その側溝が繋がっている先は?

年末の体験であるが、大掃除でよくある風景について書きたいと思う。

IMG_9378写真は、誰もがよく目にするであろう、側溝だ。雨水を排水する目的があり、大抵は川へ繋がっている。

この写真の側溝も、写真奥にある右から左へ流れる川(暗渠になっている)へ繋がっている。通常は雨水が流れるが、年末の大掃除の時期ということもあり、泡を含んだ汚水が流れたのだろう。流し残した泡が側溝に溜まっていた。

私も側溝に汚水を流してきた経験があるが、最近は、注意していることがある。

中性洗剤などを含む汚水はできるだけ側溝に流さないようにしている。

側溝から流れる汚水が、最終的に川に繋がっている可能性が高いため、川を汚さないための配慮からだ。

こういった汚水は、キッチンや洗面所など、下水と繋がったところに流すよう心がけている。

昨今の都市部では、下水道普及率の高まりが良く、川の汚染が激しかった頃に比べると水質はだいぶ良い。汚染源の一つである家庭排水が川へ直接流れ込む事はほとんど無くなってきた。

しかし、一方で、掃除などで使用した雑排水が、雨水排水路を経由して川へ流れているケースがけっこうある気がしている。どれくらいの影響があるのかはわからないが、とても気になっている。

写真の川は3面コンクリートの小川であるが、上流の台地に降った雨が少しずつ湧水となって集まった流れで、見た目とは裏腹に、意外に水が綺麗だ。そんな水が汚れる原因が、すぐ側にあることを知ると、ちょっと考えさせられる。

自分の経験から想像すると、やはり、悪影響についての認識が無い事に尽きると思う。

掃除で使った汚水をを、側溝に捨てても、川を汚している意識はきっと無いんだろうと思う。下水処理場に繋がっているんでしょ!くらいの勢いだ。

でも実際にこの側溝は、下水処理場ではなく、川に繋がっている。汚いものを何でも吸い込んでくれる魔法の穴では無いことを少なくとも認識しておきたいところだ。

年末の掃除の時に、この事を思い出してもらえたら幸いだ。

 

 

マイナス6度の千曲川で遊ぶ

年末年始の休み入り、長野県の小梅スキー場へ遊びに行ってきた。ママ友つながりの別荘に宿泊させてもらい、スキーに行くのが、ここ最近の年末恒例行事になりつつある。ありがたいことだ。

IMG_9374で、朝一番に、近所の小川散歩に行くのも恒例で、徒歩10分にある、千曲川へ。

朝7時前、佐久市の気温をiPhoneで見るとマイナス6度。

こんな日に誰が胴長を履いて川に入るのだろうか?探究心というものは、人の行動を促すようだ。

IMG_9375真冬の中、生き物はどこで冬を越しているんだろうか?私は、寒いのが苦手なんで、この寒さの中、冬を越す生き物には尊敬に値する。

さっそく、大きい岩の下をガサガサしてみた。運のいいことに2回目にして、7cm程の細長いのが、入った。

IMG_9368

砂の中で冬を越しているヤツメウナギ目の幼生だ。

エラ穴が7つあり、目が8個あるような見た目から、ヤツメ(八目)という名がついているそうだ。

図鑑で調べてみた。ヤツメウナギ属の幼生は、アンモシーテスと呼ばれていて、幼生期は、目が未発達で、口は漏斗状で、泥底にある有機物を濾しとって栄養をとっているそうだ。

成魚になると変態して、目が発達し、口が吸盤状になるという。

IMG_9369捕まえたアンモシーテスを逃すと、砂の中に潜っていった。目が無くても、隠れる場所はちゃんと分かっているのがすごい。

そして、手網を水から出すと、とてつもない状況になった。

IMG_9370

数秒で凍る(笑)。エンジンオイルのCMでバナナが凍るのを思い出す。

こんな体験ができる冬の千曲川、良いものです^ ^

 

 

蛇行が凄過ぎる武庫川の上流部

先日兵庫県の武庫川(むこがわ) 上流部を訪れた。

神戸に行く用事があったため、兵庫県の小川を探していた際、上流部の一部が多自然型工法で河川改修がされている武庫川にいきついた。

事前に、川筋を把握するため地図とにらめっこしていると、面白いことに気ついた。あまり見たことのない川の蛇行だ。

「話が横道に逸れる」という表現があるが、この表現がぴったりに思えた。

川が、山から海へ向かって蛇行を繰り返して流れるように、面白い物語は、話がいろんな方へ流れつつ、おわりに向かうものだ。決して、一直線の単調な流れではつまらないはずだ。

