あなたにとって良い川って、どんなイメージですか?

こんばんは。

最近の寒さですこし喉の調子が悪くなってきました。皆さんはお風邪などひかれていないでしょうか?

本日は、とある川沿いを歩いているときに作業をされていた男性のお話をします。

その方は、川沿いを歩きながら、先端にかぎ爪が付いた棒を使用して何やら川底から緑色のものを採っていました。声をかけてその緑色のものをみせてもらうと、アオミドロ(緑色をした糸状の藻類)のようでした。

「川が汚れているからアオミドロがすぐ増えてしまうんだよね~」とのことでした。汚れているとは、窒素やリンなどの栄養塩が多い状態(つまり富栄養化した状態)を指していると思いますが、確かに、富栄養化状態では、アオミドロが増えやすい状態ではあります。

さらにその方は、アオミドロ以外にも川底に生える水草も除去していました。水草は、その川に広く生えているナガエミクリのようです。「えっ」と思いながら理由を聞くと、「これ(水草)が増えちゃうと川の流れを悪くしちゃうんだよね~」と。

環境省のレッドリストによるとナガエミクリは準絶滅危惧種にランクされています。

川を良くするという思いでは皆さん一緒だと思うのですが、人によって良い川のイメージが異なるのだな~と考えさせられました。

恐らく、その方のイメージは、川底に水草もアオミドロもない、清流を目指しているのかもしれません。

私の良い川のイメージは、水草も川の構成要素の1つと考えます。水草が、水中の栄養塩を吸収して、水を浄化する働きがあるからです。なので、水草をむやみに除去する必要はないと思いますね。水草を増やせば逆にアオミドロの増加は抑えられるのではと思います。

流れを悪くするといっても、水草を完全除去しなくても、ある程度の流れは確保できると思うのですが。

あなたにとって良い川って、どんなイメージですか?

川島町のアドベンチャーワールド~中山用水

こんばんは。

三連休最後は、曇りぎみなお天気でしたが、リフレッシュできましたでしょうか?

さて、三連休初日に訪れた埼玉県比企郡川島町を流れる中山用水のご紹介です。

越辺川(おっぺがわ)から取水して川島町の水田を潤している用水路だそうです。歴史的なことはこちらに詳しく書いてあるのでおすすめです。

CIMG2629
素掘りな感じの雰囲気がとっても良く、見た目の透明度も良好です。このままこの雰囲気が保存されることを期待します。

 

CIMG2627
住宅のすぐ側を流れる水路です。ここは水深20~30cm程で、オオカナダモが流れになびいていました。

そのオオカナダモの間をすいすいと泳ぐ魚影も確認できました。ゆっくり釣りでもしたいですね。

 

CIMG2626
家の裏庭から水路に降りる階段を発見。今でも使っているかは不明ですが、野菜を洗うために使っていたのでしょうか。

身近にこんな水辺があるのは本当にうらやましいです。

 

CIMG2634
そして、道路から少し離れた場所を流れる水路は、こんな森の中をくぐり抜けることもあります。アドベンチャーワールドな感じです。

人が入らないだろうと思われる場所には、あめんぼカメラで潜入して観察してみたくなります。

ということで、水上&水中映像を撮影してみました。

 

設定で「画質=1080p」を選ぶと最高画質でご覧いただけます。

 

 

 

都幾川の素敵な水中の世界

こんばんは。

三連休2日目、いかがお過ごしでしょうか?

この日は、あめんぼカメラのユニットボックスの設計者である

ANOTHER PRODUCTの関口氏

と一緒に、新型あめんぼカメラによる、都幾川での撮影に来ました。

この日の天気は青空が広がっており、清々しい一日でした。

都会に住んでいると青空を感じることは少ないと思いませんか?

おそらく、都会にいると高い建物が多いので、歩く時の視線から、さらに上を見ないと空がよく見えないのだと思います。

一方、都幾川周辺は、視線を遮る高い建物は少ないため、視線に青空が直接飛び込んでくるので、より青空を感じやすいのではと思います。

CIMG2621

さて、あめんぼカメラですが、こんな感じで、水中と水上にカメラを搭載し、ラジコンで操作できます。

関口氏の設計した3DCADデータによって3Dプリンターでユニットボックス(上の写真の薄緑の箱部分)を作成しております。関口氏は、3Dプリンターの出来上がりを見て、「思ったよりしっかりしている。」と好印象でした。

CIMG2618

写真の上が上流、下が下流になります。本流の流れは早く、あめんぼカメラが遡航するには早すぎるので、流れが緩やかな部分で行いました。

こういった流れが緩やかなところには、稚魚がよくいますね。流れが速いと稚魚は流されていっちゃいますからね。

たくさんの稚魚たちが泳ぐ映像はこちらです。

設定で「画質=1080p」を選ぶと最高画質でご覧いただけます。

親子でぜひ楽しんでくださいね!

