小川をイメージした水槽を作ってみる(その2)

こんばんは。

前回の続きになります。

  1. “失敗1”: 田んぼの土だけだと、濁るし、なんか味気ない
  2. “失敗2”: 木の板は軽いと浮く
  3. “失敗3”: 隙間から砂が流出する
  4. “失敗4”: 隙間をの小石で埋めたが…
  5. “成功”: 隙間はヤシ繊維で埋めろ!

4. “失敗4”: 隙間を小石で埋めたが…

正直ここまで苦戦するとは全く思っておりませんでした。

しかし、ここで投げ出すわけにはいきません!

次に考えたのが、隙間より少し大きい小石を詰めていく作戦です。

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隙間より少し大きい小石を重ねます。その小石同士にも隙間がありますので、今度はその小石の隙間より少し大きい小石を重ねます。

これを繰り返せば、論理的には上手くいくはずですが、そんな繰り返しはやってられません(笑)

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で、以前よりは流出は治った気がしますが、濁っていてよくわかりません。

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数日後、泥の沈殿物が底に溜まり、水の濁りは収まりました。

その後、底に溜まった泥も綺麗に見えなくなりました。おそらくカワニナなどの貝類が底を移動しながらフィルター的な役割を果たしたのだと思います。

でも、やっぱり、隙間からの流出は止まっていませんでした。

まぁ~暫くはこれでいってみようかと…

5. “成功”: 隙間はヤシ繊維で埋めろ!

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しばらく様子を見ていたのですが、小石や砂の隙間がすこしづつ詰まってきたこともあり、植物が植わっている陸部分の位置がどんどん下がってきているようでした。

ちょうど1か月経過したので、隙間問題を解決しよう思い立ちました。

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今回の切り札は「やしの繊維」です。

園芸店で売っているやつです。

これを木の板の長さに切りそろえておきます。

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木の板と水槽の隙間に詰め込みます。

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もう片方の隙間にも同様にヤシの繊維を詰め込みます。

そして、隙間に川砂を埋めていきます。

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隙間を埋めた川砂の上に、少しづつ水を注いでいきます。もちろんカルキ抜きした水です。

水を川砂全体に注いでいきます。そうすると、砂の間の空間が詰まってくるので砂の面が低下していきます。低下した分を補うように砂を埋めます。

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背面を見てみましょう。

ヤシの繊維が木の板と水槽の隙間から流れ出る砂を抑え込んでいるのがわかります!

ヤシの繊維の効果は高いようです!

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植物も植え直しまして、この状態で一晩待ちます。

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一晩経ったものがこちらです。水の濁りが収まるに連れて、泥が底に沈殿しています。

今回もカワニナなどの貝類の効果を確認しようと思い、貝類2匹を入れました。

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貝類投入から3日後です。すっかりクリアな状態になりました。

底に溜まった泥も綺麗に見えなくなりました。やはり貝類の効果はありのようです^_^;

ということでなんとか隙間問題を解決できました〜σ(^_^;)

さぁ、これで小川っぽく見えているのでしょうか。

うーん、植物がもうちょっと欲しいかなぁ…

そのあたりは、また次回考えてみようかと思います。

 

小川をイメージした水槽を作ってみる(その1)

こんばんは。

洗濯ものが乾きにくい天気が続いておりますが皆さんいかがお過ごしでしょうか?

実はちょうど1月前くらいに、小川をイメージした水槽を作ってみたいと思い立ち、挑戦しておりました。

水中部分と一緒に、小川の構成要素である自然な川岸も再現することで、小川っぽいイメージを作りだしたいと考えたからです。

いわゆる「アクアテラリウム」という分類に属するものになるかと思いますが、小川に焦点を当てているので、私はこれを「オガワリウム」と名付けて呼んでおります。^^

今回は、その挑戦の結果得られたいくつかのコツを、たくさんの失敗談とともにお伝えしたいと思います。

  1. “失敗1”: 田んぼの土だけだと、濁るし、なんか味気ない
  2. “失敗2”: 木の板は軽いと浮く
  3. “失敗3”: 隙間から砂が流出する
  4. “失敗4”: 隙間をの小石で埋めたが…
  5. “成功”: 隙間はヤシ繊維で埋めろ!

