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石神井川と武蔵関公園の池の水を比べてみた

田無駅から西武線新宿線を使って都内に通勤していると、東伏見駅と武蔵関駅の間に、池のある公園が見える。
東京都練馬区にある武蔵関公園だ。

IMG_9276この公園には富士見池というひょうたん型の池がある。その昔、「関の溜池」という湧水池あり、石神井川の水源の一つになっていたという。
現在は、北側はボート池になっていて、3月から11月の間、手漕ぎボートを楽しめる。

夏場、電車の窓から見える池は、緑色に見えたが、12月のこの日、緑色ではなかったが、茶色く透明感はなかった。湧水の激減で水の循環が少なく水質はよろしくないようだ。
IMG_9277一方で石神井川を覗くと、水の透明度がとっても良いのに驚いた。垂直の鉄の護岸の見た目から、ドブ川のイメージをついつい持ってしまいがちだが、上から覗くと40cm程の水深の川底がはっきりと見える。クリアな水があるだけに、鉄の護岸が本当に残念な感じだ。

IMG_9280すぐ上流にある早稲田大学グラウンド横は鉄の護岸と正反対で、多自然型工法で整備されている。

IMG_9279瀬や淵といった要素に加え、岸辺の植物が、自然な川を形作っている。川を眺めていると、川底の深みに小魚の姿や、カワセミがビューンと通り過ぎるのも観察できた。ここはいい感じの小川となっている区間だ。

IMG_9281護岸の隙間からは湧水がいくつか確認できた。この湧水が水質向上に貢献していると思われる。

そんな石神井川の水をポンプで揚水(参考資料には1日540立方メートという記載も)して池へ導水しているらしいが、効果は出ていないようだ。

平常時の貯水量が不明だが、満水時貯水量(33800立方メートル)の半分としても、全部の水が入れ替わるのに約1ヶ月かかる計算になる。井の頭池の湧水が豊富だった時は、1週間で池の水が全部入れ替わる湧水量であったというから、導水量は池の水質維持には十分とは言えないだろう。

気になったは、池の水質悪化を防ぐためと捨てた釣り糸が野鳥にからまるのを防ぐためという理由で、つり禁止という看板があることだ。一見するとよくある看板の禁止事項にも思えるが、少し違和感を感じた。

撒き餌を含む釣り餌が池の富栄養化の原因の一つになり得ることは理解している。しかし、どれほど影響しているのか、ちゃんと把握した上で記載しているんだろうか。釣り禁止の現在、水質改善ができていない状況を考慮すると、釣り禁止が水質改善の効果をもたらしていないと言える。

IMG_9273おそらく落ち葉といった有機物が池に入る量の方が圧倒的に多いだろうから、落ち葉に由来する池の富栄養化の方が大きいと思う。池への導水量が増やせない事情があるとするなら、池に入る有機物量を減らすとい手もある。池の水質改善を本気で考えているなら、釣り餌の流入を止めるだけではまず足りない。池から落ち葉やヘドロを出すことも必要だろう。流行りのかいぼりの計画はないのだろうか。

私は釣り禁止を止めろと言いたい訳ではない。池の水質改善に効果が高くないのに、看板の最初に書くのはどうなんだろうという疑問があるだけだ。捨てた釣り糸が野鳥にからまるから釣り禁止だとシンプルに書いていただいた方が、良いのではないかと。

池の水質改善気になるのは、そばを流れる石神井川の川底が池の底より低いことだ。昭和の河川改修で川底を深くしたからだ。
このことから池の水が地下を通って石神井川へ流れているとの指摘もある。

参考
https://www.env.go.jp/water/junkan/case2/pdf/11.pdf

武蔵野市の地下水の割合は減らせないの?

こんばんは。

前回の記事では、井の頭池の湧水復活に期待がもてる方法として、守田優さんの著書を紹介し、武蔵野市の地下水の汲み上げを適切に削減できるかが大きな課題であるとしました。で、武蔵野市の水道における地下水利用が約80%と大きいので、割合を減らせないのか武蔵野市に問い合わせてみました。

どうして地下水の割合が高いの?