 

自由に道を切り開いて行こう!都幾川

こんばんは。

今日は、埼玉県東松山市を流れる都幾川へ行って来ました。

都幾川は、荒川水系越辺川(おっぺがわ)の支流です。

CIMG2614

CIMG2616

久しぶりの青空のもと、清い流れを見ていたら、今週の仕事の疲れが一気に吹き飛びました!

「都会にないものがここには全部ある」といった感じですね。

さて、こんな景色に会うためには土手から河原まで歩いて行かねばなりません。

国道407号線周辺の土手から河原までは、100m程、その間、ヨシやススキ、ノバラの合間を抜けて歩いていく必要があります。

最初は河原までの道がないから「どうやって降りるの」と思ってしまうかもしれません。都会に住んでいると、誰かが敷いた道を歩くことが当たり前になっているので、道ないと行き方に困ってしまうのです。

ですが、「道は自分で切り開いてよい」のです。

ヨシやススキ、ノバラなどを上手くよけて、自分で歩ける道を探して河原まで降りて行けばよいのです。

なんだか、人生そのものですね^^

子どもに「自分で道を切り開くことの大切さ」をここ都幾川で教えることができるのではと思いました。

みなさんはどんな3連休の初日を迎えられましたでしょうか?

都幾川へもぜひ家族でお出かけしてはいかがでしょうか?

 

庭にビオトープ池を作ってみよう!その1

こんばんは。

朝晩の冷え込みがだんだん厳しくなってきましたね。お風邪など引かないよう体調の管理には気をつけてくださいね。

さて、そんな寒さに負けず、自宅の庭に自作ビオトープ池を作ろうとしています。

今まで水槽で川魚を飼っていましたが、一部の川魚をこれから作るビオトープ池で飼ってみようと思います。

CIMG2580
使用するのはタフブネ(サイズ:858×521×206mm)です。まずは穴を掘る大きさを決めます。

CIMG2585
タフブネがすっぽり埋まるように穴を掘ります。これだけ掘るのにも結構疲れました。最近すぐ腰にくるので重いものを持ち上げるのをサポートするロボットスーツが欲しいと思ってしまいます。

CIMG2587
タフブネを試しに埋めてみます。深さ的にはこれぐらいがちょうどかと。ただ、後から気づいたのですが丁度のサイズで穴を掘ると、タフブネの隙間へ土を埋めるのができなくなってしまいます。タフブネの大きさより周囲10cm程大きく掘るのがポイントだったようです。その方が、周囲に土を埋めるのがやり易いです。

CIMG2589
タフブネを埋めるとこんな感じです。

そのままでも良いのですが、タフブネの壁が見えてしまうので、自然な感じが薄れてしまいます。

CIMG2594
まずはこんな感じに仕上がりました。右奥は浅瀬になるように土を多めに盛ってみました。

CIMG2599

そして、良く洗った川砂を4, 5cm程敷き詰めます。

今日はここまで。次回からは水草などを植えて行こうかと思います。

 

雰囲気がとっても素敵な霞ヶ浦周辺

 

こんばんは。

先日訪れた、霞ヶ浦ですが、周辺の自然の雰囲気がとっても素敵でした。

IMG_5571

絵に描いたような青い空と白い雲、そしてたんぼの稲刈り後に生えた緑。なんとも素敵なコントラストです。

IMG_5580 - コピー

周辺を探索していると、理想的な「小川」のような「水路」を発見。

都心にいては滅多にお目にかからない逸品です。

どんな生き物がいるのかな~と水面をのぞくと、私の気配を察して逃げてゆく、メダカたちがいるではないですか。

「メダカの学校」状態です。

マツモやホソバノウナギツカミと思われる水草が密集している中をメダカたちが泳いでいました。

準絶滅危惧種となったメダカですが生息環境の破壊が個体数を減らしている一因です。このような素晴らしい環境は、いつ破壊されるかわかりません。大切に守っていきたいですね。

 

IMG_5581

そして、メダカの亡骸(上写真の中央にある白いもの)に群れるゲンゴロウ類もいました。

ひと昔前と言われる時代には、田園風景にあたりまえに生息したこれら生き物に会えてなんだかとってもいい気持ちになりました。

「小川って素晴らしい」

子どもと一緒に来たら絶対喜ぶ場所だと思います。

ちなみに、この小川の深さってどれくらいだと思います?

30cmくらいって思いませんか?