統合武庫川の流れも、くねくねと向きを変え流れているが、およそ南から東南への流れが、大きく北東へ蛇行する場所がある。まるで話が横道に逸れてなかなか戻って来ない状態のようだ。

具体的には上図の矢印に注目してほしい。前に約3km進む間に、約4km横道に逸れて帰ってくる感じだ。

周辺の川(千種川、加古川、淀川)と比較しても、武庫川のようにカーブのきつい蛇行は見られない。

武庫川拡大しかも、拡大してよく見ると、横道に逸れる前は180度向きを変えるヘアピンカーブにもなっている。

マリオカートのコースにぴったりかもしれない。

ちょっと特別な場所だと思う。

では、なぜこんな蛇行をしているのだろうか?

地図を航空写真にしてみたら答えがわかった。

武庫川-航空写真武庫川の流れに立ちはだかる山があるではないか。

この山を避けるように東回りの谷筋を流下しているようだ。川の気持ちになってみると、180度向きを変えずに西回りで前に進みたくなりそうだが、西回りの谷筋は、川にとって進めないルートだったのだろう。

都市部に住んでいると、河川改修によって直線化する川が多いので、ヘアピンカーブのような蛇行や、横道に逸れてなかなか戻ってこない話のような蛇行を見られるのはとっても貴重だ。

参考:川の名前を調べる地図

石神井川と武蔵関公園の池の水を比べてみた

田無駅から西武線新宿線を使って都内に通勤していると、東伏見駅と武蔵関駅の間に、池のある公園が見える。
東京都練馬区にある武蔵関公園だ。

IMG_9276この公園には富士見池というひょうたん型の池がある。その昔、「関の溜池」という湧水池あり、石神井川の水源の一つになっていたという。
現在は、北側はボート池になっていて、3月から11月の間、手漕ぎボートを楽しめる。

夏場、電車の窓から見える池は、緑色に見えたが、12月のこの日、緑色ではなかったが、茶色く透明感はなかった。湧水の激減で水の循環が少なく水質はよろしくないようだ。
IMG_9277一方で石神井川を覗くと、水の透明度がとっても良いのに驚いた。垂直の鉄の護岸の見た目から、ドブ川のイメージをついつい持ってしまいがちだが、上から覗くと40cm程の水深の川底がはっきりと見える。クリアな水があるだけに、鉄の護岸が本当に残念な感じだ。

IMG_9280すぐ上流にある早稲田大学グラウンド横は鉄の護岸と正反対で、多自然型工法で整備されている。

IMG_9279瀬や淵といった要素に加え、岸辺の植物が、自然な川を形作っている。川を眺めていると、川底の深みに小魚の姿や、カワセミがビューンと通り過ぎるのも観察できた。ここはいい感じの小川となっている区間だ。

IMG_9281護岸の隙間からは湧水がいくつか確認できた。この湧水が水質向上に貢献していると思われる。

そんな石神井川の水をポンプで揚水(参考資料には1日540立方メートという記載も)して池へ導水しているらしいが、効果は出ていないようだ。

平常時の貯水量が不明だが、満水時貯水量(33800立方メートル)の半分としても、全部の水が入れ替わるのに約1ヶ月かかる計算になる。井の頭池の湧水が豊富だった時は、1週間で池の水が全部入れ替わる湧水量であったというから、導水量は池の水質維持には十分とは言えないだろう。

気になったは、池の水質悪化を防ぐためと捨てた釣り糸が野鳥にからまるのを防ぐためという理由で、つり禁止という看板があることだ。一見するとよくある看板の禁止事項にも思えるが、少し違和感を感じた。

撒き餌を含む釣り餌が池の富栄養化の原因の一つになり得ることは理解している。しかし、どれほど影響しているのか、ちゃんと把握した上で記載しているんだろうか。釣り禁止の現在、水質改善ができていない状況を考慮すると、釣り禁止が水質改善の効果をもたらしていないと言える。

IMG_9273おそらく落ち葉といった有機物が池に入る量の方が圧倒的に多いだろうから、落ち葉に由来する池の富栄養化の方が大きいと思う。池への導水量が増やせない事情があるとするなら、池に入る有機物量を減らすとい手もある。池の水質改善を本気で考えているなら、釣り餌の流入を止めるだけではまず足りない。池から落ち葉やヘドロを出すことも必要だろう。流行りのかいぼりの計画はないのだろうか。