武蔵野市水道部工務課からの回答を一部補足して要約します。

【水道事業の創成期】
水道事業は、市独自の事業として昭和29年に始まった。水源は市内の深井戸100%であった。多摩地区の他の市町でも自前の地下水に依存する形で創設された。
【人口急増期】
昭和30年代から多摩地区で人口が急増し水需要が逼迫した。各市町村は、東京都へ支援を要請し、その結果、東京都水道局からの23区向けの浄水からの分水が実現した。武蔵野市では昭和41年から定常的に分水を受水。当時の割合は地下水60%、河川水40%。でもこの分水料金が、23区向けの料金と格差があった。
【都営一元化】
多摩地区市町は格差是正を求め、東京都はこれに応じる形で、水道事業の都営一元化を決めた。平成29年3月現在、計画対象市29市のうち、昭島市、羽村市、武蔵野市の3市を除く26市が一元化されている。

?という感じなので、私なりの解釈で簡潔にまとめてみます。

どうして地下水の割合が高いの?

「もともと地下水100%で水道を始めたけど、人口が増えて水道が不足したので、河川水を東京都から購入して不足を補うようにした。一方、他市のように、水道事業の一元化がまだ進んでいないから、他市に比べて、地下水の割合が高い。」

と言ったところでしょう。

武蔵野市は現在、都営一元化を進めるための準備を進めているようですが、何が問題で一元化が進んでいないのか、回答からはいまいち分かりませんでした。しかし、平成12年には次のような意向が示されていたようです。

当面は武蔵野市の事業として運営し、一元化については市が進めている主要な施設整備が完了する段階又は一元化に関する住民のコンセンサスが得られる段階で検討する。(平成12年の意向)

 

地下水の割合は減らせるの?

一元化がいつ実施されるのか分かりませんが、実施されればいづれ武蔵野市の河川水使用の割合が増え、地下水の割合は減ることと思われます。地下水の汲み上げを減らすことで、井の頭池の湧水が復活するはずだという立場をとると、「早く一元化してください!」ということになります。

一方、一元化しないで地下水くみ上げを減らす場合、東京都からの河川水の購入を増やす必要が生じます。その場合、経費を増やせる程、予算に余裕はないとのことでした。

【水道事業の経営】
給水原価とは、水道水を1立方メートル作るのに必要とする経費で、平成27年度では184.14円/立方メートルである。
その内訳H27武蔵野市給水原価東京都水道局から購入する河川水は、水量で全体の約20%であるが、給水原価に占める受水費の割合は全体の45%となっている。河川水の割合を増やすことは、経費を増やすことになり、水道事業の経営を圧迫することにつながるため、大変厳しい状況である。

決められた予算のなかで水道事業が行われているのだから、これはもっともな回答だと思います。

まとめ

武蔵野市の水道の地下水割合を減らすには、水道事業の都営一元化の問題だったり、水道事業の予算の問題だったり、難しい政治の課題があることがわかりました。一元化を待つことが、一番現実的な気がしますが、いづれにしても地下水汲み上げ量が減る方策が早くなされることを切望します。

井の頭池の湧水復活により、東京に小川が増えるきっかけになると信じています。

参考
・武蔵野市水道部工務課からの回答
多摩地域水道の都営一元化における広域化の意味
多摩地区の水道

井の頭池の湧水復活に最も期待できる方法

こんばんは。

東京の桜の開花は3/23と予想されていますが、お花見が待ち遠しいですね。

お花見スポットとして有名な井の頭池ですが、今回は、井の頭池の湧水復活に関することを書いてみようと思います。

井の頭池は、東京都武蔵野市と三鷹市にまたがる井の頭恩賜公園内にある池で、開園100周年を迎える2017年までに、井の頭池の底が見えるようにする取り組みが行われています。

その池ですが、1963年に湧水が涸渇したため現在は地下からポンプで1日約3500トンが汲み上げられて池の水が維持されています。

これまで、井の頭池の湧水が涸渇した原因が、「周辺地域の都市化によって地下に浸みこむ雨水が減った」ためと理解していました。私がこれまで参考にした資料にもそう書かれてたものが多くありました。

