琵琶湖のブラックバス

IMG_9051 先日、琵琶湖でタナゴ釣りを楽しんできた。

1年に2回仲間で琵琶湖に集まってタナゴ釣りを楽しむ集まりに参加させて頂いている。

当日は風もなく少し汗ばむような秋晴れの天気で最高の釣り日和となった。

訪れた場所では湖岸から下を覗くと、カネヒラの群れが泳いでいるのが見られた。コンクリートブロックについている藻を場所を変えてはひたすら食べている。食料が豊富なせいか、いづれも小さくはなく、10cm程度だ。

竿を出してみると、エサの赤虫に興味を示すも、なかなか食わない。エサを素通りする固体も多い。でもそんな中、まれに食いつく固体も。

30分程度楽しんで、7匹くらい釣れた。

自分が釣った固体は全てメスであったが、仲間は婚姻色がきれいなオスもわずかに釣り上げていた。秋産卵のカネヒラだが、オスはピンク色の婚姻色がとてもきれいだ。

IMG_9052地元の仲間曰く、「琵琶湖のカネヒラの婚姻色が一番良い」と。

一方で、優雅に過ごすカネヒラの群れの近くにはブラックバスと思われる魚影が数匹見られた。カネヒラの群れを狙っているのかのようだ。カネヒラ達(成魚)も近くにブラックバスがいても、慌てて逃げることはない。襲われても十分逃げられる間合いというものをわかっているのだろう。(稚仔魚は別の話だろうが)

「琵琶湖の保全及び再生に関する法律」というのが平成27年9月28日に公布され、同日から施行されている。

「国民的資産である琵琶湖を健全で恵み豊かな湖として保全及び再生を図り、もって近畿圏における住民の健康な生活環境の保持と近畿圏の健全な発展に寄与し、湖沼がもたらす恵沢を将来にわたって享受できる自然と共生する社会の実現に資すること」を目的としている。

その法律のもと、琵琶湖の保全及び再生に関する基本方針が定められ、さらにそれを受けて琵琶湖保全再生施策に関する計画(琵琶湖保全再生計画)が策定されている。

2017年度から2020年度の4年間の活動計画であり、琵琶湖と人とのより良い共生関係の形成を目指すものと記載されている。

その中で、外来動植物による被害防止の対策として、オオクチバスやブルーギルに関する対策が記されている。

「徹底的な防除」とあるが、広大な琵琶湖でバスやギルの完全駆除ができたらそれは凄い成果になる。

今回確認できたブラックバスもいなくなるのだろうか?
今後の動向を注視していこうと思う。

IMG_9053-2 こんなのぼりが設置されていた。
外来魚を釣りまくって駆除に貢献しようという身近な取り組みだ。

とにかく我々が一般市民が守るべきものは、外来種被害予防三原則だ。(「入れない」、「捨てない」、「拡げない」)

そんな琵琶湖の水中映像はこちら。

設定で「画質=1080p」を選 ぶと最高画質でご覧いただけます。

瀞場に集まる魚を見て楽しむ〜あめんぼカメラ映像

先日、栃木県さくら市のキャンプ場を訪れた。キャンプ場までの道中もそうだが、近隣の那珂川町、大田原市を散策すると、たくさんの小川を目にすることができる。

良い感じの小川がたまたまキャンプ場の近くにあった。那珂川水系の権津川(こんづがわ)だ。

様子を見てみると、深さ30-40cm程度の瀞場(とろば)になっていて、魚が集まっていた。大きいのは目測であるが、15cm以上あったと思われる。

「おっ、いるいるっ」とワクワクする瞬間だ。

こんな感じの小川が、いたるところにありそうだ。他の場所ももっと見たくなる。

そんな小川の水中&水上の様子を撮影してみた。

あめんぼカメラの接近に驚いたのか、魚群の動きがめっちゃ早い。早すぎる!

設定で「画質=1080p」を選 ぶと最高画質でご覧いただけます。

 

 

小川の〇〇は微笑みを与える

小川についての思い出を会う人に聴くようにしている。共通して言えるのが、子どもの頃に遊んだ楽しい記憶だ。

  • 友達と30分歩いて小川へ行き、魚を眺めていた
  • 小魚を捕まえた
  • ザリガニを捕った(釣った)
  • シジミをとって味噌汁にして食べた

IMG_8459この記憶を思い出していくと、自然に微笑みが生まれてくる。故郷の思い出も蘇ってくるからだろう。

今の子ども達が、小川で楽しく遊んだ記憶を、大人になってから語る事ができるのか、心配してしまう。

1960年代の高度経済成長前であれば、小川の汚染や破壊が少なく多くの子どもが小川で遊んだ経験を持っているのに比べ、都市部の小川が希少になっている現在、今の子どもは小川で遊ぶ機会がとても少なくなっていると考えられるためだ。

都市部に暮らす子どもは田舎に暮らす子どもに比べ、その傾向は顕著だと思う。

都市部の子どもが小川に触れるため、田舎へ行くのは良いと思う。大人に連れて行ってもらうパターンだ。でも大人に田舎に連れていってもらわなくても、身近に小川があったら、子どもたちだけでも小川に行ける。前述の思い出は、子ども達だけで小川へ行ったというものも含んでいる。

なので、都市部の子どもが身近な小川へ行きやすいよう、もっと小川が増えたら良いと本気で思っている。

安全目への配慮はもちろん考えないといけない課題であるだろう。

楽しい思い出は、たくさんあった方が良いに決まっている。その一つである「小川で遊んだ楽しい記憶」が、生まれやすい状態になっている事が、良い状態だと思う。子ども世代にそんな状態を与えてあげるのが、大人の役割である。