私は釣り禁止を止めろと言いたい訳ではない。池の水質改善に効果が高くないのに、看板の最初に書くのはどうなんだろうという疑問があるだけだ。捨てた釣り糸が野鳥にからまるから釣り禁止だとシンプルに書いていただいた方が、良いのではないかと。

池の水質改善気になるのは、そばを流れる石神井川の川底が池の底より低いことだ。昭和の河川改修で川底を深くしたからだ。
このことから池の水が地下を通って石神井川へ流れているとの指摘もある。

参考
https://www.env.go.jp/water/junkan/case2/pdf/11.pdf

あなたの組織で始める環境活動のはじめの一歩

今の世の中、「生物多様性の保全や持続可能な利用」というものが求められている。生物多様性条約という国際条約に日本も締結しているからだ。

有名企業が里山を再生し、そこに生息する希少な生き物を保全するなんていう活動は、この配慮からだ。

でも、このような活動をやっているのは一部の企業だけだ。「職場で、省エネやってます」という程度のエコ活動に留まる企業も少なくないのではないか。

組織に合った、もう一歩進んだ環境活動をするのであれば、組織の中で、少人数のグループを作り、環境向上をテーマに話し合うことをおすすめしたい。

先日、勤務先の会社でこれを実践してみたので、この活動の一部を紹介したい。

少人数のグループ活動

活動のはじめ

先ずは活動の開始だ。会社がこのような活動を立ち上げるか、社員がこのような活動をしようと会社に提案してもよいだろう。

ポイントは、この活動をすることが会社にとって次のメリットがあることを理解してもらうことだ。

  • 企業が持つ技術やサービスを使って「生物多様性の保全や持続可能な利用」への貢献をすることで、企業の社会的責任を果たす新たな取り組みとなる。
  • 社員が一つのテーマに沿って話し合うことで、社内のコミュニケーションが良くなる。
  • チーム内で協力し合いながら特定の問題解決を行うプロセスを学ぶことができる。

あと、この活動をとりまとめる事務局のような存在があるとより良いだろう。

テーマ募集

活動が開始したら、テーマの募集だ。環境向上に関するテーマを募集する。応募した人がテーマリーダーになる。

私の場合、社員のスキルアッププロジェクトとして、少人数のグループ活動のテーマ募集が既に立ち上がっていたので、自分がそのテーマ募集へ応募した。テーマは「小川・ため池の自然環境向上」だ。

メンバー募集

メンバーは理想的には5人程度がベストだ。意見を出しやすい人数にすることが重要だ。会議で人がたくさんいると意見を言いにくいのと同じだ。

私の場合は、3人で活動を開始した。3人は最低限の人数だと思う。

活動期間

活動期間は、100日が良い。私の場合も100日であったが、理由は100日かけて話がまとまらないものはどれだけ時間をかけてもまとまらないとうことだ。

目的・目標

テーマリーダーは、事前に目的と目標を決めておく必要がある。

目的は、「何のためにこの活動をするのか」であって、目標は、「その目的を果たすためにどこまでやるか」だ。目的や目標をしっかり決めておけば、議論が発散しそうになった時に、立ち返る拠り所になる。

会合の進め方

1回の会合時間は100分がちょうど良いのでおすすめする。また、会合の開催ペースは、メンバーそれぞれの仕事の事情があると思うのでメンバー間で話し合って決めるのが良いだろう。

私の場合は週1回のペースで全15回の会合を持つことができた。

進め方にルールがある訳ではないが、環境向上がテーマになるので、私が行った以下のような流れが参考になれば嬉しい。

  1. 問題点の分析
  2. 解決案のブレスト
  3. 解決案の絞り込み
  4. 絞った解決案の詳細検討
  5. 今後の課題整理

会合を始める前には、司会や板書担当・議事録担当を決めておくことも必要だ。

また、時間通りにスムーズな会合を行うには、リーダーが事前にアジェンダ(議題)を用意しておくことは必須だ。その会合で得たい結果が得られるように議題と議論する時間の目安を決めておくと良い。

議論が発散しそになったら、司会役が間に入り、議論を元の軌道へ戻すことも必要になるだろう。

もしかしたら、会合中、メンバー間で意見の食い違いがおきるかもしれない。複数の人間がいるので、自分と同じ意見を持つ人もいれば、異なる意見を持つ人もいる。当たり前のことだ。だが、大事なのは違う意見の人と話し合うことで、自分の案でもない、相手の案でもない、第三の案を導いていくことだ。自分の意見を通すため、相手とかけひきをすることは不要である。こういう考えで良い議論を導いていって欲しい。