しかし、守田優の著書「地下水は語る」にその本当の原因について詳しく書かれていました。

「そうだったのか~」という気持ちにさせられました。

井の頭池が涸渇した本当の原因

結論からいうと、地下水の過剰な汲み上げだといいます。

現在は、雨水が地下に浸みこんで補給されるより速いペースで汲み上げられているというのです。

一般的に雨水による地下への補給量は1日1ミリメートルという指標があるそうです。

一方、2009年の武蔵野地区の汲み上げ量(地域の面積あたり)は

武蔵野市:4.1ミリメートル

三鷹市:2.3ミリメートル

小金井市:2.0ミリメートル

だそうです。

いづれの市も、補給量のを越えて汲み上げているので、これだけで水の収支のバランスが良くないことが理解できると思います

そこで、武蔵野市のホームページをみると、水道水の約8割が地下水を汲み上げて使用していると記載されています。

三鷹市については約6割が、小金井市については約5割が地下水だそうです。(最新のデータではないかもしれません。)

「地下水だから水がおいしいよ」とうたっておりますが、武蔵野市民が飲んでいる水道水と井の頭池の湧水枯渇との因果関係について知ったら、武蔵野市民はそのまま水道水を飲み続けられるでしょうか?おそら多くの武蔵野市民はこのことを知らないのではないかと思ってます。

少なくとも私は、武蔵野市に10年くらい前に住んだことがありますが知りませんでした…

 

深井戸から汲み上げてるから井の頭池の湧水と関係ないのでは?

2017.3.28追記

武蔵野市の水道水源は、平均で地下250メートルの深井戸から汲み上げています。この地下水は被圧地下水と呼ばれています。一方、井の頭池の湧水は、浅い礫層からの地下水(不圧地下水)を水源にしています。被圧地下水と不圧地下水は普通は繋がっていないので、被圧地下水の汲み上げ量を減らしても、井の頭池の湧水が増えないのではという疑問が残ります。

しかし、武蔵野台地では、不圧地下水の層(不圧帯水層)と被圧地下水の層(被圧帯水層)がつながっているということを述べております。その裏付けとしては、1975頃、東京都土木研究所が実施した地下水の流動の調査を挙げています。武蔵野市の地下100m地点でトリチウム濃度が10から40を超えていたことから、不圧地下水から被圧地下水への漏水が生じていることを示唆しているというのです。また、掘削した井戸の周囲から人為的な漏水の可能性があることも指摘しています。

仮に漏水があったとしても、その量はよくわからないので、井の頭池の復活について確実なことは言えないと思いますが、1つの可能性として期待ができるのではと思ってます。(あくまで個人的な意見です)

課題

著者は、地下水の汲み上げを適正に削減することで、井の頭池の湧水が復活するにちがいないと述べています。

井の頭池(神田川水源)と同じく、善福寺池(善福寺川水源)、三宝寺池(石神井川水源)についても、三鷹市、武蔵野市、練馬区とつながる水脈からの汲み上げを適正に削減することで、湧水復活ができることを述べています。

雨水浸透桝を多く設置して雨水をなるべく地下へ浸透させることはとても重要なのですが、それ以上に地下水の汲み上げを削減することがもっとも重要だということだったのです。

よって、今後、地下水の汲み上げを適切に削減できるかが大きな課題となります。

武蔵野市民にとっては、自分たちの飲み水を変えてまで、憩いのシンボルである井の頭池の復活に踏み切ることができるのか?そこが大きなポイントであることでしょう。

武蔵野市がここまで地下水に頼る理由が何なのかは疑問が残りますので、改めて調査してみようと思います。

参考
・武蔵野市ホームページ
http://www.city.musashino.lg.jp/kids/sugoi/1011370.html
・守田 優(2012) 地下水は語る-見えない資源の危機 岩波新書

カワリヌカエビ属とヌカエビを見分ける

こんばんは。

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先日埼玉県入間市にある大森調節池で行われた生き物調査へ参加してきました。

大森調節池は、新河岸川支流の不老川(ふろうがわ)が増水した時に、洪水被害を軽減するため、一時的に水を溜める調節池です。

調節池を作るときに穴を掘ったら湧水が出てきたので、予定していたグラウンドとしての使用はうまくいかなかったそうですが、今ではこの湿地は、たくさんの生き物の生息場所となっています。

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カワリヌマエビ属の侵入

最近は在来のヌカエビと競合する外来種のカワリヌマエビ属が分布を広げているようです。新河岸川水系の場合、狭山丘陵周辺は侵入の無い最後の砦と言われてているそうですが、侵入はすぐ側まで迫っています。