1. “失敗1”: 田んぼの土だけだと、濁るし、なんか味気ない

水槽の中に、川岸を作るにはどうしたらよいか?

「そんなの土で作っとけよ!」とまず思いつくでしょう。(^_-)

とは言っても、庭を掘って得られる黒い土(黒ボク土)で作るのはなんか違う気がするので、水鉢などでよく使用される荒木田土(田んぼの土)をチョイスしてみました。

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子どもの頃にやった粘土遊びの感覚で、陸の部分を作っていきます。

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川岸に植物も植えてあげます。

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そして、カルキ抜きした水を入れます。

むむむっ、泥で濁ってるし〜(~_~;)

でも数日経てば濁りも収まるでしょう!

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で、数日経った水槽です。

なんとなく濁りは収まってきましたが、「茶色い世界」に、なんか味気なさを感じてしまいます。

さらに水が動くと濁りが煙のようにたってしまいます。

失敗に終わりました。

 

2. “失敗2”: 木の板は軽いと浮く

次に考えたのは、川砂を使うことです。ただし川砂で川岸を作ろうとするとなだらかな傾斜の岸しか作れなそうなので、木の板で護岸を作って、水槽との間を川砂で埋めようと考えました。

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まずは川砂を敷き詰めます。今回は、アクアリウムショップで購入した白い砂(珪砂:けいさ)を使いました。

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木の板を準備します。ちなみにこの板は、園芸用の花壇の柵で、100円ショップで購入したものです。久しく放置されていて傷んでいましたので、キッチンの火で表面を軽く炙って焦げ色をつけました。

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水路をイメージして左右に板を置きます。遠近法のように、水路が奥に続いているように見せているのがポイントです^_^;

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板と水槽の間に、川砂を埋めます。

カルキ抜きした水を入れます。

ですが…

むむむっ、完全に計算外でした。板が軽くて水に浮いてしまいました。

また、失敗です。

3. “失敗3: 隙間から砂が流出する

今度は、木の板が浮かないように工夫をしました。

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ちょうどいい事に、板に針金が通っていたので、この針金に浮力を相殺する程の重さの石を巻き付けました。

バケツに水を入れて、浮いこないことを確認しました。これできっとOKです!

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念のため、石を追加し、木の板をより抑えつけました。

先ほどと同様に、板と水槽の間に、川砂を埋めます。

カルキ抜きした水を入れます。

ですが…

むむむっ、板と水槽の隙間から、次から次へと砂が漏れていきます。

今回も失敗です。

いや~、失敗の連続です。

長くなってきましたので次回に続きますね。

いい感じの小川を探す方法(その3)

こんにちは。

東京はここ数日、過ごしやすい日々が続いておりますね。

さて、前回まで「1. ざっくりと狙いをつけるには」を書かせて頂きました。

今回は、「2.いい感じかどうかを見るには」についてです。

  1. ざっくりと狙いをつけるには
    1.1. 行きたい都道府県を決める
    1.2. 希少種が生息している地域を参考にする
    1.3.平野部の農村的地域や丘陵部を狙う
  2. いい感じかどうかを見るには
    2.1. グーグルマップを活用する
    2.2. 狙った場所をたくさん巡る

2.1. グーグルマップを活用する

いい感じの小川を探したい地域に狙いがついたら、次は本当にいい感じかどうかを調べてみます。

これを調べるには、グーグルマップを活用します。

まず、あなたがざっくりと狙いを定めた場所をグーグルマップで表示しましょう。

グーグルマップの標準地図の表示モードでは、河川・水路が水色で示されているので河川・水路の識別が簡単です。一方、航空写真モードでは、周辺の自然環境(緑が多いか)や護岸の状況がざっくりわかります。これら表示モードを適宜切り替えて、周辺の状況を確認していくのがポイントとなります。

