かつて東京都に多く生息していた国の天然記念物に定められている魚は?


問い

かつて東京都に多く生息していた国の天然記念物に定められている魚は?次の4つのなかから1つを選んでください。

1. ミナミメダカ
2. トウキョウタナゴ
3. ミヤコタナゴ
4. ミヤコハルミ

ヒント

その名前は東京都に多く生息していたことに由来します。


 

 

 

 

 

正解

3.ミヤコタナゴ

解説

タナゴという魚は、二枚貝の中に卵を産む淡水魚です。日本には18種のタナゴ類が生息しており、その中の1種がミヤコタナゴです。

茨城県を除く関東地方でのみ生息が知られており、丘陵地や平野部における湧水を水源とするような水のきれいな小川やため池に生息します。

しかし、生息環境の悪化等によって、その数が激減し、1974年に国の天然記念物に定められ、採取や飼育が禁止されました。野生の生息地としては、現在、栃木県と千葉県の一部のみとなり、保護されています。

ミヤコタナゴが新種として発見されたのは、1909年で、小石川植物園の池だそうです。

井の頭公園の池善福寺川にもかつて生息していたといわれます。古老による昭和30代の白子川の生息の記憶には次のようにあります。

情景を想像してみるとなんだか楽しい気分になってくるのは私だけでしょうか。このような小川とミヤコタナゴが普通に見られるようになって欲しいですね。

さて、解説です。
1.ミナミメダカは東京に多くいたとは思いますが、国の天然記念物という意味では違います。2.トウキョウナタゴはひっかけですね。トウキョウではなくミヤコと命名した人のセンスが光る気がします。4.は有名な演歌歌手ですね。ミヤコつながりです。『アンコ椿は恋の花』というヒット曲がとっても有名ですね。

参考

「白子川を知っていますか-水辺再生に向けて-」白子川汚濁対策協議会

「日本の淡水魚」山と渓谷社