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用水を〇〇に貢献する生き物を育む場として活用

先日『虫と一緒に家庭菜園』(小川幸夫さん 著)を読んだ。農薬に頼らず野菜を食害する虫を他の虫に駆除してもらおうという考えで、野菜を栽培しているそうだ。例えば、アブラムシを食べるテントウムシ、イモムシを狩るハチ、は畑の中で益虫として大事にしている。虫たちの食う食われるの関係を利用し、害虫だけが増えすぎないように配慮しているのだ。

実際この方法でピカピカの野菜ができているというのだから達人技だ。

最近では、畑に池を作り、カエルやトンボが住むビオトープ作りに挑戦しているという。彼らにも、畑の害虫狩りに一役買ってもらおうというアイディアがとても良い。

この点から、改めて水辺の重要性に気付かされた。

以前、畑の空き地に小川のようなビオトープ池を作れないかと近所の農家さんに提案し、断られた事を思い出した。カエルやトンボが水辺を繁殖の場として利用し、住み着いてくれれば、彼らが近くの畑の害虫を減らしてくれる可能性があるという説明ができればよりメリットを感じてもらえたのかもしれない。

池だけだと止水を好む生き物しか集まらないことになるが、緩い流れの小川と一緒に池のような止水域を併設すれば、緩い流れを好む生き物と、止水を好む生き物の両方が棲息可能な環境を提供できるので、より多様性のある環境となる。

なので、もし畑にビオトープを作るなら、この点、池と小川をセットで提供したいところだ。

ところで、畑に小川で思い出すのは、江戸時代に開発された武蔵野の新田の数々と玉川上水の分水網だ。

小平市には畑の近くを用水が流れる景色が今でも残されている。かつては飲料水として豊富な水が流れる小川であったようだが、ここにカエルやトンボがいたかどうかは定かではない。しかし、幸いにも現在は水量が少ないため、全体的に流れは緩く止水に近い状況もできやすいので、カエルやトンボが棲みつくには良いのではないかと思う。

害虫駆除に貢献してくれる生き物を育む用水という視点でも用水を活用することができるのではと思う。

用水の保全・再生に向けてのヒントになりそうだ。IMG_8610

遊べる疎水ガイド

こんばんは。

本サイトでは、親子であそべる小川の情報を提供しておりますが、農林水産省の疎水名鑑がとても興味深かったのでご紹介します。

疎水とは、潅漑(かんがい)や舟運(しゅううん)のために、新たに土地を切り開いて水路を設け、通水させること、あるいはその水路のことをいいます。

疎水名鑑の定義では、日本の農業を支えてきた用水を対象にしているようです。(飲用水として利用された上水は対象外のようです。)

この疎水ですが、日本全国に張り巡らされていて、総延長はなんと40万kmに及ぶそうです。地球10周分です。人体の毛細血管のように張り巡らされているのです。

川から取水して田んぼを潤した後にまた川に戻す。とてもシンプルなことですが、水の位置エネルギーを利用して高いところから低いところへ水を導いていくことは、高い技術が必要だったと思われますね。

昔ながらの田舎の風景といえば、「田んぼ」と「小川」を思い浮かべる人も多いと思います。私もその一人です。田んぼに春の小川なんて言ったら他に何もいりません!

でも、実は田んぼの側を通る水の流れは、疎水つまり用水がほとんどなんですよね。

でも、日本人は田んぼの側を流れる疎水を「小川」って呼んできたのだと思います。

「春の疎水」でなく「春の小川」と。

改めて「小川」という言葉のイメージの良さを実感させられます。

で、疎水名鑑のサイト内に、遊べる疎水ガイドというのがありました。全国の遊べる疎水を紹介しています。以前私も訪れた「府中用水」も紹介されていました。

私は、その小川版、「あそべる小川ガイド」を作るのが夢ですね^^