼川(たでがわ)が「綾瀬川」と呼ばれていたからという説。河川の支流(瀬)が綾をなしている様子からついた説。また、当時、養蚕が盛んであったことから、その絹でできた綾にちなんでいるという説。真相や如何に?
ドラマでは、「奇跡はけっこうよく起きる」というセリフが印象的であったが、綾瀬村の誕生ラッシュも奇跡の1つだったのかもしれない。