今回の調査でもカワリヌマエビ属の一種が確認できました。

カワリヌマエビ属とヌカエビの見分け方

小川でヌカエビを捕まえることもあるでしょう。でもそのヌカエビはカワリヌマエビ属の可能性もあります。

ヌカエビとカワリヌマエビ属を見分ける方法ご紹介します。

ヌカエビ(在来種)

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目が真横に飛び出ている。
腰が曲がっている。

カワリヌマエビ属(外来種)

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目が少し斜め前に飛び出ている。(上から見ないとわかりません。)
腰は比較的真っ直ぐ伸びている。

注意

この見分け方は、関東での見分け方で、関西だとミナミヌマエビも目が斜め前に飛び出しているので、目だけでは区別ができないとのことです。

カワリヌマエビ属を探せ!

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多くはヌカエビですがカワリヌマエビ属も数匹います。

ぜひ探してみてくださいね!

 

生息環境が類似する在来のヌカエビが駆逐される例もあるようです。

ヌカエビは産卵場所として抽水植物を利用しますが、カワリヌマエビ属は抽水直物を利用しなくても産卵できるそうで、この点もカワリヌマエビ属が分布を広げられる理由の一つだそうです。

カワリヌマエビ属の影響を今後とも継続的に注視する必要があります。

最後に大森調節池のあめんぼ目線動画(あめんぼカメラ)をお送りします。宜しければご覧ください^^

設定で「画質=1080p」を選ぶと最高画質でご覧いただけます。

 

犀川の河川敷内で小川を探そう!

こんばんは。

先日、長野県の犀川(さいがわ)へ行ってきました。

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有名な武田信玄と上杉謙信の「川中島の合戦」はこの犀川と千曲川に挟まれた場所で行われたそうです。歴史好きの方には、訪れたい場所の一つなんだと思います。

ところで、犀川は小川ではないよねって思う方が多いと思いますが、今回は、この犀川の河川敷に小川を探しに行ってきました。

imageさて、河川敷への入り口です。藪を分け入って行く覚悟をもっておりましたが、そんなことはなく、道ができていたので、楽々進んで行くことができました。

imageで、川へ向かって歩いていると、すぐに、水が溜まっている箇所を発見しました!

image水溜まりの5m程手前から水が浸み出し、水がチョロチョロ流れているではありませんか。

おっ、これは間違いなく河川敷にできた小川です。(全長約5mですが…)

犀川の水が伏流水となりここで再び湧き出たのでしょうか(?)

img_7394水溜りに近づきます。小魚がたくさん泳いでいる様子が伺えました。

中には10cm程の魚影も。

img_73901匹捕まえてみると、ヌマムツのようでした。

どうやらこのたまりは、ヌマムツの楽園のようですね。

本川とは繋がっていない「たまり」なのですが、湧水による水源があるので、すぐに干上がってしまうことはないでしょう。逆に、河川敷内なので大雨の増水で撹乱されてしまうこともありますから、魚たちの運命はまさに自然とともにあります。

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せっかくなので、裸足でたまりに入ってみました。この日の気温は20°を超えておりましたので、冷たく気持い~感じでした。

驚いたのが、私の足に、まるでドクターフィッシュのように、小魚達が近寄ってくるのです。私の皮膚の角質をぜひ食べて欲しかったのですが、さすがに食べてはくれませんでした。でもなんで逃げないのでしょうね。不思議です。

そんな澄んだ水中の世界を撮影しましたのでよろしければご覧ください!

ちなみに、今回は、いつものあめんぼカメラでの撮影ではなく、携帯の自撮り棒の先にカメラを取り付けて撮影しております^^

 

 

 

 

涼しげな湧水を見るならここ、鶴見川源流の泉

こんにちは。

3連休いかがお過ごしでしてたでしょうか?

私は、以前から気になっておりました、「鶴見川源流の泉」を訪れてきました。

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この泉がある町田市 上小山田 田中谷戸ですが、南大沢駅から3km程離れた場所で、南大沢の町の賑わいとは対照的に、谷戸の風情があふれる場所でした。

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鶴見川は東京と神奈川を流れる1級河川ですが、この源流の泉からは1日1300トンも湧き水が湧いています。

泉が枯れた時もあったそうです。平成元年に 、近くを通る川崎市の水道用トンネルの改修工事が原因だったとのことです。地元の市民団体、川崎市、町田市の協同により、泉の回復がなされたそうです。

湧き水ってとってもデリケートなんですね。事前に地下水の通り道が見えていれば避けようもあると思うのですが、最近の技術では見える化されているのでしょうか?気になります。

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この泉ですが、湧き水が豊富であるため、とにかく水が綺麗です!