成果発表会

最後には成果発表会は欠かせないだろう。メンバー全員が一所懸命考えた結論について、社内へ発表をして欲しい。その結論は小さな一歩かもしれないが、環境向上へきっとつながるだろう。

また結論だけでなく、活動の中で起きた紆余曲折もぜひシェアしてほしいと思う。物語があると共感を得やすいからだ。

キーパーソンの共感を得られれば、その成果が具体化するチャンスかもしれない。

まとめ

あなたの組織で始める環境活動のはじめの一歩について、私の経験を交えて紹介した。

企業が持つ技術やサービスを使って「生物多様性の保全や持続可能な利用」への貢献についてぜひ話し合って欲しいと思う。この活動が広がりを見せることで、生物多様性の危機が少しでも小さくなってくれたら嬉しい。

できれば、小川の自然環境向上をテーマにしてもらえたら個人的にさらに嬉しい!

その水路の横断はどのタイプ?

人工物である水路(時として小川と呼ばれるものもある)は、水をある場所へ運ぶために、時として川など水路にとっての障害物を超えないといけない時がある。

そこで、水路が障害物を超えるいくつかタイプを紹介したいと思う。

水道橋(すいどうきょう)

まずは障害物の上を通るタイプだ。

水道橋は、川や谷を超えて水を運ぶための橋である。

JR水道橋(すいどうばし)駅は、江戸へ飲料水を供給するための神田上水が、神田川を超えるために作られた水道橋があったことに由来する。

また、同じく江戸へ飲用水を供給するために作られた玉川上水の分水においても水道橋が見られる。

田無用水2

小平市には玉川上水の分水である田無用水と鈴木用水が交差する場所がある。田無用水の上を鈴木用水が通過する水道橋になっていて、石樋(せきひ)には「昭和五年十月成」の文字が刻まれている。

伏越(ふせこし)

次に障害物の下をくぐるタイプだ。

伏越は、わかりやすく言うと、川などの下をくぐって水を運ぶための構造物である。

IMG_9190 - コピー先日、埼玉県上尾市瓦葺にある伏越を訪れた。この伏越は、見沼代用水が綾瀬川の下をくぐる構造物である。

かつては、伏越タイプではなく、木製の水道橋タイプ(掛樋(かけとい)と呼ばれていた)であったが、昭和43年にコンクリート製の伏越になったそうだ。

ちなみに、見沼代用水は、利根川の水を引いて埼玉県にある見沼たんぼへ農業用水を供給する水路だ。

そして、伏越には、逆サイフォンの原理が利用されている。

写真は、綾瀬川が左から右へ流れており、見沼代用水は、奥から手前へ流れている。写真奥の綾瀬川左岸から綾瀬川の下をくぐり、再び綾瀬川右岸に用水の水が運ばれている。途中、上向きの水の流れがあるというのが何とも不思議な感じがする。

伏越の仕組みを利用した水道橋

伏越の仕組みと水道橋の合わせ技として、逆サイフォンを利用した水道橋というものも存在する。深い谷を越えるための巨大な水道橋を作るよりコストが抑えられるようだ。

まとめ

水路が障害物を超える3つのタイプを紹介した。

散歩や観光でこのような構造物に出会った場合、どのタイプなのか見極めの参考にしてもらえれば幸いである。

参考

鹿島建設ホームページ

 

平らだと思ってたけど、実は…

私は西東京市に住んでいるが、この辺りは基本的に平地だ。

もちろん石神井川があるので、その周辺はざっくり5mくらいの高低差があるし、窪地も点在している。

であるが総じてたいらな土地だ。

しかし、地図で新河岸川水系の川(小川)をみてみると、多くの川(小川)が北東から南東のように東向きに流れている。

これはなぜだろうか?

田無周辺カシミール3Dそう、水が高い場所から低い場所へ向かって流れているので、土地が西から東へなだらかに傾斜しているからだ。

この辺りは、武蔵野台地と呼ばれる台地上にあり、この台地は青梅を頂点に扇状に東へ低く傾斜している。

標高は青梅で約190m、武蔵野台地中央部にある、田無で約60mだ。その間の距離が約26kmなので平均約200mで標高が1m変わる計算だ。

青梅街道を青梅へ向いて歩いていると、200m先を見通すことはできるが、1m高いというのは、そういう目で見ない限り気づかない。でもそういう目で見ると、なんとなく1m高いように見える。

青梅街道を通る時があれば、自分の目で勾配があるかをチェックしてみてはいかがだろうか?

