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水鉢ビオトープのその後

こんばんは。

今年も残すところ1か月を切ってしまいました。やり残したことは今年のうちにやっておきたいですね。

さて、以前記事に書きました水鉢ビオトープのその後についてリポートしたいと思います。

お掃除をしたのが2016年1月でした。その後、約11か月間、水の濁りや、夏場のアオミドロの大発生といった問題は、特に発生せずなんとかやってこられました。

もちろん、管理作業として、減った分の水を足すことと、増えたアオミドロを割り箸で絡め取ることは適宜やりました。適宜と言っても月1回とかいうレベルですね。

それ以外は餌を与えることもなく、自然に任せて何もしてません^^

で、この日は、水鉢ビオトープの水草や生き物がどうしているか確認してみました。

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カワニナの繁殖!

驚いたポイントその1、カワニナが繁殖してくれました。

img_7633数えたら、5㎜程のものから25㎜程のものまで、なんと全部で48匹もいました!

カワニナが生息・繁殖に適した水質条件がうまく揃ったんでしょうね。

必要な水質条件については、今度改めて調査してみようかと思います。

シジミの長期飼育!

驚いたポイントその2、シジミが生きていてくれました!

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まず、このシジミが、マシジミなのかタイワンシジミなのか同定が非常に難しいところです。というのも、殻の表面の黄色度がマシジミよりタイワンシジミの方が強いと言われていますが、環境による個体差も大きく、殻表面の色だけでは判断できない場合もあるそうです。一方、殻の内側の色での区別もあるようですが、それを見るには殻を開く必要があり、生きたまま、殻の内側を見るのは不可能となっています。

なのでここでは、殻の表面の黄色度が少ないことからマシジミということにしておきます。

で、マシジミの飼育なんですが、水質の条件や餌となる微生物やプランクトンが十分でないと長期の飼育が難しいと言われています。

そんな中、1年近く生育してくれたのは嬉しい限りです。

どこまで成長するか楽しみです。

カワリヌマエビ

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以前、ヌマエビと称して記事を書いておりましたが、正確にはカワリヌマエビ属の一種だったようです。

【カワリヌマエビ属の特徴】
目が少し斜め前に飛び出ている。(上から見ないとわかりません。)
腰は比較的真っ直ぐ伸びている。

ヌカエビとカワリヌマエビ属の違いについてはこちらに記事を書いております。

いづれにせよ、1匹だけ元気にしております。

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オオトクサ(長いヤツ)やマツモも1月の時と比べてだいぶ増えました。

これらの水草が水中のリンや窒素を吸収して成長し、水中の富栄養状態を抑える働きを担っているのでしょう。

そう言えば、ホトケドジョウの姿を見ませんでした。どこかに隠れてじっとしているのでしょうか。。。

またしばらく様子をみようと思います。

小川の生き物たちとの再会は春かな。

 

水鉢ビオトープのお掃除

こんばんは。

すっかり更新を怠っていたため新年が明けてしまいました。

皆さま本年もよろしくお願い致します。

さて、自宅の水鉢ビオトープが、昨年の夏からアオミドロ(緑藻の一種)に占領されてからずっと放置していたため、ひどい姿になってしまいました。

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反省を踏まえてアオミドロ殲滅のため、「池干し」に習って、水を抜いてお掃除を行うことにしました。

池干しとは、大雑把に言うと、「池の水を抜いて泥を空気にさらすことで水質を改善してあげる、ため池の管理方法」だそうです。ため池は放っておくと貯められる水が少なくなったり、水質が悪くなったりして、ため池の水を使用する田んぼでおいしいお米が取れなくなるそうです。なので昔の農家の人は、ため池を定期的に池干しして管理してきたのです。

引用:東海タナゴ研究会 http://toukaitanago.web.fc2.com/ike.html

で、池干しの効果はいろいろあるようですが、今回のなんちゃって池干しによって、

  1. アオミドロを乾燥、紫外線によってやっつける。
  2. 新鮮な水に入れ替えて、富栄養化した状態を改善する

を狙います。

そもそもなぜアオミドロに占領されてしまったのでしょうか?

この水鉢ビオトープでは、タニシ、シジミ、カワニナ、ヌマエビ、ホトケドジョウを飼っています。彼らが出す糞や飛んでくる枯葉などが微生物によって分解され窒素やリンが溶けた水の濃度が増します。その栄養と夏場の太陽光によって、そして水の流れが無いという条件が加わることでアオミドロがどんどん増殖したのだと思います。

定期的に水替えをしたりすれば、水が富栄養化するのが抑えられるので、増殖の度合いも抑えられたでしょう。

水替えって面倒なんですよね。

なんちゃって池干しですが、

  1. まずは小さいバケツで水を抜きます。
  2. 中にいる生き物をバケツに退避します。
  3. 手で取れるアオミドロを除去します。この際、水鉢に植えていたヤナギモにアオミドロがからみついているので、とりあえず、ヤナギモともども一旦バケツに退避しました。
  4. 地下茎で増えたオオトクサも退避します。増えた分の地下茎をハサミで切って取り出します。
  5. 水鉢内の石を取り出して、石にこびりついているアオミドロをタワシで洗います。

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とりあえず目に見えるアオミドロは大部分除去できました。明日一日、お日様の下で干してみることにします。除去できていない細かいアオミドロはこれで干されてやっつけられると思います。

明日も作業します。続きはまた明日!