そして、一番良いのは、せせらぎの音ですね。

音があるのとないのでは、涼の感じ方が全然違います。

動画から涼を感じ取ってもらえたら嬉しいです。

訪れたときはちょうど、改修工事中ということで、ほとんど近づけなかったのですが、その代わり、あめんぼカメラで少しだけ様子を映させて頂きました。

生き物の様子が映りませんでしたが、今回は水中の世界観を楽しんで頂ければと思います。

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三宝寺池のヘドロを再利用してみる(その2)

こんばんは。

前回に引き続き、三宝寺池で採取したヘドロの再利用を研究中です。

ヘドロは確かにドブの臭いがしましたが、きっとリンや窒素を多く含んだ肥料になるのではと期待しています。

生活排水が流れている川底から採取したヘドロだと、有毒な化学物質が含まれている可能性がよく指摘されています。

しかし、この三宝寺池の水源付近では、生活排水が流れる様子は全くないので、有毒化学物質の含まれる可能性は低いのではと思っています。

三宝寺池のヘドロを取り除くことで、どんな効果が期待できるでしょうか?

水質が浄化される

  • 水中に溶けだすリンや窒素が減る⇒池のリンや窒素減る。
  • 池のリンや窒素減る⇒水中の植物プランクトンが減る。
  • 水中の植物プランクトンが減る⇒池の透明度が上がる。(きれいな水)

池の生物多様性が増す

  • 池の透明度が上がる⇒光が水中に良く届き水草が育つ
  • 水がきれいになる⇒昔いたきれいな水を好む生物が生息できるようになる。
  • ヘドロを取り除く⇒池底の酸欠状態が回復する。
  • 池底の酸欠状態が回復する⇒二枚貝などが生息しやすくなる。

肥料として利用できる

  • ヘドロを肥料として利用する⇒おいしい野菜が育つ

どうでしょう?とっても良いと思いませんか?

まずは、家庭菜園のゴーヤとキュウリに肥料として使用してみたいと思います。

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まずはブルーシートに広げて、2、3日天日干しします。

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天日干しの後、白っぽい色に変わってきました。

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枝や葉の大きいものはふるいにかけて取り除きます。

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これだけ見ると、もはやヘドロから作られたとは思えません。いい感じです。

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これををプランターの土に混ぜてゴーヤとキュウリを植えました。

野菜つくり素人の私が試行錯誤しながらやっておりますが、果たして良く育ってくれるのでしょうか。

 

三宝寺池のヘドロを再利用してみる(その1)

こんばんは。

先日、東京都練馬区の石神井公園内にある三宝寺池へ行って来ました。石神井川の水源になっている池です。

井の頭公園の井の頭池、善福寺公園の善福寺池と並び、かつて武蔵野三大湧水池と呼ばれていました。

しかし今は湧水は減少してしまい、深井戸から電動ポンプで地下水を汲み上げて池の水を維持しているんだそうです。

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三宝寺池には昭和40年前後まで多様な生き物がいたそうです。
(参照1)

ムサシトミヨ、タナゴ、ヤリタナゴ、ゼニタナゴ、オイカワ、キンブナ、ナマズ、ウナギ、メダカ、ムギツク★、タモロコ★
★:国内外来種

2012年の石神井公園再生フォーラムさんの調査によると、以下の魚類が確認され、外来種がたくさんいることが分かります。
(参照2)

モツゴ、コイ★、ギンブナ、ゲンゴロウブナ★、ウナギ、タウナギ★、トウヨシノボリ、カムルチー☆、オオクチバス☆、ブルーギル☆
★:国内外来種、☆国外外来種

さて、そんな三宝寺池に来た理由は、池底に溜まっているヘドロがとっても良い肥料になるんではないかと思い、ヘドロを採取しにきた訳でありす。

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ここは汲み上げた地下水が池に流入する付近です。

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さすがに水は濁っておらずクリアでした。

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で、池底を救う前に、このあたりの池の中を覗くと、なんと二枚貝の貝殻を発見(約12cm)。