ちなみに武蔵野台地のように武蔵野っていう響きは、なんとなく洒落たイメージを持ってしまう。

これは人気の高い吉祥寺のある武蔵野市と結びついたイメージが多いに関係しているだろう。

そうすると、武蔵野台地に住んでいることを利用して、『武蔵野に住んでいます!』と私のように大袈裟な言い方をする輩が登場する。

共感が得られなそうであるが、しばらく続けていこうと思う(笑)

※図は国土地理院の基盤地図情報・数値標高モデルのデータをカシミール3Dで表示させて作ったもの

西東京市の地下にある珍しいものとは?

西東京市の地下には地下水堆(ちかすいたい)というものが2つ存在する。西東京市民として、なにげに誇れる地下自慢であるので紹介する。

地下水堆って?

地下水堆とは、その発見者で名づけ親である東京理科大学の吉村信吉さんの定義によると、次のようなものである。

地形起伏によらず、局所的に地下水面がドーム状に隆起しているもの。

彼は、多数の井戸から地下水面の高さを調査し、地下水面が盛り上がっていることを発見した。武蔵野台地に4つの地下水堆を発見している。

  • 又六地下水堆: 保谷村(西東京市)
  • 上宿地下水堆: 保谷村、田無村(西東京市)
  • 井荻・天沼地下水堆: 杉並区
  • 仙川地下水堆: 三鷹村(三鷹市)

そしてなんと、発見した4つの地下水堆の内、2つが西東京市内にあるのだ。

初めて地下水面の盛り上がりを発見したのは仙川地下水堆であるが、又六・上宿地下水堆を発見したとき、初めてその論文で「地下水堆」と命名したのだ。

そして、又六・上宿地下水堆だが、発見した昭和14年当時は、地表から約2m(又六地下水堆)とが約3m(上宿)とかの位置にあったという。つまり、2、3m穴を掘ると地下水が出てきたということにになる。

こんな水が得やすい場所だったので、昔から人が住んでいたようだ。少なくとも鎌倉時代後期には人家があったとされている。

浅い窪地との関係

彼は、谷戸地域から東へ伸びる浅い窪地又六・上宿地下水堆との関係性を述べている。

谷戸の浅い窪地10倍地名入り完成※上図は国土地理院の基盤地図情報・数値標高モデルのデータをカシミール3Dで表示させて作ったもの。

この浅く長い窪地は2つあり、白子川のある窪地へと合流するものだ。両窪地とも幅250m、深さ2m未満で、窪地の中央にはシマッポと呼ばれている幅1m、深さ0.5m以内のある。その溝には、豪雨による野水(寄り水)が出た後だけ流れ、普段は流れがない。

この浅い窪地が上宿や又六付近にある理由は地下水堆が関係しているという。

地下水堆の下部が粘土質であり、地下水を滞留させると同時に雨水の浸透を妨げるため、野水または寄り水となって地表に溢れ、その流れが地表を侵蝕したのであろうということだ。

これまで、この地域は豪雨時に野水が発生するという資料を見たことがあるが、地下水堆がその一因であったとは知らなかった。

まとめ

野水の影響を受ける人たちにとっては、地下水堆が歓迎できるものではないかもしれないが、吉村さんが発見した2つの地下水堆が西東京市にあるということは、西東京市民であれば誰かに言いたいネタの一つになるのではないかと思う。

ちなみに野水が発生した後は、一時的にどんな小川ができていたのであろうかとても気になる。

参考

東京市西郊保谷村上宿附近の地下水堆と聚落、淺い窪地 (武藏野臺地の地下水-第五報)
吉村信吉

西東京市2017年 講座 「田無の水と人々の暮らし」
郷土史研究家・田無地方史研究会代表 近辻喜一

川のゴミで一番多いのは?

川のゴミで一番多いのは、飲料用ペットボトルだ。NPO法人荒川クリーンエイド・フォーラムの調査によると、2016年の結果で、8年連続1位だという。

この日訪れた新河岸川でも例外ではなかった。

IMG_9149先日の台風の影響かもしれないが、川にゴミが集まっていた。ペットボトル、空き缶、空き瓶、ボールなどが目立った。

しかし、いったい、このゴミはどこからやってきたのだろう?

