自然の変化を味わう〜武蔵関公園の池


12月の石神井清掃に参加してきた。

この日もポリ袋などのプラスチックごみが草木に絡まっているのが目立った。その他、お菓子の個包装、タバコの吸い殻、空き缶、ペットボトルを始め、空の財布やカード類も。常習的にここへいろんな物を捨てる輩がいると思われる。非常に残念な話だ。

プラスチックごみの中には時間が経っているため、手で触るとぼろぼろに崩れるポリ袋もあった。大きめのプラスチックが崩壊して、近年話題のマイクロプラスチックになっていく過程がこういうことなんだなと改めて感じる。

さて、先月に引き続き、石神井川の上流は、水量が豊富であった。湧き水の箇所も数カ所あり、見ていると心が洗われる気持ちになる。いい感じの小川が継続しているので、この状態が続いてくれると嬉しい。

下流の武蔵関公園の富士見池も見てきた。9月頃に見たときは、池が緑色のアオコで覆われていた(写真右)が、驚くほど透明度が良かった(写真左)。写真では判らないが、水深4050cmの池底までがはっきりと見える程であった。台風の大雨の時に池の水が全部入れ替わったのだろう。

こちらは、落ち葉の吹き溜まりだ。緩い流れがあるらしく、落ち葉はこの場所に吹き溜まってくるようだ。9月のアオコも同じ場所に集まっていた。このままだと、アオコの残骸もそうだが、この場所に落ち葉が沈み、ヘドロが堆積していく一方である。ヘドロからは、リンなどが溶け出してくるので、来年のアオコ発生の栄養源になってしまう。落ち葉を池から除去すれば、来年夏のアオコ抑制に繋がると思うのだが。

さっ、果たして、この水質はいつまで維持されるのだろうか。移り変わりのある富士見池であるが、こういった自然の変化を観察するのも一つの楽しみだと思う。自分で変化を見つけて楽しんでみてはいかがだろうか。