で、さらに、はっきりとした状況を見るなら、ストリートビュー機能ですね。

ストリートビュー機能は、道路を歩いているかのように周囲360度の風景を自由にみることができる機能ですが、河川・水路を横切る橋の上からその様子をはっきりと見ることが出来ます。

これで、おおよそのいい感じ度は予測できると思います。

ただし、ストリートビュー機能で、河川・水路を見ることができるのは、河川・水路に沿った道路や橋の上に限定されますし、細道はデータが無かったりしますのでご注意ください。

ちなみに、このグーグルマップは、河川の名前を知りたい場合にはちょっと物足りません。

そんなときは、以下の国土地理院・電子国土ポータルで確認するのがおススメです。
http://portal.cyberjapan.jp/index.html

2.2. 狙った場所をたくさん巡る

いい感じの小川の探し方として、ネット上からの探索方法をご紹介してきました。こうして、ご自分で探した場所をいくつか用意したら、その場所を訪れましょう。

いくらネット上で「ここがよさそうだ」と思って実際に行ってみたとしても、「やっぱりイメージと違うじゃん」ということはきっとあると思います。

なので、いい感じの小川探しは、最終的には現地へたくさん訪れて、たくさんの場所を巡ることに尽きます。

それでは、皆さんが、たくさんの「いい感じの小川」に出会えることを祈っております。

あっ、くれぐれも現地へ行くときは、交通ルールを守って、地元の方々の生活のお邪魔にならないような配慮をしましょうね^^

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

いい感じの小川を探す方法(その2)

こんばんは。

いい感じの小川が定義できたところで、本題のいい感じの小川の探し方についてです。

いい感じの小川の探し方

いい感じの小川は、いったいどこにあるのでしょうか?

 

インターネットで「小川」「いい感じ」と仮に入れても検索上位にヒットするのは、小川さんという方のブログばかりで、全く役に立たない事がわかります(笑)

ではどうしたら良いのでしょうか?

一言でいうとざっくりと狙いをつけてから、いい感じかどうかを見ていきます。

  1. ざっくりと狙いをつけるには
    1.1. 行きたい都道府県を決める
    1.2. 希少種が生息している地域を参考にする
    1.3.平野部の農村的地域や丘陵部を狙う
  2. いい感じかどうかを見るには
    2.1. グーグルマップを活用する
    2.2. 狙った場所をたくさん巡る

1.1. 行きたい都道府県を決める

まずは、どの都道府県で探したいかを決めましょう。

いい感じの小川へ行った際には、きっと寄り道もするのではないでしょうか?有名なアレを食べてみたいとか、アノ温泉に行ってみたいとか。そうゆう寄り道したいところがあれば、どの都道府県に行きたいかは決まってきます。

先日の夏休みは、新潟へいい感じの小川を探しに行きましたが、自宅からの行きやすさと、日本海の海へ海水浴に行ってみたかった、というオプションの理由から私は新潟に決めました。

1.2. 希少種が生息している地域を参考にする

ざっくり狙いをつけるなら、希少種が生息している地域を参考にできる場合があります。

希少種とは、生息環境の破壊などによってその数が減ってきている生き物のことです。

そういった生き物は、いい感じの小川を生活の場に好むことが多く、希少種がいるということは、そこにいい感じの小川があるという可能性が高いです。

例えば、メダカ、タナゴ、ホトケドジョウなどは小川と切っても切れない関係と言えます。

こういった生き物をキーワードに、例えば「東京 ホトケドジョウ 生息地」と入力してインターネットで検索すると、「○○川水系」とか「もう少し詳しい地域名」が見つかるときがあります。