人がこの場所にわざわざ捨てに来たというのもあるかもしれないが、ちょっと考えにくい。多くは他の場所で捨てられたものが、風に運ばれ、増水した流れに運ばれ、この場所に行き着いたのだと思われる。

川の周辺で意図的に、または非意図的にポイ捨てされたゴミが、ここに集まっている可能性がある。

放っておけば川が増水した時に、さらに流されて最終的に海へ流れていくだろう。海洋ゴミ問題につながる。

IMG_9150

一方で、カブが大量に破棄されていたのを発見した。

これは、明らかに人為的なものを感じる。

近隣の畑で採れたと思われるカブだ。原因は不明だが、商品にならないと判断し捨てたのだろうか?時間が経てば分解されるだろうけど、捨ててよい理由があるなら教えて欲しい。

日本の街は「ゴミが少なくてきれいだ」とかいう外国人の評価を聞いたことがあるが、ある一部を見ての評価だということを忘れてはいけない。

本当の意味で、きれいな街を目指すなら、川のゴミにも目を向けないといけないと思う。

 

琵琶湖のブラックバス

IMG_9051 先日、琵琶湖でタナゴ釣りを楽しんできた。

1年に2回仲間で琵琶湖に集まってタナゴ釣りを楽しむ集まりに参加させて頂いている。

当日は風もなく少し汗ばむような秋晴れの天気で最高の釣り日和となった。

訪れた場所では湖岸から下を覗くと、カネヒラの群れが泳いでいるのが見られた。コンクリートブロックについている藻を場所を変えてはひたすら食べている。食料が豊富なせいか、いづれも小さくはなく、10cm程度だ。

竿を出してみると、エサの赤虫に興味を示すも、なかなか食わない。エサを素通りする固体も多い。でもそんな中、まれに食いつく固体も。

30分程度楽しんで、7匹くらい釣れた。

自分が釣った固体は全てメスであったが、仲間は婚姻色がきれいなオスもわずかに釣り上げていた。秋産卵のカネヒラだが、オスはピンク色の婚姻色がとてもきれいだ。

IMG_9052地元の仲間曰く、「琵琶湖のカネヒラの婚姻色が一番良い」と。

一方で、優雅に過ごすカネヒラの群れの近くにはブラックバスと思われる魚影が数匹見られた。カネヒラの群れを狙っているのかのようだ。カネヒラ達(成魚)も近くにブラックバスがいても、慌てて逃げることはない。襲われても十分逃げられる間合いというものをわかっているのだろう。(稚仔魚は別の話だろうが)

「琵琶湖の保全及び再生に関する法律」というのが平成27年9月28日に公布され、同日から施行されている。

「国民的資産である琵琶湖を健全で恵み豊かな湖として保全及び再生を図り、もって近畿圏における住民の健康な生活環境の保持と近畿圏の健全な発展に寄与し、湖沼がもたらす恵沢を将来にわたって享受できる自然と共生する社会の実現に資すること」を目的としている。

その法律のもと、琵琶湖の保全及び再生に関する基本方針が定められ、さらにそれを受けて琵琶湖保全再生施策に関する計画(琵琶湖保全再生計画)が策定されている。

2017年度から2020年度の4年間の活動計画であり、琵琶湖と人とのより良い共生関係の形成を目指すものと記載されている。

その中で、外来動植物による被害防止の対策として、オオクチバスやブルーギルに関する対策が記されている。

外来魚のオオクチバスやブルーギルの生息量は、これまでの対策により減少してきたが、気象条件の影響等による駆除量の低下などにより平成25年を境に増加に転じており、琵
琶湖における生態系や漁業への被害を防止するため、徹底的な防除や再放流禁止のための取組を実施する。
今後被害が懸念されるチャネルキャットフィッシュやコクチバスなど外来動物の生息状況
の把握や効果的で効率的な防除手法の確立を推進する。

「徹底的な防除」とあるが、広大な琵琶湖でバスやギルの完全駆除ができたらそれは凄い成果になる。

今回確認できたブラックバスもいなくなるのだろうか?
今後の動向を注視していこうと思う。

IMG_9053-2 こんなのぼりが設置されていた。
外来魚を釣りまくって駆除に貢献しようという身近な取り組みだ。

とにかく我々が一般市民が守るべきものは、外来種被害予防三原則だ。(「入れない」、「捨てない」、「拡げない」)

そんな琵琶湖の水中映像はこちら。

設定で「画質=1080p」を選 ぶと最高画質でご覧いただけます。

僕の親父があそんだ小川へ