いえいえ、もっと深いです。

長いタモ網の柄を挿したら1.5m程の水深でした。

見た目とは裏腹に、うっかり足を滑らせたら大変なことになりますので、遊ぶときは必ず深いかどうかを確かめましょうね。

淡水二枚貝の調査体験

こんばんは。

文化の日の今日いかがお過ごしでしたでしょうか?子供に文化の日ってなぁにと聞かれて、うまく答えられませんでした(汗)。「1946年(昭和21年)に日本国憲法が公布された日」ですって。反省…

今日は、茨城県の霞ケ浦周辺の水路で淡水二枚貝の調査に参加してきました。近年、霞ケ浦では水質汚染などにより生態系の破壊が危ぶまれており、「土浦の自然を守る会」では、霞ヶ浦を救済するために定期的に魚類調査や二枚貝の調査をしています。

【なんで二枚貝の調査をするの?】

みなさん、タナゴって魚をご存知でしょうか?二枚貝の中に卵を産むという特徴を持った淡水魚です。水草や石の表面に卵を産む魚もいますが、卵が他の魚に食べられてしまいす。ですがタナゴは、ある程度大きくなるまで二枚貝に守られて成長するので、大人になる確率が上がるのです。しかしその産卵母貝である二枚貝がいないと、子孫を残せないので、二枚貝が少なくなると、タナゴも少なくなってしまいます。なので、タナゴの調査とセットで二枚貝の調査もしているのです。

この日は、とある水路で調査をしました。調査した面積にどれくらいの二枚貝が生息しているのかの調査です。

IMG_5561

水路は水深20cm程で、川底には二枚貝が潜れるような細かい砂がありました。胴長を履いて、川底に膝をつきながら手さぐりで二枚貝を探し当てます。まさに宝探しです。

IMG_5562

そして、私も見つけました~ドブガイ類です。殻長(かくちょう)は10cm程ありました。見つけられるとやっぱり嬉しいですね。

IMG_5564

10名ほどでドブガイ類とイシガイがこれだけ獲れました。

とは言え、やっぱり数が減ってきていて、10年後にこの場所で捕れるかどうかは保証できないそうです。

淡水二枚貝は水質汚染に敏感だそうです。

絶滅はさけねばなりません。

川や水路を汚さないようにしましょう!

 

 

和泉川でお魚獲り

DSC00129こんばんは。

今日は1月並みの寒さでしたが、お風邪など引いてないでしょうか?

昨日は横浜にある妻の実家に帰っておりましたが、この日も、早朝小川調査へ出かけました。行ったのは横浜市を流れる和泉川です。

和泉川は2級河川である境川の支流で、その境川は、江の島の近くに流れつきます。瀬谷区内の二ツ橋~宮沢の約2.8km区間で6つの水辺が整備されており、その中の、東山の水辺と関ヶ原の水辺が2005年の土木学会デザイン賞を受賞したことでも有名です。

 

sDSC00135

ただ、その日訪れたのは、有名どころではなく、いづみ中央駅付近の公園です。なぜ有名どころを紹介しないんだ~と突っ込まれそうですが、たまたま妻の実家から行きやすかったという理由でここへ来ました。

ヨシが生い茂る中を小川がすり抜けていくような雰囲気がとってもGoodでした。

DSC00129

そして、川岸を網でガサガサしてみると、カワムツ、ヨシノボリが獲れました。

水は比較的澄んでいて、上から川を覗くと、お魚が泳ぐ姿がよく見えました。

今回はあめんぼカメラではないのですが、水中映像はこちらです。(設定で画質を高めると鮮明な映像が観られます。)

少し暖かい日・時間を狙えば、そこまで寒くはないので、まだまだ遊べます。

週末に親子でお出かけしてはいかがでしょうか?

 

【イベント報告】秋の黒目川を体感、親子で川魚を学ぼう!

おはようございます。

2015年10月25日に『秋の黒目川を体感、親子で川魚を学ぼう!』というイベントを開催させて頂きました。

秋晴れの中、5組の親子に参加頂きました。

川で遊ぶ機会がなかなか無い参加者も多く、川魚に触れ合い、川魚を学べたことに満足して頂けたようでした。

特に伝統漁方である投網や細竹に糸と針を付けて川虫を餌に釣るあんま釣りは、なかなかできない貴重な体験と感じて頂けたようです。残念ながらコンディションが良くなかったため投網やあんま釣りではあまりお魚が獲れなかったようですが、タモ網で岸辺をガサガサしてではたくさんのお魚を獲ることができました。

この日に獲れた生き物は8種類でした。

  • アユ
  • オイカワ
  • カワムツ
  • アブラハヤ
  • ヨシノボリ
  • ドジョウ
  • カマツカ
  • アメリカザリガニ

image

子供たちによるお魚の種類分けとおカードを見ながらのお魚の名前当てゲームの様子です。子供たちはお魚観察に興味津々なようすです(^ ^)

イベントの人の群がりを見て、通りがかる近隣の親子の方たちも見学してくれてとても賑わいました。

また、水中カメラ付きラジコン(通称あめんぼカメラ)の操縦体験も、操作が少し難しかったようですが、楽しんで貰えたようで良かったです。

参加して頂いたみなさま、遠方よりお越し頂きありがとうございました。またこのようなイベントを開催したいと思いますのでまた宜しくお願いします。それと、黒目川の達人としてイベントの投網、あんま釣り、タモ網のご指導にあたって頂きました、埼玉県南部漁協の佐藤さん、小松原さん、菅谷さん、本当にお疲れ様でした。

それでは、また次回お会いしましょう!