正確に同定ができませんが、カワシンジュガイのようにも見えます。

意図的に誰かが移入した可能性もありますが、生きた個体が池に生息しているのか気になるところです。

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話は戻りまして、早速ヘドロを採取しました。やっぱり臭います。いわゆるドブの臭いです(笑)

脱線ばかりで長くなってしまったので、次回に続きますね。

参照1:有識者による千鳥ヶ淵の水域生態系再生への助言と都内淡水域の生物分布変遷について
http://www.env.go.jp/garden/kokyogaien/topics/data/110311_5.pdf

参照2:石神井公園再生フォーラム
http://shakujii-koen-iinkai.blogspot.jp/2013/09/blog-post_23.html

井の頭池から眺める桜

こんばんは。

先週末の東京では満開の桜が見られましたね。

皆さんは、お花見されましたか?

井の頭池の桜はとても有名かと思いますが、桜をどこから見るかによっても楽しみ方がいろいろあると思います。

その一つとして、井の頭池から桜と遊歩道を見る景色はなかなか新鮮なのではないでしょうか?

ボート池でボートに乗れば良いでしょって?

それもそうですね。

でも、お茶の水池(ボートで行けないところ)はどうやって眺めましょうか。

そんな時私はあめんぼカメラで桜をみます。

こんな感じです。

設定で「画質=1080p」を選ぶと最高画質でご覧いただけます。

今年の1月に行ったかいぼりによって池の水も少し綺麗になったと思われるので、水中の撮影もしたのですが、水中の様子がはっきりと見える映像ではなかったので今回は水中映像は割愛させて頂きます。

池の水の透明度にはまだ課題がありそうです。

とは言え、池のほとりから覗きこむと、水草が池底に生えているのが確認できました。

恐らく、かいぼりの効果によって眠りから覚めた水草なのではと思います。

今後のかいぼりの予定は、井の頭公園が開園100周年にあたる2017年度内に実施予定だそうです。

井の頭池のかいぼりには今後も注目していきます。

参考:井の頭恩賜公園100年実行委員会

姿見の池も「時代を映す鏡」

おはようございます。

前回に引き続いて野川シリーズです。

今回は、野川の最上流部の水源と言われている「姿見の池」です。

国分寺市恋ヶ窪1丁目の「姿見の池緑地公園内」にあります。

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池のほとりのベンチで景色を楽しむ人達で賑わっておりました。

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池の名前の由来は、鎌倉時代、恋ヶ窪が鎌倉街道の宿場町であった頃、遊女たちが朝な夕なに自らの姿を映して見ていたという言い伝えによるそうです。

そんな池ですが、急激な都市化により湧水が減少したことが理由で、昭和40年代に埋め立てられてしまいます。その後、平成13年に東京都と国分寺市によって復元さました。池の水は、1991年に武蔵野線の国分寺トンネルで地下水が湧き出す事故が起きた際にずっと捨てられていた湧水が利用されているそうです。参考(未来へのリポート

ここで注目したいのは、湧水の無い池に対して、当時の社会が「埋立」を要請したということです。

この話から「川の暗渠(あんきょ)化」の話を思い出しました。

「水の日本地図」(朝日新聞出版)の中川晋一郎さんのコラムに、こんなことが書かれていました。

それを抜粋します。

  • 高度経済成長期に東京の多くの川が暗渠化され、そのほとんどが下水道への転用を目的としたもだった。
  • 昭和30年当時の下水道整備率は2割弱で、都内のほとんどの生活排水は直接川へと流れ、ドブ川と化した。
  • 川は強烈な臭いを放ち、市民の願いにより川にふたがされた。
  • 川は、排水路としての当時の社会の要請を受け入れてきた。
    ⇒「川は時代を映す鏡である。」

当時の行政の判断について良い悪いの議論はしませんが、最後の「川は時代を映す鏡である。」という名言がしびれます。

時代によって消滅と復活を経験した姿見の池ですが、「池も時代を映す鏡」なのかもしれません。

この湧水の池も、遊女が顔を映していたように、時代を映す鏡として後世に残って欲しいと思います。

そんな姿見の池のあめんぼ目線カメラ映像はこちらです。

設定で「画質=1080p」を選ぶと最高画質でご覧いただけます。

カモさん、驚かしてごめんなさい。