この情報が見つかると、いい感じの小川の狙いをつけやすくなりますが、見つかったらラッキーぐらいに思いましょう。

それと、もしいい感じの小川で希少種と出会えた場合は、その場所が特定できてしまう情報を、インターネット上に公開するのは絶対やめましょうね。写真を公開するだけだとしても、写真に特徴的な建物や風景が映っていると、場所が特定されてしまう可能性がありますからね。その場所の希少種がたくさんの人に採取されて「いなくなってしまう」なんてことが起きないように、やさしい配慮があるといいですね。

どこまで公開してよいの?という問いに、明確な決まりがある訳ではないのですが、「○○県」「○○川水系」といった大雑把な表現までにとどめておくのが無難でしょう。

1.3 平野部の農村的地域や丘陵部を狙う

地形からいい感じの小川の場所を狙っていくこともできます。

まず、山間部の川は渓流にあたるので山間部には「小川」はないことになります。

次に、平野部。平野部にはオフィス街や市街などが集まる都市的な地域の他、田畑や自然が多く残っている農村的地域があります。

都市的な地域には、自然が少なく人工構造物が多いので、いい感じの小川は少ないだろうというのは容易に想像がつくでしょう。治水のために、かつての小川は深く切り立った溝と化し、雨水を効率よく流すために3面コンクリートで護岸された河川が多いのが現状でしょう。

しかしながら例外はつきもので、例えば、東京都の武蔵野台地には、湧水スポットがいくつもあり、住宅街の横を流れるいい感じの小川も存在します。東京都の野川なんかはその良い例でしょう。

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個人的には、都市的地域にも、もっともっと、いい感じの小川が増えて欲しいと強く願っております。

一方、農村的地域には、河川とは別に農業用水路が網の目のように掘られているところもあり、素掘りの水路なんかがある可能性は高いです。ただ、圃場整備が進んで、水路が3面コンクリートになっていることもありますので、「2. いい感じかどうかみるには」で状況を確認する必要はあります。

最後に、丘陵部。丘陵部にも田畑や自然が多く残っている地域です。丘陵部は、谷戸とよばれる地形とその谷頭(こくとう)部分に、ため池を持つことが多く、棚田の横をいい感じの小川が流れることは多いです。

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今日は長くなってしまいましたので、この辺で終わりにします。

「2.いい感じかどうかを見るには」については、次回お伝えいたしますね。

 

いい感じの小川を探す方法(その1)

 

こんにちは。

今日は、いい感じの小川をどうやったら探せるのかという、おおよそ需要が少ないだろう疑問にお答えしたいと思います(笑)

その前に、そもそもいい感じの小川ってなんだ?という質問にお答えせねばなりません。

いい感じの小川の定義

最初に断っておきますが、あくまで私が考えております定義ですので、細かいツッコミはぐっと飲み込んでいただけると幸いです(^^;;

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  • 川幅は数m、水深は大人の膝下までの小河川である
  • さらさら流れている

まずこの2つは、小川としての必須要素です。数百メートルの橋が架かっている川を指して、「小川です」と胸を張っていいきれないでしょうし、山間部の渓流は、流れが速いので、さらさら流れる小川とは別物と言えるでしょう。

 

  • 水が澄んでいて川底が見える
  • 護岸が自然である
  • 周辺にゴミが落ちていない
  • 川岸には草が自生している
  • 生き物がいる
  • 水草が生えている

 

そしてこれらの要素は「いい感じ度」を表す指標となります。この指標をクリアする数が多ければ多いほどいい感じ度がグッと高いと言うことになります。全ての指標をクリアする小川は、もちろん減少傾向にあると言えるでしょう。

東京都東久留米市を流れる「落合川」はこれらの指標を全てクリアする理想的ないい感じの小川と言えます。

さて、いい感じの小川が定義できたところで、本題のいい感じの小川の探し方は次回に続きます。